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キングダム、信に学ぶ「頼るリーダー」のあり方

原泰久さんの作品『キングダム』。

2006年から『週刊ヤングジャンプ』で楽しまれている本作品を見た人の中には、主人公「信(しん)」のひたむきな姿に心を打たれた人も多いのではないでしょうか。

戦争孤児で下僕だった信は、秦国の将軍になるほどの大出世を成し遂げることになります。

とはいえ、信は誰もが憧れる完全無欠なスーパーヒーローではありません。

『キングダム』には信よりも統率力があり、部下に尊敬される将軍が数多く登場します。

それでも、信が率いる部隊「飛信隊」のメンバーは、信に対し深い信頼の念を抱き、信の成長にワクワクしながら共に歩もうとします。

長所だけでなく短所も持ち合わせた信がリーダーとして認められ、部下がついてくる理由。

「信」の言動をリーダーシップとマネジメントの観点から深く読み解きます。

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キングダムとは?

※本記事はネタバレを含みます。

2006年から連載が始まった『キングダム』は、春秋戦国時代を描いた作品です。

2022年春にはアニメ「第四期」が始まるほどの人気作品ですが、連載が始まった当初は人気が出ず、『週刊ヤングジャンプ』のアンケートでは最下位になることもあった作品でした。

しかし、第四巻の途中から絵のテイスト(具体的には目の大きさ)が変わり、躍動感が溢れる作品へと生まれ変わったことがきっかけで、人気に火が付きます。

キングダムは「信」と呼ばれる戦争孤児が天下の大将軍を目指す物語です。

信には同じく戦争孤児である「漂」という親友がおり、2人は下民として主人のもとに仕えていました。

そんなある日、2人の前に秦の国王に仕える「昌文君」が訪れます。

昌文君に王宮に仕えるように命じられた漂は翌日、夢の大将軍になるための道を信よりも先に歩み出します。

漂が昌文君と共に消えてから約1か月が過ぎたある日、信は街で不穏な噂を耳にします。それは、王宮で反逆が起きたとの内容でした。

不穏な噂を耳にし眠れぬ夜を過ごす信。そこに現れたのは瀕死の漂でした。漂は信にある場所に向かうように指示し、息を引き取ります。

悲しみと怒りに震えながら漂に指示された目的地へと進む信、そこで出会ったのは漂とウリふたつの秦国王「政」です。

政の影武者として親友「漂」が使われたという事実に怒りを感じながらも、漂の夢でもあった天下の大将軍になるため、「政」と行動を共にすることになるのです。

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キングダムはなぜ日本でヒットしたのか?

本作品は、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞に輝き、2019年には山崎賢人主演で実写化を果たし、興行収入57.3億円を記録。

2021年12月にはマンガの累計発行数が8,400万部を超えるなどの功績を残す作品です。

『キングダム』の人気ぶりは、春秋戦国時代と今の時代がマッチしているからと考えられます。

「終身雇用」という働き方が既に崩壊した今、若手のビジネスパーソンは同じ会社に留まろうとはしません。

自分のスキルを上げて、いつでも転職ができるようにしておく。こうしたビジネスパーソンの備え、戦略の立て方が、まさに『キングダム』の世界観と重なります。

『キングダム』の主人公「信」は元々身分も実力も遠く将軍には及ばない存在でした。そうしたひとりの少年が、さまざまな困難を乗り越え成長していくストーリー、それが『キングダム』という作品なのです。

