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「好きを仕事に」ではなく「嫌い」こそが稼ぐ源泉

2014年にYouTuberのヒカキンさんがテレビCMに登場し、『好きなことで、生きていく』と宣言しました。それ以来、この『好きなことで生きていく』がバズワードになりつつあります。好きなことで生きる、とても素晴らしいことであり、同時に好きなこと以外で生きることのほうが難しいのではないかと思わされます。
しかし、好きを仕事にすることは功罪があるのです。もちろん、嫌いなことを耐え続ける必要はないのですが、その「嫌い」には稼ぐ源泉が詰まっています。
具体的にみていきましょう。

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『好きを仕事に』はニーズを見落とす

 

そもそも『好き』とは何でしょうか。私は個人的に昼寝が好きで好きでたまらないのですが、どんなに創意工夫を凝らしても、昼寝は仕事になってくれません。世の中に“私が昼寝する”というニーズがないからです。このように極端な例でなくとも、『好きを仕事に』は世間のニーズを見落としていることがあります。
Dr.苫米地英人はこのニーズに関して著書『Dr.苫米地式資産運用法なら誰も絶対にrichになれる』において

ニーズは“必要”と訳してはいけません。少なくともお金を儲けようという時には“必要”ではありません。ニーズは“問題”と訳さなければいけないのです。

と書いています。[1] 問題意識を持つこと。すなわち社会と自分が交錯するところに、ニーズ(問題)があるのであって、好きなこと=自分に“必要“なこと、と解釈していたら、永遠に昼寝して終わることになります。
特に若いうちは自意識が非常に強いですから、自分が好きなことを中心に考えがちです。しかしお金を稼ごうと思ったら、好きを仕事に、だけをしていてはいけないのです。

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稼ぐには、抽象度の高い思考が必要

 

ところで、資本主義はお金で成り立っています。そのお金のシステムは人間が考えたルールです。よって、そのルール上のプレイが上手なプレイヤーにお金が集まることとなります。さらにDr苫米地は同じ書籍の中で

ニーズという名の“問題”を発見するために必要なものとは何でしょうか?それは、抽象度をひとつ上げることです。ものすごく簡単に言ってしまえば、物事を俯瞰して見ることですが、そこにあるのは高度な判断や客観性、そして物事の統合力までが含まれていると思ってください

と書いています。[1]
ここでいう『抽象度の高い思考』=『メタ』と置き換えることができるでしょう。日々の仕事において、ちょっとしたエクセル関数を使ったり、軽いプログラミングを実装したりすることが、今のハイスキルなビジネスパーソンでは日常だと思われます。その関数を組む力でも、このメタ力は鍛えられます。

 

科学的思考でビジネスを再現

たとえば、演繹法と帰納法。どちらも大学で接する思考法ですが、これを使って実社会から有料メルマガ配信を成功させる方法を導き出すことができます。

どういうことか見ていきます。

東京都台東区にアメ横がありますが、「二木の菓子」というお菓子屋さんが存在します。チョコレート1つ20円という小さな商売をされているのに、自社ビルを建てるほど成功しているのです。
二木の菓子の専務である二木英一氏が書いた『なぜ20円のチョコでビルが建つのか?』という本に詳しくありますが、安さで売れているのではなく、原価を押さえて粗悪品を売るのでもなく、思考法を変えることで大きな利益につなげ、自社ビル建設に至っています。
二木の菓子では、1万円のチョコレートを売っているのです。しかしただ売るだけではなく、100円にばらして売るのです。100円でアメ横流・啖呵売りを行います。そして、「高級チョコレートが100円で味見できる」というバリューをつけて売るのです。価値創造ができるだけでなく、他のお菓子も試してみようと顧客に思わせる役目も果たしています。[2] このビジネスモデルは、『なぜ20円のチョコで~』の本を読めば理解できます。では、メタな思考法とはどういうことか。帰納法で、この100円の高級チョコレートがフロントエンド、他のお菓子がクロスセル、1万円のチョコレートがバックエンドというふうに、セールスの正体を掴み取ることなのです。
さらに、「1万円の高級チョコレートを分割した」という思考。これを自分でメルマガ配信の際に演繹法で落とし込むことができます。
実際に、筆者は、この二木の菓子の高級チョコレート分割モデルをメルマガに応用し、大手のメルマガが週1日で9000文字配信しているところを、週7日1300文字配信という手に出たのです。これは実際に成功し、大手のメルマガが集客に苦戦するところを、配信スタート10ヶ月で700名以上の課金者を得られました。

まさに二木の菓子のチョコレート作戦と同じで、分割することで同じバリューを持った商品に対して、より価値が高いように見せる、という話です。

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嫌いは欠落、欠落はスキルの源泉

 

少し好き嫌いという話からずれてしまいました。
有料メルマガ配信は「好きなことを仕事に」ではないのか、と思われるかもしれません。しかし、本当に好きなことであれば、週1日配信になったはずです。自分に負荷をかけ、あえて週7配信にしたのは、自分の中の「面倒だな」「嫌だなあ」という気持ちのギリギリのラインです。

1日1300文字程度であれば、デスクに毎日向かう自分にとっては、疲れていても書ける文字数。そして、毎日更新は筆者にとってもチャレンジでした。なぜなら書くことがそんなにないからです。しかし、二木の菓子が1万円のチョコレートを分割したように、メルマガだって週1日配信で9000文字も書いている人がいるのです。それなら、毎日1300文字を書けないはずはないと、そう考えたのがはじまりとなりました。

コツコツとした積み上げができない自分。大胆にリスクを取ることは好んでも、積み上げ型の実績がなかった自分。そんな自分の嫌いなこと、つまり「欠落」と向き合ったことで、新しいスキルを積み上げたのです。

奇しくも、名著『リーン・イン』を書いたフェイスブックCEOのシェリル・サンドバーグは、欠落こそがスキルの源泉と語っています。自分の中の欠けている部分。それを補うように仕事をしていくことこそが、スキルにつながるのだと。[3]

これは非常に示唆的で、ただ「好き」を追い求めていては到達できない、自己探求や自己実現、そしてその先にある自己超克につながるのではないでしょうか。

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マネジメントとは自分の中の嫌いと向き合うこと

 

同様に、好きを仕事に、は現場主義、つまり創造的な仕事においてのかなりの下流工程であることを意味します。好きが下流なのであれば、上流は嫌い・欠落と向き合うことです。つまりマネジメントとは、自分の中の「嫌い」を直視し、どんどん欠落を埋めて、スキル面でも人格面でも限りない円形に近づいていくことではないでしょうか。

マネジメントとはきっと、人格的な成長を伴う、大きな自己超克なのだと気付かされます。

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参照
[1]苫米地英人『Dr.苫米地式資産運用法なら誰も絶対にrichになれる』
[2]二木英一『なぜ20円のチョコでビルが建つのか?』
[3]シェリル・サンドバーグ『リーン・イン 女性、仕事、リーダーへの意欲』

筆者:名もなきライター(渡邉 幸子)

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