Time Designer(タイムデザイナー)を徹底解説!
世の中には数多くのタスク管理ツールが存在し、現在も様々な企業が新サービスを開発しています。
その中でも近年発表された「Time Designer(タイムデザイナー)」は、ニューノーマル時代のタスク管理ツールとして話題になっています。
本記事ではマネージャーやIT担当者の方向けに、Time Designerについて解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
Time Designerとは?
Time Designerは、株式会社Creative Gearが開発したプロジェクト管理ツールで、2021年5月にβ版が公開された後、2022年1月に正式リリースされました。
一般的なタスク管理ツールとは異なり、タスクごとの作業時間を記録できるのが特徴となっています。これにより、具体性のある工数管理と、人件費の分析が可能になりました。
Time Designerの3つの特徴
Time Designerの特徴は以下の3つです。
- タイムトラッキング機能
- プロジェクト進捗の見える化
- 分析結果をExcelで出力可能
それぞれ詳しく解説していきます。
特徴①:タイムトラッキング機能
Time Designerの最大の特徴は、タイムトラッキング機能です。Time Designerを利用するメンバーがタスク管理を行う度に、作業時間データがストックされていきます。そして、このデータを分析することで、業務あたりにどれだけの時間を要しているのかを分析できるのです。
このように、タスク管理を時間でコントロールすることには、いくつかのメリットがあります。
まず、業務・クライアント別の人件費の分析が可能になる点が挙げられます。例えば、自社の1時間あたりの平均人件費が3,000円だとした場合、40時間かかる業務の人件費は12万円、という分析が可能です。Time Designerでは、これを案件やクライアント別に分析できます。
また、スケジュール進行の確度が高まるのもメリットです。結局のところ、タスクを消化するということはどんなやり方で会っても時間をかけることです。しかし、1人の人間が持つ時間は限られていて、基本的に1日8時間・週40時間が一般的なリソースでしょう。このリソースをオーバーしている場合、ほぼ間違いなくスケジュールが遅れていくことになります。だからこそ、タスク管理は時間でコントロールする必要があるのです。
もちろん、複数のツールを組み合わせることで、タスク管理とタイムトラッキングを両立させることは可能でした。しかし、Time Designerは1つのツールの中でタスク管理とタイムトラッキングをシームレスに利用できるのが特徴です。これは、他のタスク管理ツールにはなかなか見られない特徴だと言えます。
特徴②:プロジェクト進捗の見える化
Time Designerは、蓄積された作業時間のデータを元に、プロジェクト進捗の見える化を実施できます。先ほども述べた通り、Time Designerは時間でタスク管理をコントロールできるので、従来のタスク管理ツールに比べると、正確性が高いです。
また、プロジェクトの進捗状況や遅延のリスクを分析する機能も搭載されています。工数もリアルタイムで分析できるので、リスクに対してスピーディーに対応が可能です。
特徴③:分析結果をExcelで出力可能
Time Designerで蓄積されたデータは、グラフ付きのExcelで出力可能です。これにより、レポート・プレゼン資料の作成時間が短縮されます。また、経営会議の生産性も向上するでしょう。
たとえば、案件ごとの収支を把握するために営業日報を作成する必要もなくなります。メンバーがTime Designerでタスクを入力するだけで、高精度のレポートを作成可能となるのです。
Time Desingerが使いやすい5つの理由
Time Desingerが使いやすい理由として挙げられるのは、以下の5つです。
- デモ環境が用意されている
- 試用期間の延長ができる
- タスク管理ツールがシンプル
- 営業職でも使いやすく設計されている
- 導入マニュアルが用意されている
それぞれ詳しく解説していきます。
理由①:デモ環境が用意されている
Time Designerは、導入を検討している担当者向けにデモ環境が用意されています。デモ環境を確認することで、実際に運用した場合にどのようなデータを取得・分析できるのかが確認できます。
自社にTime Designerがマッチするかどうかを無料で確認できるので、担当者視点で非常に使いやすいでしょう。
理由②:試用期間の延長ができる
デモ環境を確認するなどして、タスク管理ツールの比較検討を終えた後は、いよいよ導入です。とはいえ、いきなり本格運用することはほとんどありません。まずは試験的に導入してから、マニュアルを作成し、徐々に普及するのが一般的な導入手順です。
Time Designerは1ヶ月の試用期間を設けていますが、それに加えて試用期間の延長が利用できるのが大きな特徴となっています。これは、他社製ツールではなかなか見られない取り組みです。
Time Designerは、ツールを安全に導入できるように、各社の導入スケジュールに合った試用期間を導入しています。ITに疎い従業員が多い組織にとって、Time Designerの試用期間延長は非常に心強いでしょう。
理由③:タスク管理ツールがシンプル
タスク管理ツールは毎日利用するツールになるので、使いやすいことが何よりも大切です。その点、Time Designerは高機能なタスク管理ツールでありながら、非常にシンプルな作りとなっています。