キングダムの信とは?【ネタバレあり】

所属
地位将軍
武器王騎将軍の矛
麃公将軍の盾
副官羌瘣
CV森田成一
実写版山崎賢人

キングダムの主人公信は漂と共に、里典(里の長)の下で育てられます。そんな2人は「大将軍になる」という夢を持ち、互いに剣の修業を行います。

信と漂の実力はほぼ互角。しかし、信には格上の相手であっても、それに合わせて自身の実力を引き上げる天賦の才がありました。

漂によると「自分が勝てない相手であっても、信なら勝つことができる」とのこと。

事実、信はその後格上の相手と戦いながら、武功を挙げて、秦の一武将として活躍していくことになります。

史実:信は実在した

信は実在したことがわかっています。

信のモデルとなったのが、「李信(りしん)」という将軍です。この李信は秦を中華統一に導いたと伝えられています。

李信の逸話のなかで有名なのは、楚を征服するために必要な兵数を秦王に聞かれたときのことです。

王翦が「60万兵」が必要と答えたのに対し、「20万兵」と答えた李信は、その後兵を任せられ楚軍に大勝したという記録が残っています。

ただし、秦が滅亡した際に、秦国に関する歴史的な文献のほとんどが消失してしまいました。

その結果、「王翦」や「白起」といった一部の有名武将の記録は残っていますが、それ以外の武将や文官の記録はあまり残っていません。

これは李信についても例外ではなく、その生い立ちや出生は謎が多いとされています。

しかし、有名な武将であったことは間違いなく、現存している「王翦列伝」などにも、名前が登場しています。

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キングダムにおける信の役割

秦国には信の他にも多くの将軍がいます。

例えば、冷静に現状を分析し、感情を抜きに戦略の策定ができる「王翦」、本能型の将軍として舞台を率いる「麃公」、信と肩を並べるように成長を続ける「蒙恬」などがその例です。

