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オーナーシップとは?リーダーシップとの違いや人材の5つの特徴を解説

目まぐるしく変化する現代のビジネス環境では、いかに従業員が主体性を持てるか、自分の意思で柔軟に行動できるかが重要になってきます。

そこで注目されているのが、オーナーシップという考えです。従業員のオーナーシップを育むことができれば、組織全体の生産性向上も期待できるでしょう。

本記事ではオーナーシップの概要やリーダーシップとの違い、オーナーシップを発揮する人材の特徴を解説します。

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オーナーシップとは?

オーナーシップとは、従業員個人が会社やチームの仕事に対して当事者意識を持って向き合う姿勢のことです。強いオーナーシップを持つ従業員は、自らの役割や責任を理解した上で自身の仕事やチームの問題解決に対して積極的に取り組むようになります。

オーナーシップがある人材が組織に増えると、下記のようなメリットがあります。

  • リーダー候補の育成につながる
  • 仕事の生産性が向上する
  • 従業員満足度が向上する

組織の成長に課題を感じている場合は、従業員のオーナーシップ育成に注力してみるのも良いでしょう。

リーダーシップとの違い

リーダーシップとオーナーシップは、仕事に対して当事者意識を持つという点では共通しますが、誰に対して働きかけるかという点で大きな違いがあります。

リーダーシップが働きかける対象は組織やチーム全体です。リーダーシップとは、監督的立場にある者がチームメンバーや個々の仕事のマネジメントを通じてチーム全体の作業効率が上がるように働きかけることをいいます。

一方、オーナーシップが働きかける対象は自分自身です。オーナーシップを発揮する従業員は、リーダーからの働きかけがなくてもセルフパフォーマンスの向上に取り組み、自らの意思で積極的に行動することができます。

これは、従業員が自身の役割や責任の中で、会社やチームのために何をすべきか念頭に置いて仕事と向き合っているためです。

オーナーシップの主体性は優秀なリーダーに不可欠な要素であり、また将来のリーダー候補を育成するためにも、従業員個々のオーナーシップを育むことが重要です。

フォロワーシップとの違い

用語としての意味こそ異なるものの、オーナーシップとフォロワーシップには深い関連があります。

フォロワーシップとは、チームの中でリーダーの指導やビジョンに共感し、リーダーをサポートするための行動を自発的に考えて実践する姿勢のことです。

フォロワーシップを発揮するメンバーは他のメンバーにも積極的に働きかけることから、実質的にサブリーダーのような役割を担うこともあります。

フォロワーとしてリーダーの負担を軽減するためには、リーダーの指示や判断を待つのではなく、自身が当事者意識を持って主体的に行動しなければなりません。つまり、フォロワーシップの根底にはオーナーシップがあります。

チームの生産性を高めるためには、強力なリーダーシップを有するリーダーと、フォロワーシップによってリーダーを支えるメンバーが必要です。メンバーのフォロワーシップを高めるためにも、まずは根底にあるオーナーシップを高めることが重要といえるでしょう。

オーナーシップが注目される理由

近年オーナーシップの概念は、ビジネスや組織運営の世界で大きな注目を集めています。その背景にあるのは企業を取り巻く環境の目まぐるしい変化です。ここではオーナーシップがなぜ注目されているのかについて、理由を詳しく解説します。

VUCA(ブーカ)時代に対応するため

オーナーシップが注目される1つ目の理由がVUCA(ブーカ)時代に対応するためです。

VUCAとは、変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)の頭文字を取った言葉で、昨今の目まぐるしく変化するビジネス環境を表しています。

企業を取り巻く環境は、デジタル技術の革新や市場の変動などにより、かつてないほどのスピードで変化してきました。

新型コロナウイルス感染症のように完全に予測が困難な状況への対策も求められる中で、従来の管理スタイルや組織構造では対応が難しい場面も増えていくでしょう。

将来の予測が困難な状況に企業が対応していくためには、個々のオーナーシップを高め、全従業員が主体的かつ積極的に行動する風土づくりが重要です。

仕事に対して当事者意識を持ち、状況に合わせて柔軟な対応ができる従業員の育成は、VUCA時代における競争力強化の一つの手段とされています。

個人や組織の生産性を高めるため

2つ目の理由は、個人や組織の生産性を高めるためです。オーナーシップを持つ従業員は、仕事に対する責任感や主体性が高くなる傾向があります。

与えられた仕事であっても、それを「自分の仕事」として強く意識し、積極的に努力するようになるでしょう。オーナーシップの発揮により個人の生産性が向上すれば、必然的にチームや組織全体の業績向上が図れます。

また、自分から率先して新たなアイデアや改善提案を行うことも、オーナーシップの良い影響の一つです。必然的に、組織内の創造性やイノベーション力の向上へとつながっていきます。

オーナーシップは、生産性の向上や競争力の強化を目指す組織にとって重要な要素といえるでしょう。

オーナーシップがある人材の5つの特徴

オーナーシップを持つ従業員は、ただ指示を待つだけではなく仕事や目標に対して強い責任感を持ち、主体的に行動できる人材です。

彼らは組織やチームの目標達成に対して重要な貢献ができると考えられます。オーナーシップがある人材の5つの特徴について詳しくみていきましょう。

1. 主体性がある

オーナーシップを持つ人材は、自ら進んで行動する強い主体性が特徴です。彼らは仕事の指示を待つのではなく、積極的に行動して課題を解決し、目標を達成しようとする姿勢があります。

