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【怪鳥】「キングダム」の王騎は最後まで強い男だった!リーダーシップとマネジメントを王騎から学んでみよう

原泰久さんの漫画作品「キングダム」。

2006年から『週刊ヤングジャンプ』で連載されている本作品を読み、「王騎」の強さに憧れた人も多いのではないでしょうか。

初めの印象は良くなかったという声も聞きますが、話が進む中で見えてきた、智謀、戦略、戦闘力、部下育成に優れた王騎は、ビジネスマンの視点で見ても魅力的です。

本記事では、会社の上司にいて欲しい「王騎」をリーダーシップとマネジメントの観点から深く読み解きます。

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キングダムのあらすじ

※本記事はネタバレを含みます。

キングダムは2006年から連載が始まった中国の春秋戦国時代を描いた作品です。今でこそ、人気作品ですが、当初連載が始まった頃は人気が出ず、『週刊ヤングジャンプ』のアンケートでは最下位に。打ち切りの恐れがあるほどでした。

そうした背景があり、第四巻途中からは絵のテイストが変わり、躍動感が溢れる作品へと生まれ変わっています。

キングダムは戦争孤児である「信」が天下の大将軍を目指す物語です。信は同じ戦争孤児である親友の「漂」とともに下民として主人のもとに仕えていました。そんなある日、2人の前に秦の国王に仕える「昌文君」が訪れます。

昌文君に王宮に仕えるように伝えられた漂は翌日、夢の大将軍になるための道を信よりも先に歩み出します。しかし、漂が昌文君と共に消えてから約1か月が過ぎたある日、信は街で何やら不穏な噂を耳にします。それは、王宮で反逆が起きたとの内容でした。

不穏な噂を耳にし眠れぬ夜を過ごす信。そこに現れたのは瀕死寸前の漂でした。悲しみと怒りに震えながら漂に指示された目的地へと進む信、そこで出会ったのは漂とウリふたつの秦国王「政」です。

政の影武者として親友「漂」が使われたという事実に怒りを感じながらも、漂の夢でもあった天下の大将軍の夢を叶えるため、「政」と行動を共にすることになるのです。

キングダムはなぜ日本でヒットしたのか?

本作品は、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞に輝き、2019年の山崎賢人主演の実写版『キングダム』では興行収入57.3億円を記録。2021年12月にはマンガの累計発行数は8,400万部を超えるなどの功績を残す作品です。

今や漫画だけでなく、実写版でもその活況を呈するキングダムの人気ぶりは、春秋戦国時代と今の時代がマッチしているからと考えられます。「終身雇用」という働き方が既に崩壊した今、若手のビジネスパーソンは同じ会社に留まろうとはしません。

自分のスキルを上げて、いつでも転職ができるようにしておく。こうしたビジネスパーソンの備え、戦略の立て方が、まさに『キングダム』の世界観と重なります。

キングダムの主人公「信」はもともと「できる将軍」ではありません。身分も実力も、将軍には遠く及ばない存在でした。そうしたひとりの少年が、さまざまな困難を乗り越え成長していくストーリー。それがキングダムという作品なのです。

キングダムが日本社会に与えたもの

キングダムが日本社会に与えたのは「人間臭さの美しさ」です。

私たちの身の回りではAI、IOT、そして新技術であるブロックチェーン、ひいてはメタバースなど新技術、サイバー空間が勢いを増しています。

物質的な豊さを享受した我々人類は、今や空間的な制約すらも克服しようとしている、といっても差し支えありません。

こうした豊かさが既に溢れている今、人々に「本当に必要なもの」を教えてくれるのが本作品です。

キングダムの作品の中で、登場人物たちは間違え、学んでいきます。誰もが自分の正しいと思える道を進み、だからこそぶつかっていくのです。

その中で生じる葛藤、対立、矛盾。「正しさ」とは何か?と真っ向から向き合う登場人物たちの姿は、豊さを享受した私たちがこれから先、より良く生きるためのヒントとなります。

