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【エヴァ】碇ゲンドウ(いかりげんどう)の逆を行け!組織マネジメントにおける注意点

エヴァ碇ゲンドウ

「新世紀エヴァンゲリオン」は、人類と使徒との生存競争を描いたアニメ作品です。

碇ゲンドウは、エヴァの保有・運用、使徒の殲滅を行う特務機関NERVの最高司令官。

しかし、私欲のために人類を巻き込んだり、部下をコマとして扱う発言をしたりするゲンドウは、理想の上司とは呼べません。

本記事では、碇ゲンドウから学ぶ組織マネジメントの注意点を解説します。

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特務機関NERVの最高司令官 碇ゲンドウの素性と目的

「汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン(エヴァ)」を保有し、使徒の殲滅などを行っているのが「特務機関NERV(ネルフ)」です。

碇ゲンドウはネルフの総司令官として使徒と戦う一方、人類補完計画を進めるために動いていました。

人類補完計画とは「愚かな人間を完全な単体の生命体にするための計画」です。

しかしゲンドウには、もう一つの目的がありました。それは妻・碇ユイとの再会。

ユイはエヴァ開発中の実験事故により、初号機のコアに取り込まれてしまいます。

冷酷非道、目的のためなら裏切りや殺人なども平然と行うゲンドウ。

ネルフで働くのも、人類補完計画を進めるのも、すべてはユイと再会するためでした。

ゲンドウの人使いは荒く、息子である碇シンジでさえも駒のように扱います。

しかしユイの複製である綾波レイだけは、ゲンドウから寵愛されていました。

碇ゲンドウとは?プロフィールと共に紹介|年齢/身長/声優

誕生日 1967年4月29日
年齢 48歳
身長 180cm以上(非公表)
所属 特務機関NERV

人類補完委員会

階級 総司令官
声優 立木文彦

碇ゲンドウは、主人公・碇シンジの実父です。冬月教授の研究室で妻・ユイと出会い、結婚しました。

2000年にシンジが誕生するものの、2004年にエヴァ開発実験中の事故でユイを失います。

またネルフで使われるシステムの開発者である赤木ナオコとその娘・赤木リツコとは愛人関係です。

ゲンドウは親の愛情を受けずに育ったため、人に対して強い恐怖心を持っており、他人を愛し受け入れることができませんでした。

碇ゲンドウの冷酷無比な行動の問題点をマネジメントの観点から解説

碇ゲンドウは、部下に対して冷酷な態度を取ります。

使徒によりアスカが精神を汚染された時、ゲンドウは「囮くらいには役に立つ」と言い放ちました。

部下だけでなく、息子であるシンジに対しても冷酷無比な態度で接するゲンドウ。

ここでは、ゲンドウの行動の問題点をマネジメントの観点から見ていきます。

【碇ゲンドウの問題点①】私欲のために他の犠牲を厭わない

使徒を殲滅する裏で、碇ゲンドウは秘密結社「ゼーレ」と共に人類補完計画を進めます。

ゼーレが人類補完計画を進めるのは、全人類を単一統合し「幸せ」にするためです。

しかし、ゲンドウの目的は違います。すべては妻・ユイと再会するための作戦でした。

自身の欲望を叶えるために、ゲンドウは人類を巻き込むこともためらいません。

結果、部下からは信頼を無くし、戦術作戦部作戦局第一課課長である葛城ミサトからは早々に疑われています。

ゲンドウのように自身の目的のためには部下の犠牲も構わない、と考える経営者も同じです。当然、信頼されることはありません。

このような経営者が起こす危険性の高い事象の代表は、パワハラやモラハラに代表される「ハラスメント」系、これらが発展した先にある最悪の事態「自殺」です。

精神が汚染されたアスカを「囮」として使うゲンドウは、シンジから非常に強い反感を買いました。

仕事によって疲弊した部下を使い潰そうとする態度が、現代社会でどう評価されるか。

言うまでもありませんが、マネジメント以前に組織自体に向かないことは明白です。

関連記事:ハラスメントはルールで防げる!