彼らの多くは元々優秀な家柄の子供です。信のライバルとして成長する「王賁」は名将軍「王翦」の子供、「蒙恬」は圧倒的武力をもつ将軍「蒙武」の子供です。

一方、信はといえば元々は奴隷出身で、将来大将軍になるという夢を持ちつつも、現実に将軍になれる可能性は非常に低かったのです。

何もなかった少年が大将軍になるという夢を求める物語。こうした設定だったからこそ、キングダムは今を生きる人を惹きつける物語になりました。

また、他の将軍たちは皆全てのことができるパーフェクトな人物ですが、信は違います。

信は戦いこそ得意なものの、決して賢いわけではありません。このため、必ず周囲の助けを借りる必要があります。

信がいることで「頼るリーダーシップ」が成立していることがわかるのも、信のキングダムにおける役割とも言えそうです。

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キングダムの信が「李信」になるまでに学んだこと

ひとりの奴隷として始まった信は、その後姓を与えられ「季信」として活躍することになります。しかし、それまでに信は

  • 王騎の死
  • 戦争の意味
  • 麃公の死

といった重いテーマを経験し、成長を遂げています。ここからは、信が将軍として活躍するに至った重要なエピソードを紹介します。

王騎から学んだ「将軍から見た景色と心構え」

王騎は、信に「将軍の景色と心構え」を説きました。

天下の大将軍になるために、信がまず目標としたのが王騎将軍です。

王騎と言えば、秦国最強の将軍として中華全土にその名を轟かせ、その名を聞いただけで逃げ出す敵兵がいたほどの人物でした。

そんな最強の王騎が最期を迎えるのはキングダム16巻です。

趙軍の三大天の1人である龐煖(ほうけん)との戦いで、王騎は瀕死の重傷を負ってしまいます。趙三大天・李牧の緻密な策略の前に王騎は敗れたのです。

しかし、胸を槍で突かれた王騎はすぐに倒れることはなく、意識を保ったまま最後の仕事を成し遂げます。

まずは同行していた信を自身の馬に乗せ、体全体で今の状況を感じるように諭しました。

「将軍の目には色々なものが見えます 例えばほら・・・ 敵の群れを 敵の顔を そして 味方の顔を 天と地を これが将軍の見る景色です。」

王騎は多くは語りませんでしたが、この一言と眼下に広がる将軍の景色から「成功のイメージ、物事を大局的に見ること」を信は掴み取ります。

そして王騎は部下である騰に王騎軍を委ねること、失態を犯した部下の蒙武に対しては、課題を克服するように指示を出します。その後矛を信に託し、身罷るのです。

死の直前まで王騎は上司としての役割をやってのけました。

信が本能型の武将だったからこそ、多くを語るのではなく見て学ばせる。

王騎の、部下の理解度が高いことがよくわかる名シーンですが、この時信が王騎から受け取ったものは矛だけではなく、その心構えだったことがよくわかりますね。

趙軍の万極から学んだ「戦乱を終わらせる信念」

信は趙軍の万極との戦いで、戦乱を終わらせる覚悟を学びました。

戦場で、敵の将軍「万極」と対峙した信。その際に、万極が「長平の戦い」において、秦の白起将軍の生き埋めにされた40万人の生き残りだと知らされます。

そして戦争で自分の愛する人を失ってしまえば、復讐の連鎖は続くことを身を以て知ったのです。

自身も戦争孤児だった信は、それを聞き、万極に対して怒りの感情と同時に同情の念も抱いてしまい、万極を殺すことを躊躇します。

しかし、そこで思い出すのが政の言葉でした。

「境があるから内と外ができ敵ができる。国境があるから国々ができ戦い続ける。」

敵の将軍「万極」の負の連鎖を断ち切るためには秦の将軍「嬴政」のビジョンしかないことを再確認し、信は万極を滅します。そして、信は「戦乱を終わらせる信念」を確かなものとするのです。

麃公から引き継いだ「消えない炎」

麃公からは目標の達成に必要な情熱を引き継ぎました。

函谷関の戦いにて、敵の将「李牧」は各部隊の兵たちを少数かき集め、秦軍の意表をつく形で函谷関の南道ルートを侵攻しましたが、それを阻止したのが麃公でした。

李牧や龐煖をこの場で足止めできる人間は自分しかいないだろう。

麃公は瞬時にそう判断し、自らの命と引き換えに「火を絶やすでないぞォ」という言葉を信たちに残し、龐煖に討たれました。

麃公は日常的に火という言葉を使っていました。戦いのことを「燃え盛る大炎」と呼び、戦況を変える糸口のことを「火の付け所」と表現する。

信のことを「紡がれていく炎」と形容したことからも、麃公が「火」を特別視していたことがよくわかります。

そんな麃公の「火を絶やすでないぞォ」という信に向けられた言葉からは2つの意味を読み取ることができます。

  • 戦争で秦を守り抜くこと
  • 心の中の希望を絶やさないこと

両方の意味を含み麃公は信に想いを託したのではないでしょうか。

麃公は死の直前に信に盾を引き継いでいます。

麃公から引き継いだ心は、麃公が託した盾と共に、信が将軍へと躍進するための心の支えとなっています。

ピータードラッカーによると、リーダーには3つの要素が必要だいいます。

  • 仕事
  • 責任
  • 信頼

それぞれを信に置き換えると、

  • 仕事:王騎から学んだ将軍としての役割を全うする姿
  • 責任:万極から学んだ復讐の連鎖を断ち切る責任
  • 信頼:麃公から学んだ火を絶やさずに部下を率いる強い想い

このどれもを戦いの中で学ぶことができたのが、信が将軍へと躍進を続ける理由なのかもしれません。

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信から学ぶ3つのリーダーシップ

天下の大将軍を目標に、一兵卒から百人将、千人将と出世して、ついに将軍まで上り詰めることになる信。

いざ戦いになると部下を引っ張り、常に先頭に立って敵に向かっていく姿勢を見せ続けます。そうした信のリーダーシップに、部下は奮起しました。

「口だけでなく、行動で示す」

自らが前線に立ち続ける信の姿からは、私たちが憧れるリーダーシップが見て取れます。ここからは、信の名言からリーダーシップのあり方を紐解いていきましょう。

【信に学ぶリーダーシップ①】決してブレることのないビジョンを持つ

信は戦争孤児で下僕だった頃から、いずれは「天下の大将軍になる」という夢を抱いていました。

この夢があったからこそ信は人一倍の努力を幼少期から重ねてきたのです。

そしてこのビジョンに加えて意味づけがされるのは、秦の王でもあり友人でもある「嬴政」の考えです。

戦争を通して「戦争のない未来」を創り出すことに夢を見た信は、自分が「大将軍」になってそれを実現したいと強く願ったのでした。

そしてこのビジョンは信の率いる組織「飛信隊」のビジョンにもなっています。信が将軍になった際に誰よりもそのことを喜んでいたのは組織のメンバーでした。

信がリーダーシップを発揮し、チームを率いることができたのは、ブレることのないビジョンをもち、チームメンバーと共有していたからということがよくわかります。

【信に学ぶリーダーシップ②】頼り甲斐のある人物でいる

信は決して完璧なリーダーではなく、部下にからかわれたり、いじられることも多々あります。しかし、いざ戦場に立てば、誰よりも先に敵陣に切り込んでいきます。

信のリーダーシップが発揮されるのは、組織のメンバーが憔悴しきっている時です。味方がもう立ち上がる元気がない時を見計らい、信は先頭に立ち部下の士気を極限まで引き上げるのです。

