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「0秒リーダーシップ」とは?組織が圧倒的成果を上げるための9つのポイント

「0秒リーダーシップ」とは?

世の中が変化するスピードが極端に速くなってきています。

テクノロジーの進化はさまざまなビジネスに変革をもたらし、時代のトレンドに遅れずについていくのが容易ではない程です。

さらに言うならば、変化が起こってからついていくのではもう遅いのです。この時代にビジネスで成功するには、自らが常に変化し続けて、世の中の変化に追いつかれないようにするしかありません。

そのためには、一人のリーダーの指示を待つのではなく、必要とあれば組織の全員が一瞬でリーダーシップを発揮し、物事を動かしていかなければ間に合いません。

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「0秒リーダーシップ」とは

まさに、「0秒リーダーシップ」これこそが、今後ビジネスの世界で生き残る術ではないでしょうか。

今回のコラムでは、2016年にピョートル・フェリークス・グジバチ氏によって著された『0秒リーダーシップ』を紐解くことで、これからの世界を生き抜くために必要なリーダーシップのあり方について学びます。

 

リーダーシップは誰のものか?

そもそも、リーダーシップとは誰のためのスキルなのでしょうか。『0秒リーダーシップ』の著者はこう述べています。

「自分の肩書や仕事の大きさに関係なく、成果を目指して動く姿勢がリーダーシップです。しかし、日本では肩書としてのリーダーだけがリーダーシップを発揮すべきと誤解されがちで、これはとても残念なことだと思っています。」

 

リーダーだけでなく、全員がリーダーシップを発揮するには、まず全員がその意識を持ち、動き出すことです。また同時に、そうできる環境を社内に作り上げることが必要となります。では、その具体的手法について見ていきましょう。

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「0秒リーダーシップ」で圧倒的成果を上げるには

「0秒リーダーシップ」を発揮するには、9つのポイントがあります。

  • 新しい価値を作る「イノベーティブシンキング」
  • ビジネスのスピードを上げる「プロトタイプシンキング」
  • テクノロジーを味方にする「デジタルリーダーシップ」
  • あらゆることから学んで使う「ラーニングアジリティ」
  • 人と人をつなげる「コミュニティリーダーシップ」
  • 複雑な問題に対応する「コンプレクシティリーダーシップ」
  • 感情をコントロールする「エモーショナルインテリジェンス」
  • 集中力と直感力を磨く「マインドフルリーダーシップ」
  • 影響力を発揮する「リーダーシッププレゼンス」

 

それではそれぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

 

「イノベーティブシンキング」-いつもと違う切り口で発想を広げる-

「イノベーティブシンキング」とは、革新的なアイデアによって全く新しい価値を生み出そうとする考え方のことです。

変化のスピードが極端に速くなった今、誰も気付いていなかった需要を掘り起こして革新的なサービスを提供することが、成功への近道であると言われています。チームを成功に導くためにはぜひとも身につけたいところですよね。

とはいえ、どんなにイノベーティブな人でもまったくのゼロから何かを生み出すことは難しいでしょう。しかし、一見無関係に見える別々のものを組み合わせて、新しい価値を生み出すことならば、それほど困難ではないはずです。

それでは、革新的なアイデアを生み出す為の「イノベーティブシンキング」を身につける4つの方法をご紹介しましょう。


1.もの同士のつながりを考える

一見無関係なもの同士の接点を探し、自由な発想で結び付けてみると、全く新しいものを生み出すヒントになります。

2.別世界からアイデアを持ってくる

課題に直面した時、まったく別の分野を見渡してみると、先行事例や既に解決済みだったというケースが見つかることがあります。

3.ルールを破る

あえてルールと反対のことをしてみたり、ルールを拡大したり縮小したりしてみると、常識を打ち破った新しい発想を生むことができます。

4.違う人の視点で見る

「あの人ならどう考えるだろう?」と大胆に想像を巡らせることで、普段考え付かないようなアイデアを生み出すことができます。

 

