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ゆとり世代とのコミュニケーション方法とは?特徴や仕事で上手に付き合う方法を解説

突然ですが、下記のようなことを感じたことはありませんか?

  • 「ゆとり世代の人は仕事ができない」
  • 「ゆとり世代の人の考えていることがわからず、どう接すればいいか知りたい」
  • 「ゆとり世代の人の特徴が知りたい」

「これだからゆとりは…」なんて言われることが多く、何かとマイナスな印象があるゆとり世代。ゆとり世代の人の考えていることがわからなかったり、働くときにどう接するべきか悩んだりする先輩社員や上司は少なくありません。

しかし、一緒に働く以上は相手のことを理解して、より良い結果を出せるように協力する必要があります。ゆとり世代はそれまでの世代と比べて考え方や物事の捉え方が異なるため、始めはコミュニケーションに苦労するかもしれません。

そこで本記事では、ゆとり世代の人にどのような特徴があるのかや、コミュニケーションをとるポイントなどを解説します。ゆとり世代への理解を深めるための参考にしてみてください。

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ゆとり世代とは?

ゆとり世代とは、一般的に1987年4月から2004年4月に生まれた世代を指しています。

ゆとり世代の「ゆとり」とは、「さまざまな経験を通して人間性を豊かにするゆとりを取り入れる」というゆとり教育の目的から来ています。

こうしたスローガンのもと、文部科学省によって教育指導要綱が改定され、2002年から2011年の間に義務教育をうけた世代がゆとり世代です。

ゆとり教育では学習内容を30%減らして、週休二日制を採用するなど授業時間が大幅に削減されました。

ゆとり教育によって生じた学力低下

しかし、当然ながら学習時間を減らしたことは学力低下につながりました。また、ゆとり教育の教育方針でもあった「人と比べない」や「ナンバーワンよりもオンリーワンを目指す」などの個性を大切にする方針によって、競争意識の低下も学力低下の一因とされています。

さらにそれだけではなく、学力低下に危機感を抱いた家庭では子どもを私立の一貫校へ入学させる家庭が増加し、教育格差につながったのです。

これを受けて2011年以降はゆとり教育をやめて、新たな教育方針が掲げられるようになりましたが、このゆとり世代が就職するようになり、新人として企業に入ることでゆとり世代を部下にもつ上司が悩むケースが増えてきたのです。

ゆとり世代が育った環境や時代

バブル経済が崩壊した1993年前後に生まれたのがゆとり世代であるため、その後に起きたリーマンショックやITバブルの崩壊などを経験しています。

つまり、ゆとり世代の多くは生まれてきてから景気のいい時代を経験したことがほとんどなく、人生のほとんどが「景気の悪い時代」でした。

さらに、ゆとり世代の多くが学生だった2011年には東日本大震災が起こり、自然災害の恐ろしさも肌で感じています。多感な時期にこのようなさまざまなネガティブな出来事を経験していることが、後述するゆとり世代の特徴につながっていると考えられます。

「ゆとり世代」と「さとり世代」 の違いとは

ゆとり世代のあとに生まれてゆとり世代からの脱却を試みる教育を受けてきた、1996年から2005年に生まれた世代を「さとり世代」と言います。

ゆとり世代もさとり世代と同じように不景気の時代を生きてきましたが、ゆとり世代は2012年以降の好景気によって就職自体は厳しいものではありませんでした。

しかしさとり世代は長い不景気を経験、さらにリストラの多さや就職率の低さなどを目の当たりにし、社会が不安定な時代を生きてきました。

したがって、さとり世代は物欲やお金を稼ぐことに対する欲求が薄く、安定志向であるため「悟っている」ように捉えられ「さとり世代」と呼ばれています。

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ゆとり世代の特徴とは

ゆとり世代は何かとマイナスのイメージが抱かれていますが、その行動や考え方には理由があります。それでは、ゆとり世代に共通する特徴を見ていきましょう。

  • 消極的
  • ハングリー精神やチャレンジ精神に欠ける
  • ステータスに興味がない
  • 仕事よりもプライベートを優先する
  • 打たれ弱い

それでは1つずつ解説していきます。

消極的

ゆとり世代は仕事においてもプライベートにおいても消極的であり、あまり熱心になにかに打ち込むことがありません。仕事においてはいわゆる「指示待ち人間」となり、誰かに言われればやるものの誰かに言われるまでは自ら率先して行動を起こすことが少ないと言われています。