「俺の背だけを見て 追いかけて来い!!」

戦いの最中、信が率いる飛信隊はこの一言で力が戻ります。

しかし、言葉が人を動かすためには、その人物がどういった人物であるかに依存します。信の場合は、今までに逆風をモノともせずにピンチを解決してきた実績がありました。

頼り甲斐のある人物でいるためには、前線で結果を出し続ける実績があることが必要になることもわかります。

【信に学ぶリーダーシップ③】欠点を隠さない

心理的安全性という言葉があります。

これは、アメリカのGoogleが実践して有名になった考え方で、「チーム内で自分の思ったことを自由に発言しても自分が不利益を被らない」と感じられる心理のことです。

心理的安全性が低いチームには以下の特徴があります。

  • 無知だと思われる不安
  • 無能だと思われる不安
  • 邪魔だと思われる不安
  • ネガティブだと思われる不安

信の率いる飛信隊には、トップの信に明確な欠点があるため上記の不安を感じないのです。

だからこそ、飛信隊のチームでは欠点のある信をサポートする動きが自然と広がります。

上司である「信」に対してアドバイスをする部下が現れるのです。

信は戦闘が得意ですが、その反面、作戦を練るのを苦手としています。そのため、自身が率いる飛信隊では信ではなく、部下の羌瘣(きょうかい)(※)が作戦の立案を担当しています。

結果として、飛信隊は攻めは信、守りは羌瘣というような区分分けがされています。だからこそ、まとまりの良いチームとなっているのです。

これも、信が欠点を隠さないリーダーシップを発揮しているからなのでしょう。

※河了貂がその後軍師としての役割を引き継ぐことになります。

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キングダム信の名言

キングダムの信は上司と部下の理想の関係として取り上げられることがよくあります。「次世代のリーダーのロールモデル」とまで形容される信からは、学ぶことが多くあるでしょう。

ここからは、信の名言からリーダーシップを学んでいきましょう。

参考:『キングダム』に学ぶ上司との理想の関係 | 東洋経済

二度と飛信隊に戻ってくるな

リーダーにとって、メンバーに規律を守らせることは重要な役割です。

規律が無いと、部下が自由に行動できるというメリットがあるように感じるかもしれませんが、逆にどこまで許されるのかが不明瞭になり、部下が率先して行動しづらくなるというデメリットがあります。

その点、信は「凌辱や窃盗」をしないという鉄の掟を設けていました。

そして、この掟を破ったものはどんなものであれ許さないというのが信のスタンスです。

このセリフは、そんな掟を破ってしまった信の部下「尾平」に対するセリフです。

尾平は、信と長年行動を共にした人物です。このセリフに意味があるのは、そんなメンバーであっても規律を破る者は許さないという信の強い思いにあります。組織をひとつのビジョンへと導くためにルールは絶対に守らせる。

リーダーとしての強い意志が感じられるセリフです。

バカ言えっ。俺が先頭を行くから皆が走れるんだろうが!!

信は自分が真っ先に行動することで、他の人を引っ張っていくタイプのリーダーです。

あなたは仕事をしていて、一見偉そうなことを言っているのに、実際には何も行動しない「口だけの人」を見たことはありませんか?

