現在は、マネージャー向けに様々なITツールが存在しています。
その中でも、世界的に名が知られているのがmonday.comです。
本記事では、monday.comの特徴や機能を、マネージャー向けに紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
monday.comとは?
monday.com(マンデードットコム)は、イスラエルで設立されたIT企業です。社名を冠したビジネス管理ツールであるmonday.comを、世界中のクライアントに提供しています。
2021年にはナスダック市場でIPOを果たしており、世界的に注目されているITツールと言えるでしょう。
monday.comの特徴
monday.comの特徴は以下の3つです。
- 世界的な実績がある
- 誰でも使えるデザイン
- テンプレートが豊富にある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
特徴①:世界的な実績がある
先ほども紹介した通り、monday.comには世界的な実績があります。日本国内では500社以上の導入ですが、海外まで範囲を広げると、18万社以上で導入されているのです。
monday.comを利用している有名企業は以下の通りです。
- コカコーラ
- Hulu
- Uber
- Canva
- ユニバーサルミュージックグループ
このように、歴史のある大企業から新進気鋭のベンチャー企業まで、様々な有名企業がmonday.comを利用しています。それだけサービスの信頼が高まっているということでしょう。
特徴②:誰でも使えるデザイン
monday.comはノーコードツールで、非エンジニアの方々向けにデザインが設計されています。また、現代的なカラーリングでありながら全体的にスッキリとしているのも魅力的で、若者でも使いやすくなっています。
monday.comが様々な企業で使われているのは、こういった「誰でも使える」というデザイン面での強みも働いているのでしょう。
特徴③:テンプレートが豊富にある
monday.comは、カスタマイズ性が高く、企業やチームに合わせたボードを構築できます。
この手のサービスは最初にボードを構築する段階で挫折することが多いのですが、monday.comでは、200種類以上のテンプレートを提供しているため、導入時の負担がより小さく、始めやすくなっています。ざっくり紹介すると、以下の通りです。
- 営業
- プロジェクト管理
- ソフトウェア開発
- デザイン
- 人事
- 製造
- 教育
- 不動産
- スタートアップ
このように実に様々なテンプレートが用意されているので、スタートで挫けることはほとんどありません。
monday.comの主な7つの機能
monday.comの主な機能は以下の7つです。
- ドキュメント
- 統合
- 自動化
- ファイル
- ダッシュボード
- かんばん
- ガント
それぞれ詳しく解説していきます。
機能①:ドキュメント
monday.comにはドキュメント機能(メモ機能)があります。もちろん、普通のドキュメントではありません。monday.comはクラウドツールなので、自動的にメモ内容が保存されていきます。
また、monday.comで作成したボードやレポートを簡単に添付可能です。そしてレポートが更新される度に、メモに添付したレポートも更新されていきます。
ほかにも以下のような業務で、ドキュメントを活用できます。
- タスクをチェックリストでまとめる
- ブレインストーミング
- 議事録
数百人以上が1つのドキュメントを編集できるので、大規模チームでも活用できる機能です。
機能②:統合
monday.comでは、自社で既に利用しているツールと連携して、業務を一元管理することができます。monday.comと連携可能なツールの例は以下の通りです。
- Outlook
- Dropbox
- Slack
- Zoom
- Google Calender
- Excel
- Stripe
これらの世界的に有名なツールの大半と連携可能なため、「monday.comを導入するために他のツールを見直す」ということはほとんどありません。
また、連携する際にプログラミングをする必要はなく、数クリックほどで連携が完了するのも魅力的です。
機能③:自動化
ノーコードツールであるmonday.comは、プログラミングを使わずとも以下のような業務を自動化できます。
- ステータスの更新
- メール通知
- 期日アラート
- タスクのアサイン
- 所要時間計測
- 進捗状況の更新
- ワークフローの自動化
特に「ステータスの更新」や「期日アラート」など、プロジェクト管理の中でついつい忘れがちな部分を自動化できるのは非常に便利です。これらのちょっとした業務の自動化が、長期的に見た時に生産性の向上に繋がるのでしょう。
機能④:ファイル
monday.comでは、1つの共同スペースの中でチームのファイルを管理することができます。
例えば製品開発の分野。製品のデザインを開発する際、1種類のファイルだけで済むことはほとんどありません。例えばプリントTシャツであれば、プリントの画像データ、Tシャツの設計図、Tシャツの3Dモデルなどが必要になるでしょう。
これらはすべて拡張子が異なるファイルです。しかしmonday.comでは、これらのファイルを1つの共同スペースの中で処理することができます。
特に便利なのが、ファイル上でコミュニケーションが取れる機能です。一旦チャットに戻る必要はなく、ファイルを開いた状態でメンバーとコミュニケーションを取れます。
monday.comを活用することで、シームレスな製品開発が可能になるでしょう。
機能⑤:ダッシュボード
マネジメント業務において、現状を瞬時に把握できるダッシュボード機能は非常に重要なものです。そしてmonday.comのダッシュボードは、その他のITツールのダッシュボードに比べても、視覚的に判断しやすいデザインになっています。
また、monday.comのダッシュボードはカスタマイズ性が非常に高いので、メンバーそれぞれが仕事しやすい環境を構築できます。