具体的にいうと「目の前の電話がなっていても指示がない限り出ない」や「自らアイデアを出さない」、「指示がなければ動けない」といったことなどが挙げられます。

しかし、これはゆとり世代に限った話でなく、学校を出て社会人になりたての頃は自ら動く勇気がなかったり、何をしていいかわからないといったことも影響しているでしょう。

ハングリー精神やチャレンジ精神に欠ける

ゆとり世代の特徴として、ハングリー精神やチャレンジ精神に欠けることが挙げられます。

仕事でいえば、昇給や昇進に対するモチベーションが低く、仕事においても積極的に成果をあげようとしません。

もちろん、すべてのゆとり世代にあてはまるわけではないですが、ステータスや物欲といったものに動かされてきたバブル世代に比べると、「チャレンジ精神がない」と感じるシーンがあるかもしれません。

ステータスに興味がない

「チャレンジ精神に欠ける」と重なる部分もありますが、ゆとり世代はステータスに対する興味が薄いです。バブル世代の社会人は出世や高級外車・ハイブランドアイテムの所有がステータスであり、それらを手に入れるために一生懸命働いていました。

一方でゆとり世代からすると、そういったものは「ただ無駄に値段が高いもの」でしかなく、ステータスに興味がありません。それよりも実用性があり、コストパフォーマンスに優れたものにお金を使う傾向にあります。

仕事よりもプライベートを優先する

日本の経済成長を支えたバブル世代の社会人はよく働き、よく稼ぐことが是とされていました。また、仕事の後も仕事の延長線で「飲みニケーション」が一般的だった世代です。

しかし、ゆとり世代は仕事よりもプライベートを優先するため、「稼ぎは少なくてもいいから自分の時間がほしい」という働き方をします。

したがって、バブル世代の社会人では当たり前だった飲みニケーションを疎んでおり、「仕事は定時で終わらせてさっさと帰りたい」と望んでいます。

このような考え方をする理由としては、好景気で努力すれば報われる時代とは異なり、景気が低迷して努力が報われないケースが多い時代に生きてきたことが原因です。会社のために働いても報われるとは感じないため、ワークライフバランスを重視するようになりました。

打たれ弱い

ゆとり世代によく持たれているイメージとして、最も多いものが「打たれ弱さ」ではないでしょうか。

ゆとり教育においては個性を尊重する教育が施され、競争の要素が排除されていました。また、親や教師が叱ることも少なく、他人に叱られる経験が少ない人も多いとされています。

これにより、ストレスや挫折に弱くなり、上司に叱られたりキツい物言いをされるとすぐに会社を休んだり、最悪の場合は辞めてしまうケースもあります。

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仕事において活用できるゆとり世代の特徴

上記で見てきたように、ゆとり世代には仕事において、ネガティブに働く特徴があります。しかし、その一方で仕事において有利になる特徴があることも把握しておきましょう。下記のような特徴を上手に引き出すことで、ゆとり世代と上手に付き合えるはずです。

  • 素直で真面目
  • 理由を教えることでうまく動ける
  • 創造力に富んでいる

それでは1つずつ解説していきます。

素直で真面目

まず、仕事において有利に働くゆとり世代の特徴として最も大きなものは「素直かつ真面目」であることです。

上記では「消極的であり、指示がなければ動けない」という特徴を解説しましたが、裏を返すと「指示があれば素直に動く」ということでもあります。つまり、ゆとり世代を相手にする際はわかりやすく的確な指示さえ出せれば、テキパキと真面目に働いてくれるのです。

理由を教えることでうまく動ける

ゆとり世代は合理的なことを好み、非合理的なことに対して抵抗感を感じます。しかし、実際に会社で働くとなると合理的なことばかりではなく、一見すると非合理的なシーンも訪れます。

