大ヒットビジネス書【リーダーの仮面】【数値化の鬼】を生み出した識学理論によるコンサルティングとは?

コンサルタントの薦める至高の1冊『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』【後編】

森岡毅氏が著した『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』から、マーケティング思考について学んでいきます。

後編の今回は、意思決定の仕組みを構築した後、いかにして戦略を立案していけばよいか、本書と識学の考え方を対照させながら見ていきます。

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コンサルタントの薦める至高の1冊『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』【前編】

誤った戦況分析を行っていないか

本書には、「マーケターの仕事は、会社のお金の使い道や従業員達のあらゆる努力を、消費者にとって意味のある価値につながるようにシフトさせること」と記されています。

では、会社のお金や従業員の努力が意味のないものになる要因とは何かといえば、誤った情報をもとに戦略を立案してしまうことです。

本書では、「質の高い情報は精度の高い戦略立案、つまり精度の高い意思決定に欠かせない」とあります。そもそも情報が上がってこないとリーダーは正しい意思決定を行うことができません。

現場から躊躇なく情報が上がる環境を整備する責任がリーダーにはありますが、リーダーはその方法に注意しなければなりません。

上がってくる情報に個人や部署の利害に基づく見解や感情が混ざってしまうと、情報の精度が低くなったり、リーダーが目指す方向性と別の力学が発生したりして、誤った意思決定につながってしまいます。

リーダーが意思決定を誤ることそのものは悪いことではありません。誤っていると判断できたなら、別の戦略をすぐさま打てばよいのです。

しかし、この誤っているという判断に気付かずにいると、会社のお金や従業員の努力が無駄になってしまうわけです。

本書においても、森岡氏就任前のUSJは、集客に苦戦する理由について社員の多くが事実ではない見解に基づいて分析していたとあります。

こうした戦況分析により市場構造を見誤り、自社でコントロール不可能な事象にばかり集中してしまうことも無駄につながります。多くの外部環境要因は自社でコントロール不可能か、可能だとしても莫大な経営資源の投入が必要となるものです。

目的や戦略の設定は明確か階層間で認識のずれがないか

本書では、目的、戦略、戦術の順番で策定し、戦略が組織上層から末端まで下方展開されていく(戦略のカスケードダウン)ように統制することで、大きな組織が多くの個人をまとめて一つの戦略に基づいた活動に当たることができるとしています。

識学においても同様の考え方をしていて、これを「役割を定義する」と表現します。各部署各階層においてトップから順番に担うべき役割と責任を決めていきます。

決め方も本書同様にシンプルかつ実現可能なものにし、階層の上下間で認識のズレがないように期限と状態をセットで定めることを推奨しています。

目的や戦略、戦術の設定がなかったり、あるいはあったとしてもあいまいだったり、階層間で認識がずれてしまっていたりすると、従業員が業務にあたる際に自己判断を挟まざるを得なくなってしまいます。

自己判断とは「これをやったら評価されるだろう。部署のため、会社のためになるだろう」といった類の考えです。

いくら従業員が頑張っても、上司がそもそも望んでいることでなければ、評価を得ることはできません。結果、従業員に無駄働きをさせてしまいます。

強みを伸ばすだけでよいのか

本書において、最も重要な経営資源は「カネ、ヒト、モノ、情報、時間、知的財産」のうち「ヒト」だとしています。

理由は、「ヒトだけがこの6つの経営資源の全てを増減させたり使いこなしたりすることができる」からだといいます。また、組織がヒトを育てること、個人が成長することの重要性も本書で説かれています。

ただ、森岡氏は個人の弱点の克服には否定的です。組織は個人の強みに対価を支払っているのであり、強みを伸ばした方が各人の目標達成の確率が高くなると考えているからです。

例外的に、強みを伸ばすための弱点克服は積極的に行うべきであると見解を述べています。

例えば、英語の偏差値が70、現代文が30、その他が50という受験生がいたとしましょう。この受験生は、英語に磨きをかけるより現代文を克服すべきです。

三つのなかでも最も偏差値が低いという理由に加え、能力は相互に相関するので、現代文を克服することで読解力が高まり、他の科目の成績も上がって、英語の成績もさらに上がるということが起きます。

これは、森岡氏が言うところの、強みを伸ばすための弱点克服に相当します。

一方、こうした事例ばかりではありません。RPGゲームやスポーツゲームであれば、個人の能力をそれぞれ独立した項目に分け数値化できますが、現実はそうではなりません。

サッカーゲームにおいてシュート精度1、パス精度90というステータス設定ができたとしても、現実にはあり得ないことです。ボールを狙ったところへ蹴るという能力は、シュートでもパスでも共通するはずだからです。

また、強みが突出していれば得られる対価が増大することは事実ですが、対価はその強みのみに支払われている訳ではありません。上記のサッカーゲームの例では、選手としてそのポジションに課された役割を果たすことに対価が支払われています。

つまり、パスがうまいから年棒が高いのは事実だとしても、実際はスタミナや走力、戦術理解力など、目立っていないその選手の他の能力も求められているということです。

したがって、パスがうまく、その他は普通でシュートが下手な選手は、パスを磨くよりもシュート練習を重ねた方が、能力を発揮できる機会が広がるはずです。

私たち識学講師は日々、様々な企業経営者や組織のリーダーの方々へ識学理論をお伝えするとともに、その会社や組織、属する社員の方々が持つ可能性を最大化させるための組織マネジメントに取り組んでいます。

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