先ほど紹介した連携可能なツールもダッシュボードに表示できるので、ダッシュボード画面だけで仕事を進めることも夢ではないでしょう。
機能⑥:かんばん
monday.comには、アジャイルソフトウェア開発向けのカンバンボード機能が搭載されています。
セットアップやカスタマイズも簡単です。テンプレートが用意されているので、まずはそれを使ってみて、使いながらカスタマイズしていくのがいいでしょう。
また、monday.comのカンバンボードは、社内メンバーだけでなくステークホルダーとのやり取りにも対応しています。
近年は社外のステークホルダーの方々と一緒に仕事を進めることが増えてきています。その際にmonday.comは有力なツールになるでしょう。
機能⑦:ガント
monday.comは、プロジェクト管理用のガントチャート機能を導入しています。タスク管理、リソース管理、マイルストーンの追跡、進捗状況のモニタリングなど、プロジェクト管理業務のすべてをガントチャートでまかなえます。
また、ExcelのCSVをmonday.com仕様のガントチャートに変換できる機能も搭載されているようです。これであれば、従来型のプロジェクト管理からでも、簡単にmonday.comに引き継げます。
monday.comの料金プラン
monday.comの料金プランは以下の5つです。
プラン名 | 無料 | ベーシック | スタンダード | プロ | エンタープライズ |
月額料金 | 0円 | 1,100円 | 1,400円 | 2,700円 | 要問い合わせ |
無料プランは、個人のタスク管理で利用する方がターゲットです。また、ベーシックは小規模のプロジェクトがターゲットで、スタンダードは社内業務を一元管理できるプランとなっています。
そしてプロは、より複雑なワークフローを可能にしたプランで、エンタープライズは専属のマネージャーがサポートする特別仕様です。
プロプランまでであれば、14日間無料で利用できるので、興味がある方は試してみるといいでしょう。
monday.comの導入例
ここでは、monday.comの導入例を紹介していきます。
事例①:マーケティング
マーケティング業務は、極端に言ってしまえば、コンテンツ制作とデータ分析の2つの業務から成り立っています。そして数ある領域の中でも、客観的な数字が物を言う領域です。
monday.comであれば、ステークホルダーと合同で目標を設定したり、プロジェクトを計画したり、自動化機能を活用して確実に納期に間に合わせたりすることができます。
そしてGoogle広告などと連携させれば、効果的なレポートも作成可能です。monday.comだけで、マーケティング領域のプロジェクト管理を完結させることができるでしょう。
事例②:営業
monday.comは「monday sales CRM」と呼ばれる顧客関係管理ソフトウェアを提供しています。このツールを活用すれば、 CRM業務をmonday.comに一元化することが可能です。
具体的には、以下の業務をmonday.comで実行できます。
- 顧客とのやり取りの管理
- CRMソフトウェアのカスタマイズ
- 営業プロセスの自動化
- チームのパフォーマンスのモニタリング
営業関連のデータをmonday.comに集積させることで、より効果的なデータを構築できるようになるでしょう。
事例③:開発者
monday.comは、研究開発者向けに、「monday dev」と呼ばれるスピーディーな開発環境を提供しています。
小規模でPDCAサイクルを高速で回していくスタイルのアジャイル開発の魅力は、そのスピーディーさです。
だからこそ、開発プロセス以外で時間を取られるわけにはいきません。
その点、monday.comは非常に効果的なツールです。ワークフローを簡単に構築できることに加え、タスク割り当てやコードの同期を自動化できます。
計画を簡単に立てることができ、研究開発に集中できる環境を構築できるのがmonday.comの強みです。
事例④:人事
monday.comはHRチームの以下のようなニーズに対応しています。
- リクルートパイプラインの確保
- オンボーディングプロセスの構築・進行
- 従業員の福利厚生の配備
- 自己啓発の普及
monday.comはLinkedinと連携することができるので、自社にマッチした優秀な人材を早い段階で囲い込みやすくなります。
また、従業員のパフォーマンスをモニタリングでき、フィードバックも収集できるため、福利厚生のヒントを見つけやすいのも魅力的です。
それに加えて、monday.comはHRチーム向けのテンプレートを多数用意しています。効果的な人事をスピーディーに実施できるので、ポテンシャルの高い人材を見逃すことも少なくなるでしょう。
事例⑤:オペレーション
monday.comを活用できれば、monday.comだけでオペレーションを完了させることができます。リアルタイムでメンバーに指示を与え、ステータスの変更でも通知が来るので、業務サイクルを高速で回すことが可能です。
また、monday.comではコミュニケーションもある程度自動化できるのも魅力となっています。
それに加え、やはりmonday.comはデザインが素晴らしいです。この美しいインターフェースのおかげで、いつまでも仕事していたくなるような気分にさせられます。
まとめ
それでは本記事をまとめていきます。
- monday.comはイスラエルの企業が開発したITツールで、世界的な実績を有している
- monday.comはエンジニアでなくても使える美しくわかりやすいデザインが魅力的
- 連携できるITツールも幅広いので、引き継ぎも簡単
- カスタマイズ性が高いのでチームにあったボードを構築できる
monday.comは世界的な大企業・スタートアップがこぞって利用しているツールです。使い勝手の良さは間違いないかと思われます。
また、料金プランも比較的良心的で、小規模での運用でも問題なく利用できます。
14日間の無料期間があるので、まずは試してみるのがいいでしょう。