これによりゆとり世代はパフォーマンスが低下してしまうため、上司がその仕事の意義や意味、合理性をわかりやすく説明することが求められます。

仕事に対して納得感を持つことができれば、ゆとり世代は的確に仕事を進められるようになるでしょう。

創造力に富んでいる

ゆとり世代は、個性を尊重するゆとり教育を受けて育ってきているため、自身の興味や関心に素直です。

そして、これによりアイデアやデザインなどに関する創造力に富んでいる人が多く、そのような仕事を任せてみることも、ゆとり世代の才能を活用する方法の1つでしょう。

ゆとり世代と仕事でうまく付き合っていくポイント

ここまでゆとり世代の特徴を見てきましたが、これらの特徴を踏まえて仕事でゆとり世代とうまく付き合っていくためのポイントを見ていきましょう。

  • 明確でわかりやすい目標を設定する
  • 理由の説明や指示を明確・具体的に行う
  • 理性的に接する
  • プライベートにあまり踏み込まない

それでは1つずつ解説していきます。

明確でわかりやすい目標を設定する

ゆとり世代の人に仕事を任せる際は、明確でわかりやすい目標を設定してあげましょう。

上記で解説したように、ゆとり世代は消極的でチャレンジ精神があまりありません。その理由の1つは、成長や成功、昇進といったことへの欲求が弱いことが挙げられます。

これにより、ゆとり世代は目標を設定することに不慣れであるため、上司が代わりに目標を設定してあげる必要があります。

また、ゆとり世代は高い目標を持つことが少ないですが、明確でわかりやすい目標さえあれば、そこに向かって素直に努力する傾向があるため、的確な目標設定をすることで高いパフォーマンスを発揮するでしょう。

理由の説明や指示を明確・具体的に行う

上記でも触れましたが、ゆとり世代は非合理的なことや曖昧なことに対して抵抗があります。

したがって、仕事を任せる際は「なぜその仕事が必要なのか?」や「その仕事によって何を達成するべきなのか?」「どのような手順で行うのか?」といったことを明確かつ具体的に説明してあげましょう。

ゆとり世代は指示が抽象的だと何をしていいかがわからず指示待ち人間になってしまい、自身で合理性を見いだせない業務についてはやる気が出ません。したがって、理由や指示を明確に説明することが重要なのです。

理性的に接する

ゆとり世代の人はストレス耐性が低く、打たれ弱いです。したがって、ゆとり世代とコミュニケーションをとる際は理性的に接する必要があります。

ゆとり世代の部下がミスをしたとしても、感情的に怒鳴ることは逆効果です。怒鳴られた相手からすれば「この人はすぐ怒鳴るから余計なことはしないでおこう」とさらに消極的になってしまいます。

ミスをしたとしても理性的に接して「なぜミスをしたのか?」や「どうすれば次はそのミスを防げるのか?」といったことを、論理的に諭すかたちでコミュニケーションをとりましょう。

プライベートにあまり踏み込まない

ゆとり世代の人はワークライフバランスを重要視し、仕事よりもプライベートに重きをおいています。また、赤の他人に自身のプライベートについて語ることも好まず、自身の領域に土足で踏み込んでくる人に抵抗を感じます。

したがって、上司が距離を縮めようとしきりにプライベートについて質問すると、逆に距離を置かれるでしょう。また、親睦を深めようとして仕事終わりや休日に飲み会に強制参加させることも逆効果です。

ゆとり世代と接する際は極力ドライな関係を心がけることで、ほどよい距離感を保てます。また、ゆとり世代は相手のことを信用・尊敬するようになると自然と距離を縮めるようになるため、ゆとり世代と距離を縮めたいのであれば信用・尊敬されるように仕事ぶりを見せることが重要です。

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まとめ

ここまでゆとり世代の特徴やコミュニケーションの際のポイントを解説してきました。

現在30代から40代の人とは育った環境も教育方針も異なるため、ゆとり世代とは価値観や考え方が異なります。

そういったことを考慮せずに自分と同じ考え方だけが正しいと決めつけて接すると、ゆとり世代のことを理解することは難しいでしょう。

もちろん、ここで紹介したことはあくまでそういった傾向があるということであり、必ずしも皆が当てはまるわけではありません。決めつけて接することは避け、各々の特徴から適切な付き合い方を見つけていくのが理想的です。

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