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感性が重んじられるデザイン会社で識学はどう機能したか

社名:株式会社プラスディー

代表者:代表取締役社長 白井淳 氏

オープンハウスグループのハウスエージェンシー機能を持ち、その他にもメーカーなど中心に様々なクライアントを持つプラスディーは、顧客が抱える課題に「デザイン(広義な意味での)」が持つ機能価値を発揮して解決に導くデザインエージェンシーだ。

ブランディングやマーケティング分野における課題発見から解決策の提示、その実行と検証を通じて顧客の成長を後押ししている。

そんな同社は2019年夏から組織運営に識学を活用してきた。一般的に、デザイン会社のような「感性や感覚」を重視する企業と、数字に表れる結果だけで評価を下す識学は、一見すると水と油の関係のように思われるかもしれない。

同社で識学はどのように機能したのか。白井淳社長に聞いた。

会社名株式会社プラスディー
所在地東京都目黒区青葉台3-17-9 THE WORKS ANNEX 1F
代表者名代表取締役社長 白井淳
事業内容広告代理事業
デジタルプロモーションの企画制作事業
映像関連(映像・CM・ドラマ等)の企画制作事業
印刷物におけるグラフィックデザインの企画制作事業
企業サイトhttps://plus-d.co.jp/
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市場環境に恵まれ成長を遂げられたのに、自分たちの実力が抜きんでていたからだと勘違いしていた

問:2019年夏に識学のトレーニングを始めていただきました。導入を決断したのはどのような理由からでしょうか。

2008年に創業して以降、デザインの市場、とりわけデジタル領域は拡大の一途をたどっていました。それゆえ、当初は社内体制や評価制度について深く考えずともお客さまを獲得できましたし、業績も順調に伸びていったのです。優秀な人材も集まってきました。

しかし、次第に競合が増えて市場環境は厳しさを増し、当社の成長も鈍化しました。売り上げや利益が不安定になり、将来を見据えて組織体制を改善しなければと考えるようになったのです。それが2015年頃でした。

問:具体的に何か問題が起きていたのでしょうか。

仕事を選ぶ社員。要するに、何か理由を付けて「この案件はやりたくない」と言い出す社員が出てきはじめたのです。

デザインの仕事をはじめ、クリエイティブに分類される業界ではやはり「個」が強い。個性があるから作品が生まれ、それがお客さまに評価される。これは間違いありません。ただ、個人に依存し過ぎるようだと話は別です。

私を含め社員は勘違いしていたのだと思います。本当は市場環境に恵まれていただけなのに、自分たちの実力が抜きんでていたから今の状態がある、仕事はいくらでもあるのだからやりたいものだけ選べばよいのだと。地に足が付いていませんでした。

ただ、私のなかに危機感はあったのです。このままでよいわけがない、取り返しが付かなくなる前に抜本的な改革が必要だと考え、その方法について模索するようになっていました。

問:当社に出資いただいているキープレイヤーズ高野秀敏社長の紹介で識学をお知りになったと伺いました。

はい。高野さんとは私が学生、彼が社会人1年目からの出会いです。もう20年以上になるでしょうか。

何かあれば相談をするし、相談を頂くこともある、そんな関係でした。高野さんに組織運営や会社経営の相談をしていたところ、それならばと識学社の安藤広大社長を紹介してもらったのです。

2019年夏に安藤社長のセッションを受け、約3カ月かけて識学の考え方を習い、年末に評価制度の構築を始めていきました。

問:他のコンサルティング手法は検討しませんでしたか。

していません。信頼している高野さんからの紹介でしたし、安藤社長とのやり取りにもすごく納得がいったので、ぜひ識学を導入したいという気になりました。

よくあるモチベーションを題材にしたマネジメント手法は大体内容が分かるというか、新しい学びが少ない気がしていました。私はかつて職場の先輩に、「人にモチベーションを高めてほしいなんて思うな。モチベーションは自分で高めるものだ」と言われたことがあったので、モチベーションマネジメントには否定的だったのです。そういう方法とは対極の位置にあった識学なら、すんなり吸収できるだろうと予想していました。

