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ベイブレードXとは?ホビーからスポーツへの進化から学ぶビジネスアイデア創出

ベイブレードXとは

1999年にタカラトミーから発売されたホビー「ベイブレード」シリーズ。

昔ながらのベーゴマをベースに、さまざまなパーツを組み合わせられる革新性から、子どもはもちろん、大人まで熱中していました。

初代スタート以降、何度も変化を遂げてきた同シリーズが、2023年7月にスポーツ業界への参入を視野に入れた新シリーズを発表します。

ホビーからスポーツという一見関連性のないものから派生したアイデアは、ビジネスにおける新規アイデア創出のヒントになるのではないでしょうか。

今回は、ベイブレードシリーズの進化の歴史を辿りつつ、ベイブレードから学ぶ新たなビジネスアイデアの創出について解説します。

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ベイブレードシリーズとは?

ベイブレードシリーズとは、1999年にタカラトミーから発売された次世代ベーゴマホビーです。

昭和の遊びであるベーゴマを主軸に、パーツ組み替えでオリジナルのベイブレードを作れる点が注目されました。

初代「爆転シュート」シリーズから、「メタルファイト」「ベイブレードバースト」と、以下のように進化を遂げている点もベイブレードシリーズの特徴です。

シリーズ名 特徴
爆転シュートベイブレード
  • パーツを組み合わせてオリジナルベイブレードを作れる
  • ラバー・磁石・ゼンマイなどさまざまな素材を組み合わせたパーツが多いのも特徴
メタルファイトベイブレード
  • 従来のプラスチックパーツではなくメタルパーツをメインとしたシリーズ
  • 爆転シュートよりも激しい金属音が鳴るため臨場感を覚えやすい
ベイブレードバースト
  • 対戦中にベイブレードが衝撃で分解する仕組みになっている
  • 緊張感と臨場感を同時に味わえるシリーズ
  • 爆転シュートシリーズがバーストシリーズとしてリバイバルされたのも特徴

2023年7月スタート!ベイブレードXとは?

2023年7月、ベイブレードシリーズは「ベイブレードX」へと進化を遂げました。

ベイブレードXとは「ベイブレードはスポーツへ。」をコンセプトとした新シリーズです。

ここでは、ベイブレードXの特徴や過去シリーズからの変化について解説します。

過去シリーズの魅力を取り入れた最新シリーズ

ベイブレードXは、過去のシリーズすべての特徴を取り入れたことでも注目されています。

  • 爆転シュートベイブレード:パーツの組み替え機能
  • メタルファイトベイブレード:メインパーツに金属を使用
  • ベイブレードバースト:バトル中の衝撃で分解

