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リーダーシップを発揮するための実践行動とは?役職別に具体例を紹介!

リーダーシップを発揮する行動

リーダーを務めることになったものの、具体的にどのような行動を取ればいいのかわからない。

このような人は、一定数いるのではないでしょうか。

リーダーに求められるのは日々の業務で成果を出すのではなく、チームとしての成果であり、それを実現させるには「リーダーシップ」が必要不可欠です。

しかし、いざ自分がリーダーとなると、「リーダーシップ」の具体的なアクションを掴めないものです。

本記事では、リーダーシップを発揮できる行動と役職別で求められる行動を紹介していきます。

リーダー職を任せられた人だけでなく、これからリーダーを目指していきたい人にとっても有益な内容となっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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リーダーシップを発揮するための7つの実践行動

世界で初めてリーダーシップ学で教鞭を執ったとされるジョン・アデアは、リーダーシップを発揮する際に以下の7つの実践行動が必要だと主張しました。

  • タスクを明確にする
  • 計画する
  • 統制する
  • 支援する
  • 評価する
  • 動機づけする
  • 模範となる

それぞれ詳しくみていきましょう。

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行動①:タスクを明確にする

まずはタスクを明確にする必要があります。

これはリーダーシップを発揮する・しないにかかわらず、全ての役職に求められる行動だと言えるでしょう。

一体どのようなタスクを抱えているのか。その中で無駄なタスクがないのかを精査します。

特にリーダーシップ領域においては、ビジョン達成に最も近いタスクが何かを見極める必要があるでしょう。

そして、そのタスクに多くのリソースを割くようにします。

また、リーダーは「なぜこのタスクに取り組む必要があるのか」をチームに説明する能力が求められます。

このタスクは何のために存在するのかを考える癖を身につけるといいでしょう。

行動②:計画する

やるべきことを明確にしたあとは、どのようにタスクを進めていくかの計画を立てます。

計画を立てる際は、まず最終到達地点を設定しておくのがいいでしょう。

SMARTの法則など、目標設定のフレームワークを利用し、具体性のある目標を設定する必要があります。

その中でも特に重要なのが「期限を設ける」ことです。

目標に対してあらかじめ期限を設けておくことで、逆算する形で計画を設定できます。

実際に計画を立てる際は、ある程度のバッファを設けて、あらゆるリスクを想定しておくことが大切です。

また、どのメンバーにタスクを割り振るのかを決定し、その理由を説明できるようにする必要があります。

行動③:統制する

計画を立てた後は、実際にタスクに取り掛かっていきます。

その際、リーダーはチームを統率する必要があるでしょう。

先ほども述べた通り、リーダーはチームを導くために存在しています。

それはつまり、チームメンバーの方向性をひとつに統率するということです。

マネジメントの役割はチームを制御することで方向性を合わせるのに対し、リーダーシップではリーダー自身が旗になることで、メンバーの方向性を統一させます。

リーダー自身による積極的な働きかけで、期限を意識させたり、元気づけたり、自己管理を促したりする必要があるでしょう。

行動④:支援する

タスクに取り掛かる際は、メンバーがタスクに集中できるようにリーダーがチームを支援します。

どのようにすれば部下のパフォーマンスが最大化できるかを考え、それを職場環境に落とし込むのです。

例えば、チーム内で人間関係が少しギクシャクしてきたら、リーダーが適度に介入して、仲を取り持ちます。

また、ITツールでコミュニケーションやプロジェクト管理を効率化したり、生産性が最も高まるように勤務時間をコントロールしたりすることも、より効果が高まるでしょう。

問題を解決させるために1人1人にアプローチするだけではなく、システムを改善して、問題が起こらないようにする。

これがリーダーに求められている行動です。

行動⑤:評価する

リーダーは、チームメンバーが正しく行動できたかを評価する必要があります。

