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【まとめ】『7つの習慣』を要約!成功者が実践する習慣

『7つの習慣』を要約

『7つの習慣』という本のタイトル、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。世界的名著にしてベストセラー、自己啓発本といえばこれ!という人も多いはずです。

著者のスティーブン・R・コヴィー成功者たちの共通点を観察し、その原則を「7つの習慣」としてまとめたものです。

興味はあるけど読んだことがない方、昔読んだような気がするけど内容をすっかり忘れてしまった方、そんな方にも分かりやすく解説していきます。

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「7つの習慣」とは?

『7つの習慣』とは、スティーブン・R・コヴィーが書いた、自己啓発本の名著です。

著者自身が成功者たちの原則を観測し、それを「7つの習慣」と呼び、ビジネス書としてまとめたものになります。

数々の著名人がこの本の影響を公言していることから分かるように、かなり実践的・現実的に成功の方法、リーダーシップについて書かれており、定期的に読み返したい本の一冊です。

ところで副題として付けられている「人格主義」ですが、著者のスティーブン・R・コヴィーは、この「人格」というものに重きを置いています。

詳しくは次の章で解説いたしますが、「小手先のテクニックでどうにかしようとするのではなく、誠実さなどの人格を磨くことが成功への道だ」と説きました。

ここで面食らってしまう読者の方もいらっしゃるかもしれません。「成功するためのテクニックが学べるかと思いきや、大切なのは人格なのか」というふうに。

しかしこの「個性主義」的なものではなく「人格主義」を説いているのが、この本の非凡さをよく表しています。

個性主義と人格主義

スティーブン・R・コヴィーは、成功者たちの原則を調査するとともに、「成功者について書かれた文献」にも多数目を通します。

するとそこには「個性主義的なアプローチ」が多く見られることに気がつきます。つまり社会的イメージの作り方や、交渉術などの付け焼き刃のテクニックがずらりと並べられていたのです。

こうした「個性主義」なものはあくまで二次的なものであって、まずは「人格」を磨かなければ真の成功は得られないと著者は説きます。

そうして誠意・謙虚・誠実・勇気・忍耐・勤勉・質素・節制・黄金律などの、人間の内面にある人格的なものを重視する立場を表明するのです。

ビジネスの世界には「最後は人」というような言葉があります。

この商品を契約しなくても良いけれど、営業の人柄に魅せられるというケースは多いでしょう。

これはほんの一例に過ぎませんが、「真の成功はこうした人格を磨くことによって引き寄せることができる」と著者は説いています。

7つの習慣の3つの基本原則

7つの習慣では3つの「基本原則」が明確に定められています。基本原則とは、変えることのできないルール、土台のことです。

スティーブン・R・コヴィー氏は、人格主義に立ち、原則に沿った生き方をすることで成功を掴み取ることができると解説をしています。

本書で解説されている基本原則は以下の3つです。

  • パラダイム
  • パラダイムシフト
  • インサイド・アウト

それぞれの意味をわかりやすく解説します。

パラダイム

パラダイムとは、私たちが物事をみるときの見方、感じ方のことです。

人間は色眼鏡で世界を見ていると表現されることもありますが、その言葉通り、私たちは過去の経験、体験から現在の世界を見ています。

例えば、100円のりんごを見たときにはパラダイムによって以下のように人それぞれ感じることでしょう。

  • このリンゴの産地はどこだろう?
  • 不揃いのリンゴならより安く仕入れられるので、ビジネスを始めよう
  • リンゴは嫌いだから見ないようにしよう

このように、同じリンゴを見ているのにもかかわらず、私たちの行動は変化します。

これがパラダイムという考え方です。

パラダイム・シフト

私たちのものの考え方はパラダイムによって支配されていることを前述しました。

そのため、私たちが行動を変容させようとする際は、単純に「行動を変えよう」とするのではなく、その前提となるパラダイムを変化させる必要があります。

これを本書では「パラダイムシフト」と表現しています。

スティーブン・R・コヴィー氏の説く「7つの習慣」とは、自身のパラダイムを7つの原則に寄せることで、結果として行動が変わるという内容です。

インサイド・アウト

「7つの習慣」を読み解いていくにあたって重要な概念があります。それが「インサイド・アウト」です。一言で言ってしまえば、「自分が変わらなければ周囲も変化しない」という考え方です。

例えば自分が仕事で上手くいかないのを会社のせいにしてしまったり、上司の責任にしてしまったりすることはありませんか?