【碇ゲンドウの問題点②】歩み寄りを拒否する

碇ゲンドウは、人との歩み寄りを拒否しています。

それは「人と人が理解し合うことは決してできぬ」というセリフからも分かります。

考え方や価値観は人によって異なるため、他者を正しく理解することはできません。

差別がなくならないのも、無意識のうちに歩み寄りを拒否している部分があるからです。

また、ほとんどの人が、自身が偏見を持って他者を見ていることに気付いていません。

しかし、分かり合えないと決めつけたり歩み寄ることを放棄したりすると、人として、ひいては会社全体の成長を止めてしまいます。

人は社会的で、助け合って生きる動物です。

最初から否定するのではなく、相手を理解しようとする行動自体が、本人の成長につながるのです。

碇ゲンドウの名言・セリフから学ぶ「やってはいけないコミュニケーション」

碇ゲンドウは愛情を受けて育たなかったため、部下への言葉は冷たく、相手の気持ちを思いやったコミュニケーションが出来ませんでした。

ここからはゲンドウの名言・セリフから学ぶ、やってはいけない組織でのコミュニケーションを解説します。

子供の駄々に付き合っている暇はない

このセリフは、第13の使徒との戦闘後、エヴァ初号機に立て籠ったシンジへの言葉です。

立て籠もりは、友人のトウジが乗ったエヴァを倒そうとしたゲンドウへの、シンジなりの抵抗でした。

しかしゲンドウは「子供の駄々に付き合っている暇はない」と言い、シンジとエヴァの神経接続を強制的にシャットダウンさせます。

ネルフの保有するエヴァ、つまり会社の設備を勝手に使用するというシンジの行為自体は、確かに許されないことです。

しかし、シンジの直属の上司はミサトです。本来はゲンドウではなく、ミサトに指示させるべきでした。

今回のゲンドウの行為は「一つ飛ばし」といわれる事象に当てはまります。

例えばゲンドウが部長、ミサトが課長と考えてみましょう。

一つ飛ばしが行われると、中間管理職と一般社員との距離が相対的に近くなってしまい、部下が組織における位置関係を誤ってしまう可能性があります。

今回でいえば、ゲンドウの指示が自分に降りてくるため、ミサトの上司感が薄れてしまう…という意味です。

本アニメは、シンジと距離感が近いミサトの構図だからこそ楽しめるのだという意見ももちろんあるのですが、実際の会社における上司、部下の関係性としてはイマイチだったといえるでしょう。

関連記事:コンプライアンスの重要性とは?法令遵守との関係性やハラスメントの事例紹介などを徹底解説!

自分の願望は、あらゆる犠牲を払い自分の力で実現させるものだ

エヴァに立てこもったシンジがネルフを去る際、ゲンドウがかけた言葉がこのセリフでした。

ゲンドウはシンジに、他人から与えてもらうことを期待するのではなく、自分の力で手に入れることを伝えたかったのかもしれません。

しかし部下の視点から考えると、上司が「自分の力だけで目標が達成できる」と言っているようにも捉えられます。

つまり、他者の意見を聞くつもりはないという意志の表れだと受け取れるのです。

組織においてこの考えは「自分の意見は聞き入れてもらえない」ことを意味し、モチベーションの低下やチームワークの欠如につながる可能性があります。

組織の目標は、組織全体で達成させる必要があります。

そのためには、犠牲を前提としない計画とそれらを共通認識とするためのコミュニケーションが重要です。

問題ない。もう一人の予備が届く

使徒との戦闘で綾波レイの乗る零号機が負傷。唯一のパイロットが戦闘不能の中、ゲンドウは「初号機を起動させる」と言います。

ゲンドウの助手である冬月が、他にパイロットがいないことを指摘した際に言ったのが、このセリフです。

「もう一人の予備」とは、息子であるシンジのこと。

このセリフから分かるのは、ゲンドウはそれが息子であっても、計画遂行のための歯車として考えているということです。

人は他人からの承認、つまり個を尊重されることで、自分の役割に意味を見出します。

自分の存在価値が認識できるとモチベーションが上がり、意欲的な行動ができるようになります。

たとえ組織の最下部の人であっても、一個人としてコミュニケーションを取るよう心がけましょう。

関連記事:【パワーハラスメントの対策】厚生労働省の事例集をわかりやすく解説!

碇ゲンドウのようなリーダーが必要な状況とは

自分の幸せのためだけに行動する碇ゲンドウは、独裁者そのものです。

しかし、時には独裁的なリーダーが必要な場合があります。

例えば、チームが成立したばかりで、強制的であっても団結させる必要があるときです。

独裁的なリーダーの共通点として、強い決定権があります。

リーダーの明確な意思を共有し、組織全体を従わせると、強制的に同じ目標を目指すことになります。結果としてチームワークの団結につながるのです。

また経営が危うくなるなどの危機的状況においても、ゲンドウのようなリーダーは必要です。

独裁的なリーダーは自分の判断で物事を進めます。そのため決断が早く、実行に移すまでの時間がかかりません。

ただし独裁的な体制が継続されるのは問題です。独裁的な体制を取る場合は、あくまで一時的なものであると十分に周知し、部下の理解を得る必要があります。

【疑問】まさに「クズ上司」な碇ゲンドウから部下が離れていかないのはなぜ?

碇ゲンドウの性格や言動は、まさに「クズ上司」そのもの。しかし、葛城ミサトをはじめ多くの部下がゲンドウに従って動きます。

なぜなのでしょうか。ゲンドウから部下が離れないのには主に2つの理由が挙げられます。

まず、独裁に足るだけの実力があること。使徒との闘いはいつどのように行われるかが分かりません。

緊急事態発生時でも冷静に的確な指示ができるゲントウを、部下達は認めていたのかもしれません。

また、ゲンドウの人間的な部分も、理由の一つだと考えられます。

ゲンドウの目的が「妻との再会」であることに、部下達は徐々に気付いていきます。

それでも離れないのは、愛する人に会いたい、という想いが伝わったのではないでしょうか。

まとめ|碇ゲンドウ流マネジメント術は現実的ではない 

碇ゲンドウは他人を受け入れず、自分の欲望のままに組織を利用する人間です。

人を駒のように扱い、階層を無視した命令を行うゲンドウはまさに独裁者そのもの。

もしゲンドウと同じ考え方をしていたり、リーダーとして憧れているのであれば、今すぐ改めましょう。

一時的には良い成績やチームワークが築けても、成功は長く続きません。

組織マネジメントの成功には、組織内の適切なコミュニケーションと信頼関係の構築が必要不可欠です。

碇ゲンドウと逆の行動こそが、取り入れるべき組織マネジメントでしょう。

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