このように、自分の今までのものの見方を一旦忘れて、別の角度から眺めてみることで、きっと新たな発見があるのではないでしょうか。

 

「プロトタイプシンキング」-最初から完璧を目指さない-

「プロトタイプシンキング」とは、最初から完成品を提示するのではなく、試作品であるプロトタイプへの反応を見ながら試行錯誤し、最短でゴールを目指す思考法です。

変化の激しい昨今において、完璧なものを細部まで作り込んでから見せる方法では、修正に時間がかかりすぎたり、ニーズに間に合わずにチャンスを逃すことが多いのです。

行き過ぎた完璧主義のチームリーディングでは、世の中に取り残されてしまいます。

まずはプロトタイプへの人々の反応を見ることですばやく方向性を見極め、方向転換が必要であればすぐに修正してもういちどトライする。これを短期間で繰返すことで、よりニーズに沿ったものを最短で提供することができるのです。

 

「デジタルリーダーシップ」-最新のテクノロジーを積極的に取り入れる-

現代のビジネスは最新テクノロジーの動向に大きく左右されるため、トレンドに疎いとリーダーシップを発揮しようにも選択肢の数が減ってしまいます。

それでは、テクノロジーを味方につけるにはどうすればよいのでしょうか。

もし、「最先端のテクノロジーは難しいもの」と決め付けて敬遠しているのであれば、考えを改める必要があります。テクノロジーを味方にするというのは、なにもプログラミングを覚えたり、最先端の科学知識を学ぶということではないのです。まずは業界紙やネットニュースなどで情報を集め、最新のサービスに触れてみましょう。そうすると、最近はテクノロジーの進化によって、ずいぶん簡単に色々なことができるようになっているのに気付くはずです。その中には、自分のビジネスに活かせそうなサービスが、いとも簡単に見つかるかもしれません。

こうした情報の引き出しをたくさん持っておくことで、必要な場面で「デジタルリーダーシップ」を発揮することができるようになるのです。

 

「ラーニングアジリティ」-いつでもどこでも学べる人になる-

「アジリティ」とは、機敏性のことです。よくサッカー選手などに、「あの選手はアジリティが高い」などという使い方をされていますね。

ビジネスの場においては、あらゆるところに学びの材料が転がっています。それを逃さずにすばやく吸収できる力が「ラーニングアジリティ」です。

わざわざ外部の研修に出かけていかなくても、自ら日々成長していけるようになるためのポイントを3つご紹介しましょう。


1.他人から学ぶ

まずは、自分の周りの人々に関心を持ってよく見てみましょう。上司、部下、社外の人を問わず、先入観無しに毎回新鮮な気持ちでその人と接することで、多くの気付きや学びを得られることでしょう。

2.経験から学ぶ

いつも同じ手順で同じ経験を繰返すのではなく、あえてリスクを取って別の方法を試してみることで、新たな経験値を得ることができます。もちろん失敗することもありますが、その失敗の経験からも貴重な学びを得られるのです。

3.振り返りから学ぶ

振り返りは行動した後だけに行うものと思われがちですが、行動している最中にも常に振り返りができます。そして、反省するだけではなく「次はこうしてみよう」というように、前向きにとらえることで学びを深めることができます。

 

こうして日々得られた学びや気づきも、実際のシチュエーションで使われなければ意味を為さないばかりか、いずれ得たものすら失われてしまうでしょう。

学びをリーダーシップに活かすためには、学んだことを使える場面は無いか常に意識し、実際に試してみることが必要なのです。

 

「コミュニティリーダーシップ」-誰もがコミュニティを作れる時代-

SNSの普及などにより、誰でも簡単に新しくコミュニティを作ることができるようになりました。職場でもプライベートでも、ある目的のために人を集めて新しいムーブメントを作るのは、リーダーシップのあり方の一つと言えるでしょう。

もともと、趣味の領域で自らコミュニティを立ち上げ、運営することのできる人は、ビジネスにおいてもリーダーとしてチームをまとめる力を持っています。

社内でプロジェクトチームを立ち上げる場合には、嗜好の同じ人が集まるコミュニティとは違い、多様性に富んだメンバーを集めたほうがより強いチームを作ることができます。その際、目的をはっきりさせてゴールイメージを共有しておくことが重要です。