例えば、仕事に失敗した場合は「なぜ失敗したのか」をメンバーに考えさせ、場合によってはリーダー自身が1つの解決策を提示するのがいいでしょう。

仕事に成功した場合も「なぜ成功したのか」を徹底的に考えます。

メンバーの仕事ぶりを評価することは、チームの成長に繋がります。

失敗要因と成功要因を考え、それを次の仕事に活かすことができるからです。

行動⑥:動機づけする

リーダーシップを発揮するには、メンバーへの動機づけが欠かせません。

動機づけとはモチベーションやインセンティブのことで、主に外発的動機付けと内発的動機付けの2種類に分けられます。

外発的動機付けとは、奨励や報酬など、外的要因によってもたらさせるモチベーションのことです。

「仕事を頑張れば頑張るほどお金が手に入る!」という状況であれば、大半の人は仕事を頑張るようになると考えられます。

一方、内発的動機付けは、外的要因に左右されず、メンバー自らが発揮するモチベーションのことです。

内発的動機付けはメンバーによって異なり「チームに貢献したい」という人もいれば「自分を成長させたい」という人もいるでしょう。

そしてリーダーは、まずメンバーが報酬目当てなのか、それともやりがいを目的にしているのか、何に対してモチベーションを発揮しているかを把握する必要があります。

こうして見ると、内発的動機付けを特化させた方がいいように見えますが、必ずしもそうではありません。

実力主義の企業風土があるのであれば、外発的動機付けも十分に有効です。

どちらの理由を採用するにしても、メンバーのモチベーションが高まっているかどうかが肝だと言えます。

リーダーは、メンバーが一体何に惹かれて仕事に取り組んでいるのかを明らかにし、その上でメンバーのモチベーションを高められる環境を構築する必要があります。

行動⑦:模範となる

リーダーシップを発揮するために、リーダー自らがチームの模範になる必要があります。

リーダーは常に最前線に立ち、自らが模範になるような行動を心がけることで、チームメンバーに対して背中で教えるのです。

具体的には、チームで掲げたビジョンを誰よりも心がける必要があります。

また、有言実行を心がけ、可能な限りポジティブなマインドを保つ必要もあるでしょう。

そのため、かなりストイックに自分と向き合う必要があります。

「リーダーは孤独であれ」という言葉は事実でしょう。

リーダーにしかない苦悩は山ほどあるからこそ、それに立ち向かう背中で、メンバーを引っ張っていくのです。

三段階のリーダーシップレベル別行動

ジョン・アデアは、組織のレベルに応じて、リーダーシップには以下の3つの段階が存在すると指摘しています。

  • 戦略上のリーダーシップ(経営陣)
  • 運営上のリーダーシップ(マネージャー)
  • チームのリーダーシップ(チームリーダー)

ここでは、それぞれのリーダーが実践すべき行動を紹介します。

関連記事:リーダーシップ力とは?リーダーに求められる7つの力

経営陣が実践したい具体的なリーダーシップ行動

三段階のリーダーシップの中でも、経営陣は最も上位に位置しており、基本的に自らが現場に立つことはほとんどありません。

その代わりに、計画や戦略の策定にリソースの大半を投下していきます。

ミッションやビジョンを定める

まずはミッションやビジョンを定める必要があります。

企業全体がどこに進んでいくべきかを決定するのです。

一口に「企業」と言っても、それは大量の従業員という「人」の集団です。

従業員全員の方向性を統一させるには、それ相応のミッションとビジョンが必要と言えます。

例えばAmazonは「地球上で最もお客様を大切にすること」をビジョンに掲げており、実際、業界の慣習に囚われることなく、顧客のために数々の破壊的イノベーションを実行してきました。

現在、世界的に活躍している企業の多くは、それぞれ強烈なミッションとビジョンを掲げています。

もちろん口だけになってはいけませんが、まずは形から入ってみるのも悪くない選択です。

ビジネス戦略を策定する

ミッションとビジョンを定めて、最終到達点を決定したあとは、それに逆算する形でビジネス戦略を策定します。

ビジネス戦略では、1年単位の短期計画から10年単位の長期計画までが必要となるため、経営者には長期的な視点が必要不可欠です。

また、現代は非常に予測不可能な時代です。

2001年には同時多発テロ、2008年にはリーマンショック、2020年には世界的なパンデミックなど、およそ10年ごとに世界的なショックが起こるため、10年後に世界がどうなっているかは誰も予測がつきません。