会社経営も同様です。全てを最適化するだけでは部下はついてきません。

時には社長の人間臭さ、ビジョンへのこだわりが部下を引っ張っていくこともあるでしょう。

こうした「人間臭さ」の美学をキングダムは私たちに教えてくれるのです。

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「信」の最大にして最高の上司「王騎」

『キングダム』では個性豊かなメンバーが登場します。特に、信が所属する秦国では個性的な将軍が多く、読めば誰しも推しの武将が見つかるでしょう。

秦国の将軍には「できる上司」が多く存在しますが、その中で特にリーダーとしての能力が高く、主人公「信」が強く影響を受けたのが「王騎」です。

ここからは、強いリーダーシップと最高のマネジメント能力をもつ「王騎将軍」について詳しく解説します。

王騎とは?【ネタバレあり】

所属
地位将軍
武器矛(後に信へと渡る)
副官
アニメ版(CV)小山力也
実写版大沢たかお

秦国の将軍のひとりである王騎は、味方から「何を考えているのかわからない」という発言もでるほど、初期は敵か味方かすら不明な人物

『秦の怪鳥』という異名を持っており、かつては戦神「昭王」(政の曽祖父にあたる)の下で「六大将軍」に任命されるほどの力を持った実力者です。

昭王に仕えていた理由は「中華の統一」を心から目指していたから。

一般の人では成し遂げられない目標を高く掲げ、真に達成しようとしていた昭王の姿に心を打たれた王騎は、最前線で昭王を支え続けました。

王弟の反乱時には、政の弟「成蟜」に一度はついた(真意はかつて戦友であった昌文君と刃を交えたかったからともされる)王騎でしたが、政に以下の質問を投げかけます。

「貴方様はどのような王を目指しておられます?じっくり考えてお答えください。この宝刀は不遜な言葉を許しませんよォ相手が誰でありましょうとねェ」

これに対し政は「中華の唯一王だ」と即答します。

中華統一を一点の曇りなく語る政の眼差しを「本気」だと認識した王騎は、その後、政を守る矛となるのです。

登場当初は少しオネエ口調な王騎でしたが、ビジョンを掲げる政を戦場で支え続けた王騎将軍の姿に、心を打たれたビジネスパーソンは多かったはずです。

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史実:王騎は実在したのか

キングダムでは、実際に登場した人物と史実には存在しなかった人物が混ざって登場するのが魅力ですが、王騎は現実に存在したのでしょうか。

結論、存在しなかったというのが答えなのですが、モデルとなった人物がいたのではと考えられています。

その名は「王齮」。漢字は違いますが、同じ読み方(おうき)なのと、昭王に仕えていたことは一致しています。

ただし王齮に関する情報は歴史書を紐解いても少なく、「秦の怪鳥」と言われるほどであったかと言われると残念ながらそうではありません。

したがって、王騎の活躍は残念ながら史実ではなく、完全オリジナルと考えられます。

王騎 | 秦国の将軍としての役割

秦国には王騎の他にも多くの将軍がいます。元山の民で後に秦国の大将軍となる「楊端和」、その冷静な現状分析、相手を欺く戦略立案に長けた「王翦」、嗅覚が鋭く感覚で戦場を理解する天才肌の「麃公」など多くの優秀な将軍が物語に登場します。

その中で王騎が演じた役割は「信」を成長させる役目でした。

物語の主人公である信は、さまざまな人に会い、成長を続けていきます。その中で最も影響を受けたのが実は「王騎 」なのです。

「武の力」を過信していた信に対し「組織の力」を伝え、将軍としての生き様、あり方を教えたのは他でもない王騎 です。

昭王の時代の大将軍を知るものとして、後世に最強の部下を残したという点において、王騎の役割は特別なものだったといえるでしょう。

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王騎の強さの秘訣とは

王騎は個人の力もさる事ながら、組織としてのパフォーマンスを引き出す最高のプレイングマネージャーでした。このため、組織VS組織の戦いにおいても、ほぼ負けることはありませんでした。

ここからは王騎の強さの秘訣を解説します。

王騎の矛は日本刀の30倍

人を真っ二つに分断してしまうほどの王騎の矛は「個」としての強さを表す代名詞です。

空想科学読本の著者、柳田理科雄氏によると、王騎が戦場で振り回す矛の大きさは日本刀の30倍ほどだったと解説されています。

作品内で「将軍自ら先頭を行くとき 王騎軍は鬼神と化す」と描かれているように、その迫力、王騎の矛の大きさは読者である私たちにも伝わってきます。そして矛の大きさもそうですが、王騎自身の大きさも規格外。