こうした「口だけの人」は周りのメンバーから信頼されることはありません。その人の尻拭いをさせられる部下は「正直やってられない!」という思いで一杯になるでしょう。

しかし、信は叫びます。

バカ言えっ。俺が先頭を行くから皆が走れるんだろうが!!」

GLOBISによると、リーダーに必要なのは率先垂範だと説明されています。

率先垂範とは、リーダーが真っ先に飛び込んでいくことを是とすることで、周囲に見て学ばせ、モチベーションを上げる方法です。

信は高いビジョンを掲げ、部下に背中を見せることでモチベーションを上げる方法を取っていました。

必ずしもこうしたリーダーシップが正しいとは言えませんが、率先垂範のリーダーシップを発揮し周囲を引っ張るリーダーの姿からは、私たちも学べることが多いでしょう。

参考:GLOBIS知見録 | リーダーに必要なのは率先垂範と実行の後押し

信から学ぶ「フラット型組織」のあり方

欠点が多いながらも、戦場で結果を出し続け、異例の大出世を遂げた信。

その背景には、すべて自分で解決しようとはせず、他人を頼ることができるリーダーとしてのあり方が関係していました。

そして「頼るリーダーシップ」を発揮できたのは、組織がヒエラルキー型ではなく、フラット型組織だったということに起因しています。ここからは、信から学ぶリーダーシップのあり方、組織のあり方を解説します。

助けを求めても良い文化を醸成する

プレイヤーとして優秀な人が必ずしもリーダーになれるわけではありません。

リーダーに必要なのは、偉大なカリスマであることではなく、組織を成長させることです。

組織を成長させるために信が取ったのは、自身が組織の役割を全て担うのではなく、役割を分担することでした。

信はチーム全体の士気を高め、自分でできない部分を他のメンバーに任せました。こうした助け合いの文化を醸成することで、飛信隊はフラット型組織として成功を遂げました。

私たちも同様です。

組織の成長を願う限り、必ずしも上司が全てを担う必要はありません。

時には上司が部下を頼ってもよい。リーダーを「役割」と認識していた信だからこそ、部下に助けを求めることができたのでしょう。

むしろリーダーの仕事はメンバーに助けてもらうこと。信の組織からはそうした助け合いの精神を学ぶことができます。

参考:リーダーはメンバーに助けてもらうのが仕事 | ITmedia

チームビルディングを怠らない

信は戦いが始まると、自ら先陣を切って進んでいくスタイルが特徴です。

しかし、決して「完璧なリーダー」としてメンバーを率いていた訳ではありません。

むしろリーダーでありながら、メンバーからいじられ、バカにされることも多々あります。

このように誰もがリーダーに対して物が言える雰囲気こそ、飛信隊が活躍できる理由です。

ヒエラルキー型組織はトップダウン型の統制が可能となりますが、信のような欠点が多く、猪突猛進型のリーダーが率いる場合にはメンバーの離脱が高まるリスクがあります。

つまり、リーダーの欠点が、そのまま組織の欠点となってしまうのです。

しかし、飛信隊の場合はそれぞれのメンバーが信の欠点をカバーしているため、結果的に穴がない組織を実現しています。

これは誰もがリーダーの信に対して気軽に意見が言える、風通しの良いフラットな組織を採用しているからこその成果です。

ビジョンを共有する

ビジョンとは「実現したい未来」を指します。

会社や組織では色々な考えを持った人が一緒に働いています。そのため、メンバー間でビジョンを共有することで、皆がバラバラの方向に向かうのを防ぐことができます。

リーダーである信のビジョンは、「天下の大将軍になり、戦争のない世の中を創ること」です。飛信隊では、この信のビジョンが共有され、メンバーも心から「信にそうなって欲しい」という気持ちを持っています。

このようにメンバーが共通のビジョンに向かって行動するため、飛信隊は他の組織に比べて、強い一体感を持つ組織となっているのです。

特にフラット型組織の場合は自由な風潮に重きが置かれています。こうした自由度が高い組織こそ、ひとつのビジョンを共有し、チームの弱体化を防ぐことが重要です。

関連記事:【キングダム】麃公とは?現場に必要な営業部長のマネジメントを徹底解説!

まとめ | リーダーは完璧である必要はない

キングダムには完璧にも近い人物が登場します。例えば信がリーダーとしての心得を学んだ「王騎」は戦略性・マネジメント・統率力に長けた人物であり、ヒエラルキー型の組織を難なく統率しています。

しかし、信はそうではありません。信がとったリーダーシップは「頼るリーダーシップ」

自分の欠点を理解し、その欠点をチームメンバーと協力して埋める組織運営です。

信から学ぶことができるのは「リーダーは完璧でなくていい」ということ。

もしあなたが「自分は完璧な人間じゃない」「リーダーの器じゃない」と思っているなら、ぜひ信のようなリーダーを目指してみてはいかがでしょうか。

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