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マネジメント会社を伸ばすコツ管理職入門組織改善経営識学式部下管理法部下育成 2023.10.20

【識学式】ラインマネージャーの役割とは?役割と目標を先に定義する6つの実践スキル

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【識学式】ラインマネージャーの役割とは?役割と目標を先に定義する6つの実践スキル

「ラインマネージャーを置いたのに、組織がうまく機能しない。」そう感じているなら、役職を設けることより先に必要なことがあるかもしれません。役割が定義されていないまま役職だけを設けても、担当者は「何をすればいいか」が分からず迷いが生じます。これこそ多くの組織に共通する構造的な原因です。本記事では、ラインマネージャーの基本情報と識学が示す役割設計の方法を解説します。

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ラインマネージャーとはどのような管理職か

ラインマネージャーとは、組織において業務の統括・意思決定の権限が与えられた管理職です。組織の規模が大きくなるにつれ、既存の役職(係長・課長・部長など)だけでは業務管理が難しくなる場面があり、円滑な業務の遂行を目的として導入が進んでいます。「ライン」とは、社長から各役職を経て一般社員まで一直線に繋がった組織構造のことを指します。

ラインマネージャーという役職を設けることより先に、「その役職に何の役割を担わせ、どの結果に責任を持たせるか」を先に定義することが、機能する組織設計の出発点です。役割が定義されていないまま役職だけを設けても、担当者は「自分が何をすればよいか」が分からず、迷いが生じてしまいます。

ラインマネージャーの2つの種類

ファーストラインマネージャー

現場の一般社員を直接管理する最前線の管理職です。係長・主任・チームリーダーなどがこれに該当します。識学の観点では、担当チームの部下に対して「何の結果を、いつまでに求めるか」を定義し、その結果に責任を持つ役割です。

セカンドラインマネージャー

ファーストラインマネージャーを管理する管理職です。課長・部長などがこれに該当します。識学の観点では、ファーストラインマネージャーに対して「何の役割を担わせ、どの結果を求めるか」を定義し、ファーストラインマネージャーが「自分の位置で何をすべきか」を明確に認識できている状態をつくることが本質的な責任です。

評価への不満は「評価者の問題」ではない——設計の問題である

部下が「評価に納得できない」と感じるとき、その原因のほとんどは評価者の評価スキルによるものではありません。「何をどの基準で測るか」という目標が、評価期間の前に定義・開示されていなかったという設計の問題です。

目標が定義されていない状態では、評価者は「頑張っていたから」「積極的だったから」という印象に頼らざるを得ません。評価者が変わるたびに結果がばらつき、部下は「どうすれば高く評価されるか分からない」という状態に置かれます。評価への不満を構造的に解消するには、明確な目標と役割の定義から始めることが有効です。

「○月末までに担当エリアで月次売上目標○円を達成する」このように期限と状態が明確になっている目標を、識学では「完全結果」と呼びます。完全結果として目標が定義されていれば、「できた・できていない」の認識が上司と部下でずれることなく、誰が見ても同じ結論になる評価が実現します。

ラインマネージャーに求められる6つの実践スキル——識学の観点から再定義

スキル①:役割と目標を完全結果で定義する力

「○月末までに担当チームで月次目標○件を達成する」期限と状態が明確で、誰が見ても認識がずれない形で目標を定義できること。業務知識は、この完全結果を定義するための土台として機能します。いくら業務に精通していても、部下に「何をいつまでに達成すべきか」を伝えられなければ、部下は迷いながら動くことになります。

スキル②:自分の責任を果たす力

「誰がどの範囲の責任を持っているか。」識学ではこれを「位置」と呼び、役割と紐づけて定義します。そして、リーダーシップの本質は、カリスマ性や影響力ではなく、自分の位置における決定権と責任を明確に果たすことです。「みんなで考えよう」と問い返すのではなく、自分が下すべき判断を下し、その結果の責任を負う。これがラインマネージャーとして自分の「位置」に与えられた責任を果たすということです。

スキル③:責任の所在を分類する判断力

エラーや未達が発生した際に、「目標・ルールが不明確だったことによるエラー(管理職の責任)」か「ルール違反・スキル不足によるエラー(部下の責任)」に分類できること。この分類なしにエラーの原因を問うだけでは、お互いがエラーを自分の責任として捉えられず、同じ問題が繰り返されてしまいます。

スキル④:報告ルールを設計し、経過に介入しない管理能力

「毎週月曜日の10:00までに週次報告を所定フォーマットで提出する」当たり前の基準として報告のルールを先に設定し、ルールに沿って情報が届いている限り経過に介入しないこと。また、担当者に行わせる必要があるプロセスがある場合は、「ルール」として先に設定することで、経過介入をせずに担当者に行わせることができます。

スキル⑤:役割と目標を先に言語化して伝えるコミュニケーション力

「うまく伝わらない」と感じるとき、実は話し方より「役割と目標を完全結果で先に伝えられていない」ことが問題であることが多いです。ここを明確に部下に伝えられていないと、いくらコミュニケーションをとっても、部下は自分のやるべきことがわからず、迷ってしまう原因になります。「報告は当日中18:00までに行う」「期限変更が生じる場合は期限を迎える前に上司に確認する」当たり前の基準として、ルールを先に言語化して伝えることがコミュニケーション力の具体的な形です。

スキル⑥:結果で評価する人材育成・評価能力

先月は未達だった目標が今月は達成できた。この変化こそが部下が成長しているサインです。育成の出発点は、「この部下に何の役割を担わせ、どの結果を求めるか」を先に定義することです。そうすることで不足しているものが明確に認識でき、それを埋める行動の改善を通して、成長することができます。

類似する管理職との違いと識学の観点

プロジェクトマネージャーとの違い:プロジェクトマネージャーは特定のプロジェクト期間中に機能する役割で、組織の恒常的なライン(指示系統)には属しません。ラインマネージャーは「恒常的な位置における決定権者」、プロジェクトマネージャーは「期間限定の目標達成のための役割担当者」と整理できます。

スタッフ管理職との違い:スタッフ管理職は人事・経理・法務などの専門部門を担う管理職です。ラインマネージャーが「縦の指示系統における決定権者」であるのに対し、スタッフ管理職は「横の支援機能における専門責任者」という位置づけです。どちらの役職においても、「何の役割を担わせ、どの結果に責任を持たせるか」が明確に定義されていることが重要です。

担当課長・担当部長との違い:担当課長・担当部長は部下を持たずに専門業務を担当する管理職です。部下への役割定義と結果評価を担うラインマネージャーとは、責任の範囲が異なります。

まとめ:ラインマネージャーの機能は「役割と目標の先行定義」から始まる

ラインマネージャーを置いても機能しない組織の多くは、「役職を設けること」と「役職に求める役割と目標を定義すること」を混同しているかもしれません。識学が考えるラインマネージャーの本質的な役割は、「自分の位置における決定権と責任を果たし、部下に役割と目標を先に定義し、結果で評価する仕組みをつくること」です。

現在のラインマネージャー(または類似の管理職)について、「この役職は何を決定する責任を持ち、何の結果に責任を持つか」を確認してみてください。定義できていない部分が一つでもあれば、そこが組織の機能不全の起点になっているかもしれません。この原理原則が、組織運営をどのように進めていくかのヒントになれば幸いです。

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