馬に乗った王騎将軍の迫力には皆さんも驚かれたことでしょう。

王騎の右腕「騰」の強さ

王騎将軍の強さは既に説明しましたが、王騎軍は消して王騎だけが強かったわけではありません。「ファルファル」と音が鳴る剣で戦場を駆け巡る副将「騰」もまた、キングダムにおいては重要人物です。

王騎は戦いの最中で因縁の相手「龐煖」との戦いに敗れ命を落とすことになりますが、騰に対して以下のように述べています。

「長く後ろで支えてくれましたが、本来、あなたの実力は私に見劣りしません。この軍の先のこと、一切をあなたに委ねます」

事実、その後に騰は秦国の大将軍として任命されるほどの人物になります。というよりも、元々強かったという方が正しいかもしれません。

王騎が敗れることとなった戦「馬陽(ばよう)の戦い」で副大将を努めた蒙武がその後、王騎の後を継いだ騰に対し「戦で勝てる自信はあるのか?」と尋ねた際に、騰は以下のように答えています。

「私は元々強い、それが紛れも無き事実、この戦に関していうことがあるとするならこれだけだ」

それほどまでに強い騰が王騎に仕えたのには、その圧倒的なカリスマ性と垣間見える人間味に惹かれていたことが理由だと考えられます。

王騎の最愛の人「摎(きょう)」の存在

王騎が総大将として出陣した「馬陽(ばよう)の戦い」では、結果として「龐煖」に敗れることにはなりますが、みぞおちに槍を突かれながらも、龐煖の首を全力で落とそうとします。

実は、龐煖は王騎の婚約者「摎」を討った因縁の相手。摎が打たれたとの知らせを聞いてすぐに王騎は龐煖に復讐に向かいますが、とどめを刺すことができずなかったという過去があります。

その因縁の対決だったからこそ、死を目前としても勇敢に戦い抜けたのではとも考えられます。

【王騎のマネジメント術】管理職が見習うべきポイント

将軍は個人として優れていなければなりませんが、部下をまとめるマネジメント能力も求められます。

その中でも、​​王騎のマネジメントは圧倒的なカリスマ性とコーチングに支えられていました。

ここからは、王騎の優れたマネジメントのうち、管理職が見習うべきポイントに絞って解説をします。

【王騎のマネジメント術①】職務を全うする

「たとえ何が起ころうと、最後まで諦めぬことが王騎軍の誇りだったはずですよ」

これは王騎の死ぬ直前の言葉です。本来、戦は総大将が討たれてしまえば士気が激減しますが、この王騎の言葉は部下たちの士気を最大限まで高めました。

それだけではありません。訪れる死を前にしながら、信には将軍のあり方を伝え、騰にはその後軍の承継を行うなど、将軍として為さねばならぬことを全てやり遂げます。

最後に残るものたちのことを考え職務を全うする。

このシーンで心が強く動かされるのは、最後まで義務を全うしようとする王騎のリーダーとしてのカリスマ性があってこそです。

「職務を全うする」ことを王騎から学ぶことができる事例です。

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【王騎のマネジメント術②】部下に挑戦させる

王騎のマネジメントが部下育成において効果を生み出しているシーンは「信」の育成シーンでしょう。まだ信が「百人将」と呼ばれる100人の部下を従える将だった頃、王騎は信に敵の副将の首をとってくるように命じます。

信の兵力が100人に対し、相手の兵力は20,000人ほど。

決して簡単に勝てる戦いでは無いのですが、信はなんとか副将を討ち取ります。

ここから学べるのが、戦場であろうとも部下に成功体験を積ませる上司の役割です。

戦場ではひとつのミスが死に繋がりますが、王騎は信に挑戦をさせています。それも無謀に挑ませるのではなく、少しだけ信が勝てるように御膳立てをしているのです。

このように、上司は部下を成長させるために挑戦させることが大切です。特に若者が「やりがい」を求めている今の時代においては、部下に挑戦させ、成長をさせることが離職率の低下にも貢献します。

【王騎のマネジメント術③】最終判断は全て自分で決める

管理職にはもちろんさらに上の上司もいますので、全てを決定することはできません。一方で、与えられた権限内での判断は部下に委ねるのではなく、管理職が決断する姿勢が求められます。