このように自分の失敗などを他人のせいにするのは簡単ですが、著者から言わせれば「真の成長のチャンス」を逃しているのです。

「問題は自分の中に存在する」ということ。これこそがインサイド・アウトの本質であり、そこから自分自身の成長の機会を掴み取ることによって、真の成功へと繋がっていくのです。

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7つの習慣の要約

「7つの習慣」は、

  • 私的成功の習慣(第1〜第3の習慣)
  • 公的成功の習慣(第4〜第6の習慣)
  • 再新再生の習慣(第7の習慣)

に分けることができます。それぞれの特徴について確認していきましょう。

私的成功の習慣(第1、第2、第3の習慣)

私的成功の習慣は、主に人格面の習慣を指します。これらを身につけることによって「自立」することを目指すのです。

各習慣のより詳しい説明は、この章のあとに解説を加えます。

公的成功の習慣(第4、第5、第6の習慣)

公的成功の習慣は、社会面での習慣を指します。私的成功の習慣をつけて自立したあと、この公的成功の習慣を身につけて、「相互依存」の状態を作り出すスキルを磨きます。

再新再生の習慣(第7の習慣)

再新再生の習慣は、ほかの6つの習慣に習熟するために、己を磨く習慣を指します。

「7つの習慣」のアウトラインが段々見えてきたのではないでしょうか。

私的成功の習慣で「自立」を目指し、公的成功の習慣で「相互依存」を目指し、それらを再新再生の習慣で絶えず補完することによって、成長の連続体へと導くのです。

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7つの習慣:私的成功の習慣

それでは実際に「7つの習慣」をひとつづつ見ていきたいと思います。まずは私的成功の習慣について、一つひとつを細かく解説いたします。

第1の習慣:主体的である

まずは第1の習慣「主体的である」というところから確認していきましょう。

主体的であるということは、要するに「今の自分の人生は自分の選択の結果だ」と考え、「それゆえにこれからの人生も自分で選択していくことができる」というスタンスです。

確かに遺伝子や家庭環境が人生に及ぼす影響は大きいかもしれません。

「自分の人生がうまくいかないのは環境のせいだ」といってしまうことは簡単ですが、しかしそれではいつまで経っても「主体的」に生きていくことはできません。

私たちは人間に与えられた「想像、良心、意思、自覚」という能力によって、何が自分の身に降りかかってこようとも、それが自分に与える影響を自分自身で決定することができます。

現在の人生が上手くいっていない人は、この「主体性」という言葉を認めたくないかもしれません。

しかし主体的に生きなければ、「私は別の人生を歩いていく」という選択肢を取ることもできないのです。

第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

次に見ていくのは第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」です。

さて、あまりたとえは良くないかもしれませんが、あなたの葬儀の様子をイメージしてみてください。あなたの葬儀にはどのような人々が訪れましたか?あなたは自分の人生に満足していましたか?

何事においても「終わりをイメージ」しておくことはとても重要です。

なぜなら「終わりをイメージ」しておくことによって、「最終的に自分がどこに辿り着きたいか」が自ずと見えてくるからです。

終わりを想定していなければ、自分の現在地すら見誤ってしまうのが人生です。

この習慣を身につけるためには、個人のミッションステートメントを書くのが効果的です。

どのような人間になりたいか(人格)、何をしたいか(貢献・功績)、自分の根底にあるもの(価値観)を羅列していきます。

「主体的であること」「終わりをイメージすること」と続き、私的成功の瞬間も残り一つとなりました。最後に見ていくのが「最優先事項を優先する」という習慣です。

第3の習慣:最優先事項を優先する

自分のやりたいことだけをやって成功する人はかなり稀です。大抵の真の成功者たちは、あることをずっと続けています。それは何でしょうか?