 

「コンプレクシティリーダーシップ」-複雑で厄介な問題に向き合う-

コンプレクシティとは「複雑さ」という意味で、簡単に解決することができそうにない厄介な問題のことを指します。このような問題に向き合った場合、どのようにリーダーシップを発揮すればよいのでしょう。

最も重要なのは、問題の本質を見極めることです。複雑そうに見える問題でも、視点を変えることで解決の糸口が見えてくることがあります。近くからミクロの視点で見る「虫の目」や、上から全体を俯瞰する「鳥の目」、前後関係に注目して流れを追う「魚の目」など、あらゆる角度から問題に向き合う姿勢が大切です。

 

「エモーショナルインテリジェンス」-仕事の成果は感情で決まる-

リーダーシップとは人に作用する力であるため、直接コントロールできない他人に対してどうやって影響を与えるかがカギとなります。そのために必要なのが、「エモーショナルインテリジェンス」つまり、自己や他者の感情を認識して、上手にコントロールするスキルです。さまざまな職位において、好業績をあげるためにはこのスキルが不可欠とされており、「心の知能指数(EQ)」とも言われています。

リーダーシップに欠かせない「エモーショナルインテリジェンス」には、3つのポイントがあります。

 

1.自分の感情に気づく

人は、怒っているときほど「自分は冷静だ」と思い込もうとする傾向があります。しかし、怒りの感情を無視すると、逆にそれを解消することができなくなるのです。まず「自分は怒っている」ということに気づくことで、解消へ意識を向けることができるようになります。


2.相手の感情に気づく

相手が何を感じるかは完全に相手の自由であり、自分ではどうすることもできません。しかし、相手がどう感じているか気づくことができれば、その人に影響力を及ぼすことはできます。相手の気持ちを汲んだ上で、建設的な議論へ導くのがリーダーの役割です。


3.
グループの感情に気づく

相手と自分だけでなく、グループ全体がどんな雰囲気かを常に意識し、良い影響を与えることで、全員が協力する体制を築くことができます。

 

「マインドフルリーダーシップ」-いまこの瞬間に集中する-

「マインドフルネス」という言葉をご存知ですか?

自分の内面に意識を向ける「マインドフルネス瞑想」によって集中力を高め、高いパフォーマンスを発揮することができると言われているものです。グーグルなどの企業で実際に取り入れられたことで注目を浴びています。

これを実践することにより、新たな気づきで問題解決ができたり、意思決定のスピードが上がるなどの効果があると言われています。チームで取り入れてみるのもいいかもしれませんね。

 

「リーダーシッププレゼンス」言行一致で信頼を得る-

肩書き上のリーダーでなくても、リーダーシップは誰でも発揮することができるものですが、周りからリーダーとして認められるためには相応の存在感が必要です。これを「リーダーシッププレゼンス」といいます。

最も必要なことは、「言っていることとやっていることを一致させる」ことです。言動に一貫性のない人は、周りから信頼されることはありません。

正しいリーダー像というのは一つだけではないので、それぞれ自分に合ったスタイルでよいのですが、それが常にブレないようにすることが大切です。

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まとめ 「0秒リーダーシップ」について

ここまで、いつでも誰でもリーダーシップを発揮するための9つのポイントを紹介してきましたが、いかがでしたか?

どれも、特別な知識や資質が必要というわけではなく、ましてや「リーダー」という肩書など無くてもすぐに実行できることばかりだということにお気づきになったでしょう。

組織の全員が必要に応じて一瞬でリーダーシップをを発揮できることは、これからの世界でビジネスを成功させるための必須条件と言えます。

つまり裏を返せば、「0秒リーダーシップ」を身につけることで、世界中のビジネスシーンに通用する強力な人材となることができるのです。

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参照

・「0秒リーダーシップ」ピョートル・フェリークス・グジバチ

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