特に、「シキガク」の「シキ」は「組織」の「織」ではなく「認識」の「識」であり、社員との間に認識のズレを生まないようにする方法論だと聞いたときには、すごく刺さりました。確かに、それがなくなれば組織の生産性は跳ね上がるだろうと。

職種・職域問わず、生産性を可視化して評価を行う

問:識学を実際に導入して特に変わったと感じる点はどこでしょうか。

やはり、評価制度を変えたことが大きな変化です。

今までは社員の頑張っている様子を定性的且つ感覚で判断するだけでした。本来クオリティが同じであるならできるだけ短時間で作業を終えてもらった方が会社にとって有益なのに、ある一つのプロジェクトを完了させるまでにできるだけ長い時間をかけて取り組んだ社員を「頑張っている」と見なし、評価していたのです。

現在は、デザイナーやエンジニア含め全社員を定量的な結果で評価するようになりました。プロジェクトの売上高とそれを終えるまでに投じた時間で生産性を割り出し、それを評価するといった具合です。

プロジェクトの工数管理ツールを導入し、プロジェクトごとの売り上げ、外注費、担当者が稼働した時間を打ち込んで生産性が一目で分かるようにしました。時間を費やすほど生産性が下がるため、社員一人ひとりが、いかに短い時間で高い価値を提供するかを進んで考えるようになります。

もちろん、経験の有無は考慮して社員を評価しています。ベテランであれば10時間で終わる作業が新卒だと30時間かかるケースは珍しくありませんので、経験に応じて1カ月で発揮してほしい生産性、つまり目標に差を付ける形です。

何より、識学を取り入れてからは、私自身が感覚や好き嫌いではなく事実に目を向けて情報収集し、決断をするようになりました。

問:―先に幹部の方に識学の考え方や評価方法について伝え、その後少しずつ社内に浸透させていったのでしょうか。

いえ、識学の導入については誰にも相談していません。「部下の同意を取りにいくと絶対にうまくいかない」という話を聞いていましたので、ある日を境にいきなりマネジメントのスタイルや評価制度を変えました。

社員の生産性を可視化したことで、もともと高い能力のある人はその分担当できる案件が増え、どんどん昇給・昇進していきました。なかには今まで評価されていなかった社員もいましたから、そんな優秀な人材を正しく評価できるようになり、本当によかったと思っています。

反対に優秀だと見なされていた人が実はそうでもないと分かってしまったため、それを機に奮起してくれた社員もいますが、居心地が悪くなって辞めた人もゼロではありません。デザイン業界はある意味職人気質の世界でもあり、十分な時間をかけ、少しでもよいものをつくり上げたいと考える人はいます。それに、実際に感性や感覚が大事な分野ではあるので、数字で管理されてしまうと、どうしてもやりにくいのでしょう。

その気持ちが分からないわけではないものの、ビジネスですからより短い時間で与えられた仕事を終えようとする意識を持ってほしい。そうすれば自分の成長にもつながり、より多くの経験を積んでいけます。会社としても、個人を優先するあまり組織が弱くなっていくようでは本末転倒で、全員が倒れてしまいますから、離職者を無理に引き留めることはしませんでした。

感性を大事にするクリエイティブ業界に識学を入れたら間違いなく一皮むける

個人の目標を設定し、そこに到達することが評価に 直接つながるのですから、社員は皆頑張ろうとします。個人の頑張りが束になれば、会社は自ずと成長していきます。

そういう仕組みができ上がりました。おかげさまで業績は伸び続けています。

問:社内に識学が浸透していると感じますか。

幹部社員が「これって識学的に考えるとこうした方がいいよね」と言っているのを聞いたときにはそれを感じます。社員から「飲みにいきましょう」と誘われることもなくなりましたので、大体の社員は識学の基本的な考えを理解しているのではないでしょうか。

それに、私は会社にあまり顔を出さないようにしていることもあって、社員からはほとんど話しかけられません。安藤社長が言っているように、社長は孤独です。けれども、「孤独を感じてるときこそ会社が一番伸びるとき」という安藤社長の言葉を信じて、ぐっと我慢しなければいけないと気を引き締めています。