この書籍で触れられているトピックの中で「成功者たちはどんなことをしているか?」というものがあります。その中で著者は、「成功者たちは、成功していない者たちが嫌がることを実行に移す習慣を身につけている」と言います。

成功者たちも、好きでそのことをやっているわけではありません。

しかし成功者たちは、目的意識のために自分を服従させるので、他の人がやりたがらないことを積極的に継続しています。

具体的な実践方法を見ていきましょう。まず物事を「重要度が高い」「重要度が低い」「緊急度が高い」「緊急度が低い」にそれぞれ分けます。

その中で「重要度が高い」かつ「緊急度が低い」ことをいかに継続できるかが重要であるとされています。

7つの習慣:時間管理のマトリクス

つまり「緊急度が高いこと」は誰しもやらなければならないことですが、「緊急度が低いこと」は、それがたとえ重要であろうとも、怠惰な人は通り過ぎてしまいます。

ここをどれだけ継続できるかということが重要なのです。

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7つの習慣:公的成功の習慣

ここまで私的成功の習慣を見ていきました。

ここからは公的成功の瞬間を確認していきます。「自立」から「相互依存」への橋渡しをする重要な習慣です。

第4の習慣:Win-Winを考える

第4の習慣は「Win-Win」を考えるというものです。

一言で言ってしまえば、「すべての人間関係で、必ずお互いの利益になる結果を見出そうとする」ことです。

本書で触れられているWin-Winを成り立たせるためには、以下の5つが必要とされています。

  1. 人格
  2. 人間関係
  3. 協定
  4. システム
  5. プロセス

『人格』については、私的成功の習慣で人格を磨くことによって可能でしょう。

『人間関係』は相手の信頼を積み重ねることが重要です。『協定』は相互に期待することを明確にするというもの。

『システム』はWin-Winの行動が評価されるようなシステムを作っておくことによって達成できます。

『プロセス』については、後述の習慣が関係してきます。

第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」というものです。

「Win-Winを成り立たせるために相互理解が重要になってくる」というのは先ほども述べましたが、とくに「傾聴する」という部分を深掘りしていきます。

聞く力はビジネスにおいて必須の能力だからです。

「傾聴」において大事になってくるのは、まず相手の言葉を繰り返すことです。

自分の立場になって話すのではなく、まずは相手の側に立ち、共感するようにして相手の話を聞くのです。

そこから相手の言葉を自分の言葉に置き換えるというフェーズに入ります。それから「相手の気持ちを言葉に」します。

最後にそれら二つを組み合わせて、「相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、相手の気持ちを言葉にする」という作業をします。

聞く力のない人はどうしても的外れなアドバイスをしがちです。まず「傾聴する」こと。

とにかく相手の話を聞き、相手の立場になって物事を考え、相手を理解することに努めようというのがこの習慣です。

第6の習慣:シナジーをつくりだす

第6の習慣である「シナジーをつくりだす」について見ていきます。

著者は「シナジーは人生において最も崇高な活動である」と述べています。シナジーとは要するに「1+1を2よりも大きくする」ことです。

シナジーが成立するために重要なことは、

  1. 高い信頼残高
  2. Win-Winを考える姿勢
  3. まず相手を理解しようとする努力

これらを組み合わせることによってシナジーが発生すると著者は説いています。

人はそれぞれ違った個性を持っています。

「自立」した個人が、相手を尊重し、互いの違いを受け入れることがシナジーへの第一歩です。特に重要なのが「自立」していることであって、「自立」しているからこそ相手を尊重することができるのです。

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7つの習慣:再新再生の習慣

さて、ここまで私的成功の習慣と、公的成功の習慣について眺めてきました。最後にご紹介するのは再新再生の習慣、第7の習慣である「刃を研ぐ」というものについてです。

第7の習慣:刃を研ぐ

今まで見てきたように「7つの習慣」は、私的成功の習慣によって「自立」し、公的成功の習慣によって「相互依存」をデザインするというものでした。

そして「真の成功」を引き寄せる最後のピースが、この「刃を研ぐ」という習慣なのです。これを繰り返していくことによって、「あなた自身」が磨き抜かれていき、他の6つの習慣を達成するのに役立ちます。

