漫画『キングダム』に登場する「騰(とう)将軍」は、作中で圧倒的な存在感を放つ武将、王騎の副官として登場します。
王騎亡き後は王騎軍を継ぎ、六大将軍と呼ばれるまでになったことは、亡き王騎の誇りでもあるでしょう。
『キングダム』を読み「騰のような優秀なサブリーダーがいてくれたら」と思った方も多いのではないでしょうか。
本記事では騰将軍の姿から、サブリーダーとして育成すべき人物像を明確にしていきます。
目次
騰将軍(とう将軍)のプロフィール|アニメ版の声優/身長/所属など
━📜映画『#キングダム』振り返り ━
𝐂𝐇𝐀𝐑𝐀𝐂𝐓𝐄𝐑◤ 騰 (とう) / #要潤◥
王騎に常に付き従う副官。
映画『#キングダム2 遥かなる大地へ』#7月15日公開 pic.twitter.com/0kGvgqedrO
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所属 | 秦 |
地位 | 六大将軍 |
武器 | 剣 |
身長 | 不明 |
副官 | 録嗚未、隆国、鱗坊、干央、同金 |
CV(アニメ版) | 加藤亮夫 |
春秋戦国時代を描いた『キングダム』においては非常に珍しく、騰将軍は西洋風な風貌で描かれており、ビジュアルからも特異性が覗えます。
基本的に表情が変わらないため威圧感もありますが、シリアスなシーンでも時折真顔でジョークを挟むなど、やはり作中には珍しいお茶目なキャラクターである点も、人気の理由の1つでしょう。
王騎将軍が生きていた頃には、どのような問いかけにも「ハ!」と答えるだけであるほど、王騎に対する信頼を持っていた騰。
確かな実力を持ちながら、長官である王騎に絶対の信頼を置き、付き従ってきた騰は、まさに理想のサブリーダー像と言えます。
関連記事:【魅力的】キングダムで秦国の将軍「王騎」が行った「自然と部下が集まるリーダーシップ」とは?
【補足】剣を振るう際の効果音 ”ファルファル” の由来とは?
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騰が戦場で剣を振るう際には「ファルファル」という効果音が同時に描かれています。
作者によると「とある映画に出てきたアクションから思いついた」とのことですが、作中では騰が使う剣技によって発生している音だとされています。
その剣技は「螺旋」と呼ばれ、剣で円を描きながらより大きな力を生み出し、鉄をも切ってしまうというもの。
騰はかなりの武力を誇るとされていますが、一見ユニークな設定の裏側にも、強さの秘訣が描かれていました。
史実|騰は実在した人物なのか?
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作中ではかなりの異彩を放つ騰ですが、実際にはどのような人物だったのでしょうか。
「騰」という名前は史実にも登場しますが、記録はあまり残っていません。
一節には「韓を滅ぼした」とありますが、時代背景から見るに当時の韓はほぼ壊滅状態だったため、それほど大きな功績とも呼べなさそうです。
また、作品内での風貌から西洋出身にも見えますが、史実で中華以外の国の出という記録も残されていません。
実在はするものの、大幅に脚色されたキャラクターだといえます。
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王騎軍の副官として登場した際の騰は、王騎の言葉に「ハッ」と答え、ひたすらに付き従う姿をもって王騎の強さを協調するキャラクターでした。
王騎軍を継いだ後に六大将軍にまで上り詰めますが、その際には既に後進育成に目を向けていました。
主人公である信や同僚とも言える王賁を「秦軍の武威の一角を担うべき若き才能たち」と呼び、彼らを成長させるための戦いで自らも武勲を上げています。
長に従い、後進を育てつつも功績を上げ結果を残す――作中に限らず現代社会においても「非常に優秀なサブリーダー像」です。
関連記事:【呪術廻戦】伏黒恵に学ぶ強いチームのサブリーダーが行うリスクマネジメント力!