王騎にはNo.2の騰がいますが、二人の会話は少し異質です。

「ねェ、騰?」という王騎の言葉に対して、騰は「ハッ」というセリフを返すだけです(付随してボケをかますこともありますが、シリアスなシーンではボケはかましません)。

ここから窺えるのは、王騎が判断を自身で決めるという姿勢を貫いていることです。

そして死の直前、王騎のポジションの後釜に騰を任命する際も、王騎は騰に対して「この軍の先のこと、一切をあなたに委ねます」という指示を与え、騰はそれに対しいつも同様に「ハッ」と強く答えるだけです。

騰ももしかすると伝えたいことがあったのかもしれません。

しかし、リーダーである王騎が「最終決定は自分で決め、その意思決定に対し意見を求めていないこと」理解しているため、騰は決してそれ以上を語ることはしません。

時代は「柔軟なリーダー」が求められる傾向があります。

しかし、一方で最終判断を全て自分の責任で決めるリーダー。そんなリーダーがいてもいいのでは無いか?というキングダムからの問いなのかもしれません。

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ふがいないリーダーのもとで、部下はどう働けばいいのか?

王騎の名言・セリフから学ぶ「マネジメント」の極意:将軍とは百将や千人将らと同じく役職・階級の名称にすぎません

リーダーとして判断は自分で決めるなどの強い信念を持っている王騎ですが、将軍という地位を人間として優れていると見ている、というわけではありません。王騎は宿敵「龐煖」との戦いの中で、以下のセリフを信たちに向けて述べています。

「将軍とは百将や千人将らと同じく役職・階級の名称にすぎません。しかし、そこにたどり着ける人間はほんの人握り、数多の死地を超え、数多の功を挙げたものだけ達せる場所です」

役職・階級は人間の貴賎を決める要因では無いが、将軍(リーダー・管理職)というポジションに到達するためには努力が必要だ。そしてそこには責任があり、実績を積み重ねなければならない。

そんなリーダーとしての心得を私たちは王騎から学ぶことができます。

王騎から学ぶリーダーのあり方とは

ここまで、王騎の具体的なエピソードに基づき、リーダーのあり方を解説しましたが、最後に王騎から学ぶことのできるエッセンスを抽出しておきましょう。

今や経営者の愛読書とも称されるキングダムを理解しておくことで、会社にとって必要な「リーダー」になれるかもしれません。

人間力

人間力とは、総合的な人間としての素質を示しています。

例えば、自社内ではもちろん、ライバル会社からであっても「あの人はすごい」と言われる人物が『人間力のある人』です。

部下に対して影響力を強めるためには、明確なビジョン、そして判断力が必要です。

ビジョンを持ち、そのビジョンのために突き進むことで人間力がつき、自然と部下が集まるリーダーとなれます。

部下の成長を促す課題

リーダーは部下の育成にも力をいれる必要があります。

なぜなら、会社は組織であり、ひとりの優秀な人物だけで成り立つものでは無いからです。組織力の向上のためには、時には部下に任せ、成長を促す挑戦をさせることが大切です。

この際、上司は部下に明確な指示をだし、プロセスには口を出さずに結果だけを見るという冷静な視点も必要です。

強制的リーダーとしての側面

リーダーは時に、決定権を行使して組織を正解へと導くことが必要です。

部下の意見も大切だという考え方もありますが、そもそもリーダーと部下とでは見ている視点が異なることがあります。

部下は組織にいるメリットを考えますが、リーダーは組織の成長、発展を考えなければなりません。

両者が対立した際には、物事を大局的に見て、正解へと導く必要があります。ひいてはそれが部下のメリットへと繋がるからです。

上記の側面を持ち合わせていた王騎のリーダシップは、今の時代だからこそ評価されるべきものなのかもしれません。

まとめ

「この死地に力ずくで活路をこじあけます、皆の背には常にこの王騎がついていますよ」

この台詞は王騎軍撤退のために退路を作る際、部下を鼓舞するために王騎が言ったものです。

それまでリーダーを討たれて絶望していた部下たちは、本来やらねばならぬことを成し遂げようと、全力で退路を作ります。

このシーンこそ、王騎の人間力、リーダーシップが表れているシーンです。

リーダーは厳しく、絶対的な強制力を持っているからこそ、時に人を勇気づけ、やる気を引き出すことができます。

ビジネスパーソンに王騎が好かれているのは、こうした強いリーダーシップがあったからでしょう。

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