著者は「刃を研ぐ」ということにおいて、4つの視点を重視しています。

  1. 肉体的側面(自分の健康に気を配った食事をし、十分な休養を取り、適度に運動をする習慣をつける)
  2. 精神的側面(自分の価値観を守るために「刃を研ぐ」。これは完全に人によって違う方法を取ることになる。人によっては文学に没頭するかもしれないし、クラシック音楽を嗜むかもしれない)
  3. 知的側面(継続的に学ぶ姿勢をやめないということ。読書の習慣を作り、常に学ぶという環境に身を置くことによって、知的側面を磨いていく)
  4. 社会・情緒的側面(普段からやっていることの延長線上なので、そこまで時間はかからないものの、ある程度の訓練は必要となる。しっかりと人と関わっていき、コミュニケーションを怠らないこと)

これですべての習慣のご紹介を終えました。最後にもう一度だけ、大切なサイクルを書いておきます。

私的成功の習慣によって「自立」をし、公的成功の習慣によって「相互依存」を作り出し、それらのために再新再生の習慣によって自分を磨いていく。

これらをすべて実践することによって、「真の成功」を引き寄せることができるかもしれません。すべては行動次第です。

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初めての人におすすめ!書籍で学ぶ「7つの習慣」

ここからは、初めて読む方にもおすすめしたい、「7つの習慣」の書籍をご紹介していきたいと思います。実は「7つの習慣」には関連書籍が沢山あり、どれも特徴的な本になっています。

『まんがでわかる 7つの習慣』シリーズ

最初に見ていきたいのは『まんがでわかる 7つの習慣』シリーズです。漫画になっているため、活字本を普段から読まない人でも入りやすい一冊になっています。

漫画の優れたとこれは「手軽にエッセンスを吸収できる」という点です。あまり読書の習慣がない人は、まずこうした漫画シリーズから入っていくのがおすすめです。

『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』

オーソドックスな翻訳版です。一般的に「7つの習慣」と呼ばれるものは本書を指すことが多いです。旧版と多少の違いはありますが、基本的にはほとんど吸盤の流れを引き継いでいます。「とにかくオーソドックスなものを!」という方におすすめしたい一冊です。

『完訳 7つの習慣 最優先事項』

「7つの習慣」の特に「第2の習慣」「第3の習慣」にスポットライトを当てた一冊です。『完訳 7つの習慣〜人格主義の回復〜』と合わせて読むと効果的でしょう。

『完訳 第8の習慣 「効果性」から「偉大さ」へ』

「7つの習慣」の応用編とも言っていい本書。今までの内容をさらに押し広げ、「偉大さ」に達するための「第8の習慣」について書かれています。

「7つの習慣」のさらに上の方から人生について考える、一種の人生論として読むことができる一冊です。

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注意:7つの習慣は各種セミナーで引用されることが多い

「7つの習慣」は成功を引き寄せるための原則をまとめたものです。

このため、各種セミナーでも「7つの習慣の考え方」が引用され、Win-Winの関係のみにスポットが当てられることがあります。

しかし、7つの習慣においてまず大切なのは、第一法則の「主体的である」ということです。

まずは私的成功を収め、その後に「自立」した人間が他者を理解し、理解されるからこそ相乗効果が発揮されるのです。

「Win-Winであること」のみに焦点が当てられると、本当の7つの習慣の意味とはずれ、7つの習慣の意味が歪められてしまうことがあるため注意が必要です。

まとめ 7つの習慣を理解し、身につけよう

『7つの習慣』は屈指の名著であり、ほかの名著がそうであるように、読み返せば読み返すほど違った味わいのする本です。

一度読んだだけで完璧に理解し、効果的に実践するのはほとんど不可能でしょう。

何度か読み返すことによって真の理解へ近づいていき、段々と習熟していくことによって、エッセンスが身についていきます。

「7つの習慣」を実践して、ぜひとも「真の成功」を引き寄せていきましょう。

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