騰が大将軍・王騎の副官であり続けられた理由とは
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騰自身も十分な実力を有していますが、元上司である王騎はそれ以上の武力、存在感を持つキャラクターでした。
騰はなぜ、作中でも特別な存在として描かれていた王騎に長年付き添い、軍を継ぐに至ったのでしょうか。
ここからは騰の姿から、現代のビジネス社会に置き換え、今すぐにでも採用・育成したいサブリーダーに求める条件について解説します。
大将軍・王騎に劣らない確かな実力を持つ
騰は王騎の死に際に「本来、あなたの実力は私に見劣りしません」と言い残される程の実力者です。
騰が高い実力を持っていることを最も印象付けるシーンですが、王騎が騰を単なる部下としてではなく、同じ目線で共に戦える仲間としても重用していたことが分かります。
自分と同等の強さを持つ副官が傍にいる安心感で、王騎はその強さを存分に発揮できたことでしょう。
このことから「同じ視座で考え、働ける」サブリーダーの存在がいかに重要かが分かります。
組織の成長には挑戦が欠かせませんが、背後に腹心足るサブリーダーが控えているという安心感は、リーダーの動きをより自由にし、さらなる「攻め」に踏み切れるはずです。
ただし一方で、あくまでも騰は位置上は王騎の下にいた、ということもポイントです。
信頼できる存在でありつつも、あくまでも立場上は王騎の下であった、ということは押さえておきたいポイントです。
リーダーに付き従ってきた経験を確かに自分のものにする
王騎軍の最古参と言われる騰。
王騎の傍で長く戦い、様々な修羅場を潜り抜けてきた経験があることは、想像に難くないでしょう。
実際、敵国・魏を代表する将軍である呉鳳明からも「副将として、あの王騎と共に数多の戦をくぐってきた”経験”により 奴には隙がありません」と語られています。
リーダーと共に戦ってきた経験をそのまま活かせる実力と素直さを持っていることも、サブリーダーに求めるべき条件といえます。
基本的に、会社組織は成長を求め続けなければライバル企業、あるいは時代に置いて行かれ、衰退していきます。
常に進化し続ける必要があるとも言えますが、いざ代替わりとなった際に、リーダーの経験が後進に伝わっていなければ、折角の知見が無駄になってしまうのです。
結果として企業の成長は止まり、最悪の場合は倒産する可能性も十分にあり得ます。
いつ次の時代が来てもいいように、自らの経験をより吸収し、その基盤を持って企業をより発展させてくれるであろう人物を育成しましょう。
騰の名言に見る優秀なサブリーダーの条件
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騰はあまり口数の多いキャラクターではありませんが、その存在感同様、記憶に残る名言がいくつもあります。
その中からいくつか抜粋して紹介すると共に、サブリーダーに必要な条件を更に深く見ていきましょう。
ハ!
王騎から同意を求められた騰が、必ず最初に口にする言葉です。
度々登場するこのセリフから、騰がどれほど王騎を信頼していたかが分かります。
また、騰は王騎の死後に王騎軍を継ぎますが、組織が瓦解した、不満を持つ者が出た、という描写は一切ありません。
これは、騰が王騎の考え方を深く理解し、そのまま継承していたことの裏付けでしょう。
リーダーとして、ゆくゆくは自身の後任を担うサブリーダーに対し、自身の経営方針や理念を余すことなく伝え理解してもらうことは、スムーズな継承のために非常に重要です。
サブリーダーはただ愚直な部下であることが正しい、というわけではありません。
しかし、リーダーを支え、リーダー不在時や、さらにその先に組織を引き継ぐことも見据え、準備をしておくことの必要性が分かります。
私には、中華をまたにかけた大将軍・王騎を傍らで支え続けた自負がある
騰が敵将・臨武君から「たかが王騎の傘の下で戦ってきただけの男に」と言われたのに対し、返した言葉です。
秦の六大将軍の中でも最強と謳われる王騎に対し「支え続けた自信」があるという台詞からは、騰が副官としての役割を全うしたという事実が読み取れます。
事業の継承後には、周囲のやっかみや偏見など、様々な逆風に晒されることが予想されますし、あるいはあなた自身が体験したこともあるかもしれません。
現在、過去のポジションに驕るでもなく、事実として自信を持った対応ができるサブリーダーの存在があれば、後顧の憂いなく事業継承ができるはずです。
その自信をつけてもらうためにも、サブリーダーとは様々な挑戦を共にし、次代のリーダーである自覚を持たせるよう動きましょう。
これから秦軍の武威の一角を担うべき若き才能たちが~その力と名を中華に響かせる戦いだととらえている
著雍の戦いにおいて、騰が副官・録鳴未と話していた際に出た台詞です。
騰はこの戦いで魏国の総大将・呉鳳名を討ち、その武功から六大将軍に任命されるほどの大役を果たしました。
それほどの戦いにおいて、騰は「自分の戦いではなく、後進が成長する場」であると言い切ったのです。
ゆくゆくは自分がトップとなった際のことまで視野に入れ、その時に備え後進を育てると言い切る騰。
部下の実力を信じ、大事を任せる采配ができることも、以降リーダーを務めるサブリーダーに必要な能力であるといえます。
まとめ|キングダムの騰将軍は、サブリーダーのお手本たる存在だった
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圧倒的なリーダー・王騎が最も信頼した部下、騰。
「騰のようなサブリーダーがいればいいのに……」と考えるリーダーの方は、まずは王騎を手本とし、育成に励みましょう。
- 自分自身が十分な実力をもった上で
- ビジョンを明確に共有し
- 様々な経験を共にして成長させる
いつか部下が「ハ!」と返事をしてくれるようになればしめたものです。