問:オープンハウスグループの方針と識学理論の間で考えがかみ合わない部分はありませんでしたか。それに対してはどのように調整しているのでしょうか。

我々がオープンハウスグループ入りしたのは2020年5月であり、それまでは独立系のデザイン会社でした。オープンハウスグループに入る前から識学を学んでいましたが、両者の考えは結構近く、苦労はしていません。

例えば、組織やチームをピラミッド型にし、ピラミッドの頂点の人から順に下の階層をマネジメントしていくこと。とにかく結果を重視すること。結果に対して得られる評価が明確になっていること、など。

これらは識学理論と考え方は同じです。むしろ、識学のトレーニングを受けず、それまでのやり方のままオープンハウスグループ入りしていたら、そのギャップに戸惑いを覚え、苦労していたかもしれません。

問:なるほど。では、デザイン会社のようなクリエイティブな業界と識学との相性についてはどうお考えになりますか。「あまり相性がよくなさそう……」という印象の方が多いかもしれません。

そんなことありませんよ。確かに、我々の属するデザイン業界では、感性やセンス、クリエイティビティがすごく大事です。

ただ、それだけで評価を決めているようでは、結局どこかにひずみが生じてしまいます。誰もが分かる形で結果を評価する体制が整えば、間違いなくその組織は一皮むけます。私自身がそれを確信しました。

問:どのような会社や経営者に識学はお勧めでしょうか

市場がブルーオーシャンで需要が絶えないビジネスをしている会社や、誰も真似できない技術を持ったSaaS系企業であれば、市場の後押しもあって成長していきますから、もしかしたら識学は必要ないかもしれません。しかし、そんな会社はものすごく少ないはずです。

大抵の会社はレッドオーシャンのなかに存在し、他社との差別化の仕方を探しています。識学を学べばそのヒントを得られるので、あらゆる業種・業態の企業に識学の受講をお勧めしたいですね。

特に、社員同士が群れている会社、仲が良いのに業績がイマイチという会社は今すぐ識学を入れた方がよいでしょう。例えば、採用ページや求人メディアで社員同士の仲の良さや経営陣との距離の近さをうたっている会社です。仲の良さを大事にするあまり、「こんなことを言ったら傷つくだろうな」という考えが働いて、上司が部下の成長のために必要な指摘ができなくなります。

それと、思いやりのある優しい社長にも識学の受講をお勧めしたい。会社も社員も間違いなく成長します。優しい社長は、それゆえに頑張っている姿を評価しようとしますが、それでは効率的に仕事をする能力が身に付かず、業務にも工夫が生まれないため社員は成長できません。優しさが社員の成長を阻害しているのです。

結果で評価することによって、社員が自分から「成長しなければ」という危機感を持つようになり、それが長い目で見れば社員のためになります。

識学の安藤社長の言葉の中で最も印象的だったのが「社員に対して社長が責任を持たなければいけない最も大事なことは“成長させること”」だと。社長のその優しさが、社員の成長の芽を摘んでいるのだとしたら、一番やってはいけないことですからね。

インタビュイープロフィール

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代表取締役社長 白井淳 氏 

ソニー・ミュージックエンタテイメントにて、セールス&マーケティングに携わった後、リクルートにて、HR領域におけるIT/web業界に特化したコンサルティング業務に従事。2008年に「今後、更に加速していく“デジタル領域”で企業の成長に寄与できる会社を」という想いから、プラスディーを設立。マーケティングや、ブランディング・プロモーションにおけるストラテジーの立案からコンテンツプランニング、クリエイティブディレクションを行う。経営視点に立ち、企業の広告宣伝領域におけるKPI/KGIの設計や予算立案、部署の組織設計などにも従事。東京インタラクティブアドアワード(現ACC TOKYO CREATIVE AWARDS)/スペシャルスポンサーアワード受賞。慶應義塾大学理工学部統計学専攻卒。

会社紹介文 プラスディーは、どんな課題にも最適なデザインを‘プラス’するため、想いに共感して並走する、’アンド’デザインエージェンシーを掲げています。「& DESIGN FLOW」をベースに、顧客の課題発見からその解決策の提示・実行までワンストップで提供。主に、UI/UX戦略・企画策定、デジタル領域を中心としたブランディング、マーケティング、各種クリエイティブアウトプット、その効果検証・改善まで。

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