また、新しいアイデアや改善提案を自ら出すことに抵抗がなく、周囲の期待に応えるためであれば努力を惜しみません。主体性の高い人材は、環境の変化や目の前の困難に対しても臆せず、柔軟に対応していくことができます。

2. 責任感が強い

仕事に対する責任感が強い傾向にあることも、オーナーシップを持つ人材の特徴です。彼らは自分の行動や結果に責任を持っており、仮に思うような結果が出なかったとしても、他人や状況に対して言い訳をすることを避けます。

むしろ、その失敗を糧に次はより良い成果を残せるよう自己研鑽に励むでしょう。

また責任感の強い人材は、納期や品質などの重要な要素に対しても簡単に妥協することはありません。自分の選択や行動がチーム全体の成果に影響を与えることを理解し、より良い結果につなげようと最大限の努力をします。

3. チームへの貢献意識が高い

オーナーシップを持つ人材に欠かせない要素として挙げられるのは、個人の成果だけでなく、チーム全体の成果にも貢献したいという意思です。彼らは自分もチームや組織の一員であり、自分の行動がチーム目標や組織目標の達成に影響することをよく理解しています。

またその貢献意識の高さから、役割を超えてチーム全体を支えて協力しようとする姿勢がみられることも特徴です。

そのため、オーナーシップを発揮する人材はチームメンバーからの信頼を得やすく、チーム内における協力的な雰囲気の醸成にも大きく貢献してくれるでしょう。

4. 自分を客観視できる

オーナーシップを持つ人材は、自分を客観視するマインドも持ち合わせています。彼らは自己評価を適切に行い、自分の強みや弱みを正しく把握しようとすることが特徴です。

自分の弱みは素直に認め、他のメンバーやリーダーに助言を求めて迅速に問題を解決することで、チーム全体の利益を損ねないよう努めます。

自己成長に向けた努力や周囲からのフィードバックを受け入れて改善を図ろうとすることも、オーナーシップを持つ人材の強みです。このような人材は自己啓発の意欲が高いため、他のチームメンバーにも良い影響を与えてくれるでしょう。

5. コミュニケーション能力が高い

オーナーシップを持つ人材は、他者とのコミュニケーション能力が高い傾向にあります。これは、彼らが自身の成果だけでなくチーム全体の成果も重視するため、他メンバーへの働きかけを積極的に行うためです。

彼らは自分の考えや意見を明確に表現し、他メンバーの意見も尊重しながらチーム内の協力体制やモチベーションの向上に努めます。

また、チームを越えて協力体制を構築する際も、高いコミュニケーション能力は不可欠な要素です。コミュニケーション能力の高い人材は、情報の共有や業務の連携もスムーズにこなし、潤滑油のような存在として成果に貢献してくれるでしょう。

オーナーシップを育みやすい組織づくりのポイント

オーナーシップを持つ従業員は、自らの仕事や組織に対して強い責任と当事者意識を持ち、企業の生産性向上や組織イノベーションには不可欠な存在です。ここでは従業員のオーナーシップを育みやすい組織づくりのポイントについて、詳しく解説します。

1. 社員に仕事の裁量を与える

オーナーシップを育むためには、従業員に対して仕事の裁量を与えることが重要です。具体的にはリーダーの権限や業務の一部をチームメンバーに譲渡する方法があります。

今までリーダーが行っていた仕事を任されたメンバーは、強い責任感を持って業務に当たるようになるでしょう。

また、リーダーの仕事の中身を知ることはチームマネジメントへの理解を深めることにもつながります。ただ権限を委譲するだけでなく、リーダーが適切な指導とサポートを行うことで、次世代のリーダーを育成することも可能です。

2. 挑戦しやすい風土をつくる

オーナーシップを育む組織には、新たなアイデアや取り組みへのチャレンジを肯定する風土が見られます。トップダウンで命令に従わせるのではなく、従業員一人ひとりが自分の考えや意見を自由に発信できる、風通しの良い環境を整えることを心掛けましょう。

そのためには、普段からのコミュニケーションを大切にすることはもちろん、リーダーがメンバーの意見や要望に真摯に耳を傾けることが大切です。

また、リーダーには部下が失敗を恐れることなく新たなチャレンジができるよう、フォローやバックアップの体制を整えることが求められます。

3. 研修の機会を設ける

オーナーシップを持つ従業員を育成するためには、研修の機会を設けて会社の事業方針や今後のビジョンを社内に浸透させることが大切です。

従業員が主体的に行動したとしても、その行動が会社の方針に沿うものでなければ、目標の達成を阻害してしまうかもしれません。

また日々の業務においても、リーダーが自分の考えや行動の目的を積極的にメンバーへ発信し、リーダーとメンバーの間で共通の認識を持つことが大切です。

リーダーがメンバーの教育に当たる際は、自身の経験も踏まえながらチームの方針や会社の方針に紐づいた指導を心掛けましょう。

社員のオーナーシップを高めて次世代のリーダーを育てよう

オーナーシップは、個々の従業員が当事者意識を持って主体的に仕事に取り組む姿勢のことです。従業員のオーナーシップを育むことができれば、一人ひとりのパフォーマンスが向上し、組織全体の生産性向上も期待できます。

また、オーナーシップはフォロワーシップを発揮するための基盤となります。従業員のオーナーシップを育むための環境を整備し、次世代のリーダーを育成しましょう。

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