一方で「世界が変わり続ける」ということだけは、明らかになっているように思えます。

このことから、ビジネス戦略を決定する上で、あらゆるリスクを想定しておくことは必要不可欠だと言えるでしょう。

経営陣は全責任を担う立場にあります。リスクを最小限にできるビジネス戦略を立てるようにしましょう。

マネージャーが実践したい具体的なリーダーシップ行動

マネージャーは現場と経営陣の橋渡し的な存在で、非常に難しい立ち位置です。

両者の意向を汲んだ最適解を導き出す必要があります。

部下に権限の大半を委譲する

部下に対しては、権限委譲を実施するのがいいかもしれません。

全てのチームを細かく管理するのは事実上不可能です。

そこで、思い切って部下に権限を委譲して、マネージャーの意思決定の回数を可能な限り減らすのが最も効果的だと言えます。

正しい形で権限委譲できれば、部下は自分のやりたいように仕事を進められるので、モチベーションやパフォーマンスも高まるでしょう。

一方、マネージャーは本当に重要な意思決定のみ参加し、権限委譲によって生まれた時間は職場環境の改善や人材配置に充てることができるようになります。

長期的な視点をキープする

経営陣の意向を組み、精度の高いプロジェクト管理を実施するために、長期的な視点はキープした方がいいでしょう。

可能であれば、経営陣と同じレベルで長期的な視点を持つのが望ましいです。

常に未来を想定することは、リスク予測や、今取り組んでいる仕事が本当に正しいかどうかの見極めにも役立ちます。

マネージャーは現場から距離を取れる立場にあるので、その立場を活かして、長期的で客観的な視点に立つことを心がけましょう。

チームリーダーが実践したい具体的なリーダーシップ行動

チームリーダーは、実際に現場に立ちながらリーダーシップを発揮できるため、自身の行動がチームのパフォーマンスに直結する役職です。

そして、口ではなく行動でリーダーシップを示すことができる役職でもあります。

定期的にチームビルディングを実施する

チームリーダーは定期的にチームビルディングを実施するのがいいでしょう。

チームリーダーは、現場の雰囲気や人間関係を敏感に感じられる立場にあります。

この立場を活かし、チームの雰囲気を良くするための施策を実施するのがいいでしょう。

もし雰囲気がギスギスしているのであれば、レクリエーションに近いチームビルディングを行い、逆に雰囲気が緩すぎるのであれば、ミーティングやセミナーを実施して気を引き締めるのが良いでしょう。

最前線に立つ

先ほどから述べている通り、リーダーはチームの先頭に立つことで、チームの方向性を決定づけます。

そのため、リーダーは常にチームの最前線に立つ必要があるでしょう。

積極的に仕事に取り組み、最高のパフォーマンスを発揮し、目標達成のためならリスクを取ることも厭わない態度を、メンバーに示すことが大切です。

「私ももっと頑張らないといけない」とメンバーに思わせるぐらいストイックに行動していきましょう。

まとめ

それでは本記事をまとめていきます。

  • リーダーシップはチームを導くために必要な資質・力量のこと
  • リーダーは孤独かつストイックであり続ける必要がある
  • リーダーシップには三段階存在し、それぞれの段階で求められる行動が異なる

ビジネスの場では、チームで取り組むべきタスクと、個人で孤独に取り組むべきタスクが存在します。

そして必然的に、リーダーには「個人で孤独に取り組むべきタスク」が多く回ってきます。

特に意思決定に関しては、責任を取れる立場にあるリーダーにのみ許されるタスクだと言えるかもしれません。

だからこそリーダーは、常に孤独を楽しみ、ストイックであり続け、それを行動という形でメンバーに示す必要があります。

これこそが、本当の意味でのリーダーシップなのです。

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