過去シリーズの魅力をすべて取り入れつつ、新シリーズならではの革新性もあるのが、ベイブレードXの特徴です。

ベイブレードXはホビーをスポーツへと進化させた

ベイブレードXは、オリンピック競技にスケートボードが取り入れられたことをヒントに、ホビーをスポーツに進化させることを目的としたシリーズです。

全シリーズ共通で使用する「スタジアム」というバトル用のスペースに、バトル中に急加速する「Xダッシュ」システムを組み込んでいます。

このXダッシュにより、バトル展開が予想しにくくなり、より高度な技術と戦略が求められるようになりました。

またベイブレードXは、スポーツ業界への参入を目的としたコラボイベントも開催しています。

2023年8月6日には、Jリーグ所属のヴァンフォーレ甲府が主催する「ヴァンフェス2023」にベイブレードXが出展されました。

イベント会場ではベイブレードXの体験が可能で、サッカーファンを中心とした新たなファン層の獲得に成功しています。

このことから、ベイブレードXがスポーツ競技への昇華を目的に、さまざまな施策を講じていることがわかります。

アプリやデバイスなど最新技術を取り入れたことでも注目されている

ベイブレードXは、過去シリーズにない最新技術を取り入れたシリーズでもあります。

専用のアプリとデバイスを連動させることで、シュート時の動きをそのままアプリに反映させることが可能となりました。

購入したベイブレードのデータをアプリ内に取り込んだり、シュートパワーの計測ができたりと、最新技術との連動でも注目されています。

また、デバイスから読み込んだポイントをアプリ内で使用することで、店舗で購入できないレアベイブレードが当たるキャンペーンも開催予定です。

ベイブレードXから学ぶビジネスアイデア創出

ベイブレードXは、ホビーをスポーツに進化させるという革新的なアイデアを生み出しました。

一見すると関連性のない2つの視点を結びつけ、新たなアイデアを生み出すことはビジネスにおいても重要な観点になるのではないでしょうか。

ベイブレードXを参考に、新たなビジネスアイデアの創出における視野を身につけることが大切です。

  • ビジネスアイデアを創出する手順
  • ビジネスアイデア創出に必要な考え方
  • ビジネスアイデア創出に大切な環境づくり

ここでは、上記3つの視点からビジネスアイデアの創出について解説します。

関連記事:生産性のジレンマを克服するには?概要や事例も合わせて解説

ビジネスアイデアを創出する手順

ビジネスアイデアの創出は、以下の手順で実施するのが基本です。

  1. 調査と情報整理
  2. アイデア創出
  3. アイデア評価

まずは自社・他社の現状や市場の動向を分析し、得られた結果をベースに自社の立ち位置や戦略の方向性を探りましょう。

その後、自社が優位に立てる強みや領域を明確にし、アイデア創出につながる材料を収集・分析します。

続いて、自社のコアスキルや得意分野から、新たなサービスの切り口を考えます。

既存の成功事例も参考にしつつ、あくまで多角的な視点から考えることが大切です。

また、顧客ニーズに特化し、新たなアイデアを創出する視点も重要になります。

顧客が抱える要望や不満などから、思わぬアイデアが生まれるかもしれません。

創出したアイデアは、自社との適合性や新規性の視点から事業に昇華できるか、評価・判断することが大切です。

ビジネスアイデア創出に必要な考え方

ビジネスアイデアを創出するうえでは、すでにある要素をベースに新たな視点を持つ考え方が必要になります。

何の準備や情報もないゼロからでは良いアイデアも創出できず、時間だけが過ぎてしまうでしょう。

自社の既存ビジネスや顧客ニーズ、市場の変化などを既存の要素とし、自社の特性と絡めたうえでアイデアを創出することが大切です。

また、適切なアイデア創出につながるような、データ収集や分析などの「準備」も重要視されます。

関連記事:トリプルシンキングのひとつラテラルシンキングとは?他の思考法との違いや鍛え方、成功事例を解説

ビジネスアイデア創出に大切な環境づくり

ビジネスアイデアを創出する際は、オン・オフの切り替えができる環境を用意することが大切です。

アイデア創出に必要な発想力は、メリハリのある空間でこそ発揮されます。

アイデアが湧き出るオフィス環境をつくるため、企業ごとにさまざまな工夫がされている昨今。

  • 発想力が妨げられないように余計なものを置かない
  • 人工芝などを設置してリラックスできる空間を作る
  • ハンモックやブランコなどを用意し外の景色を楽しめるようにする

自社における最適なオフィス環境を意識し、柔軟かつ革新的なアイデアが生まれる環境を用意することが重要視されるでしょう。

関連記事:いいアイデアは、いい組織から生まれる

ビジネスアイデア創出に役立つフレームワーク

ビジネスアイデアの創出には、手順や考え方、環境づくりの意識とあわせて以下のフレームワークを効果的に活用することが大切です。

  • ブレインストーミング
  • マンダラート
  • オズボーンのチェックリスト
  • KJ法

それぞれのフレームワークがビジネスアイデアの創出にどう役立つのか、詳しく解説します。

ブレインストーミング

ブレインストーミング(集団発想法)とは、主に会議やミーティングで使用されるアイデア発想法のことです。

以下4つのルールに従い、特定のテーマ・目的に対するアイデアを出し合います。

アイデアの批判はしない
  • 自由に発想・発言するため
  • 多種多様なアイデア創出に必要な考え方
アイデアを組み合わせる
  • 一つのアイデアを組み合わせて新たなアイデアを生み出す
量ではなく質を意識する
  • より効果的にアイデアを組み合わせるため一つひとつの質を大切にする
議論途中での決断・判断はしない
  • 議論が止まってしまわないよう途中での決断・判断は厳禁

関連記事:問題解決のための9つのテクニック|チームで行えるブレインストーミングの方法も併せて解説

マンダラート

マス目を使用し、埋めていくことでアイデアを自然に広げられるフレームワークをマンダラートといいます。

元々は目標達成に使用されるフレームワークですが、中心にメインテーマを配置し、関連するアイデアを結びつけていくことでビジネスアイデア創出にも活用が可能です。

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オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストとは、以下9つの視点から、多角的なアイデアを導き出すフレームワークのことです。

  1. 転用:他に使い道がないか、改良して使用できるか
  2. 応用:他からアイデアを借りられないか
  3. 変更:アイデアに色・形・音・匂い・意味・動きなどを加えられないか
  4. 拡大:大きさ・強さ・長さ・厚さ・高さを増やせないか
  5. 縮小:大きさ・強さ・長さ・厚さ・高さを減らせないか
  6. 代用:他のものに代えられないか
  7. 置換:要素・成分・部品・パターン・配列・レイアウト・位置・ペース・スケジュールを入れ替えられないか
  8. 逆転:方向・役割・順序・マイナスとプラスを逆にできないか
  9. 結合:要素の混合はできないか

KJ法

収集した雑多なアイデアを多角的な視点で分類・整理のうえ可視化することで、新たな発想・意見を導き出せるのがKJ法の特徴です。

数多くのアイデアを生み出すブレインストーミングとの親和性が高く、掛け合わせることでより高い効果が期待できます。

KJ法を実施する手順は、以下を参考にしてください。

  1. ブレインストーミングで収集したアイデアを書き出す
  2. 内容の似通ったアイデアをグルーピングする
  3. グループごとに見出しを作成し、グループ間の関係性を図解にする
  4. グループごとの文章化を実施する
  5. 全体の文章化・理解・共有を実施する

まとめ

今回は、ベイブレードシリーズの進化をヒントに、新たなビジネスアイデア創出に必要な考え方を紹介しました。

子ども向けホビーからオリンピックを視野に入れたスポーツとしての展開という、全く新しいアイデアを創出したベイブレード。

ビジネスアイデア創出の考え方やフレームワークも参考に、ベイブレードの進化を既存ビジネスの発展や新規ビジネス考案のヒントにしてみてはいかがでしょうか。

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