実際にTime Desiginerの公式サイトによれば「タスク管理ツール単体としても、非常に使いやすいとご好評頂いております」とのこと。現場のメンバーから不満が出づらいのは、担当者としては非常に使いやすいツールだと言えます。
理由④:営業職でも使いやすく設計されている
営業職のようにオフィスの外で行動する職種の方にとって、作業時間をリアルタイムで記録するのは非常に億劫なことです。しかしTime Designerは、非常に使いやすいデザインである上、スマートフォンにも対応しているので、出先でのデータ入力がやりやすくなっています。
また、Googleカレンダーと連携させれば、カレンダーの予定から作業時間を記録することが可能です。
理由⑤:導入マニュアルが用意されている
Time Designerは、担当者向けの導入マニュアルを動画・PDFで用意しています。このマニュアルを直接共有してもいいですし、独自に変更を加えてもいいでしょう。どちらにせよ、導入マニュアル作成を省力化できるのは間違いありません。
また、マニュアル動画は既にYouTubeで公開されているので、そちらを確認してから導入を検討してみるのもよいでしょう。
Time Designerの料金プラン
Time Designerの料金プランは以下の通りです。
プラン名 | Basicプラン | Proプラン | Businessプラン |
月額料金(税込) | 0円 | 550円 | 980円 |
ターゲット | 個人利用向け | 個人利用で全ての機能を使いたい人 | チーム利用向け |
Time Designerは、タスクやプロジェクトを管理するだけであれば、Basicプランでも十分に対応可能です。ただし、カンバンボードやガントチャートでわかりやすく表示させたい場合はProプランに、チームで運用する場合はBusinessプランに登録するのが無難だと言えます。
また、ProプランとBusinessプランは1ヶ月の無料利用が可能です。気になったら、まずは試してみるのがいいかもしれません。
Time Designerの4つの導入事例
ここでは以下の4社の導入事例を紹介していきます。
- 税理法人ナナイロ
- 株式会社ツナググループ・ホールディングス
- 株式会社トライアンフ
- 株式会社ゴンドラ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
事例①:税理法人ナナイロ
経営支援型の会計事務所として活動している税理法人ナナイロは、デジタルを駆使することで、職員13名体制で全国の企業に税務顧問サービスを提供しています。そんなナナイロは、Time Designerを活用している企業の1つです。
ナナイロは、複数のクライアントに税務顧問サービスを提供していることから、バランスよくサービスを提供できているかどうか、常に気を遣っていたようです。しかし、一般的なタスク管理ツールでは、予想外の業務に費やした時間を把握できません。
Time Designerにはストップウォッチ機能が搭載されているため、作業時間を細かく記録できます。
また、Time Designerを導入してからは、時間に対する意識も強くなり、予実のズレを防げるようになったそうです。
事例②:株式会社ツナググループ・ホールディングス
採用支援サービスを提供する株式会社ツナググループ・ホールディングスもTime Designerを利用しています。
それまで同社は、工数管理機能が組み込まれている勤怠管理システムを利用していましたが、新しく、別の勤怠管理システムを導入、移管することになったそう。しかし、その新システムには、工数管理機能が搭載されていなかったとのことでした。
以前より大きな不満はなかったものの、当社はそれまでの工数管理機能に使いづらさを感じていたとのこと。具体的には、リアルタイムで記録できなかったことに不便を感じていたそうです。
Time Designerを導入した決め手は、リアルタイムでタイマーのように作業時間を記録できることでした。実際、同社はTime Designerの導入によって、月間で660時間の無駄な業務の削減に成功したそうです。
また、Time Designerは、誰が何の作業に取り掛かっているかをリアルタイムで確認できるため、マネジメントにおけるデータ活用の可能性も広がったとのこと。Googleカレンダーと連携できるので、管理職の人たちからも好評を得ているようです。
事例③:株式会社トライアンフ
人事ソリューションを提供している株式会社トライアンフも、Time Designerを活用しているようです。
同社は、Time Designerを導入する以前は、繁忙期の残業の多さや強いストレス負荷を課題に感じていました。しかも、全員が残業に追われているわけではなく、残業に追われている人もいれば、定時に帰れる人もいるカオスな状況に問題意識を抱くようになったそうです。
そして結果として「誰が何に時間をかけているのかを明確にする必要がある」という結論に達し、工数管理ツールを探したのだそう。
数ある工数管理ツールの中でTime Designerを選んだ決め手としては、機能がシンプルで使いやすかったから。同社曰く「ツールに慣れている人であればマニュアルを見なくても操作できる」とのこと。
そして実際に導入する際は、最初にリーダー数名が使い方を理解した後、トライアル期間1ヶ月程度で本稼働にまで至ったそうです。
事例④:株式会社ゴンドラ
2016年に創業し、デジタルマーケティング事業を展開する株式会社ゴンドラもTime Designerを導入しています。
同社は常に400件ほどの案件を動かしており、その中でどのようにすれば案件ごとの生産性を可視化できるか試行錯誤していたそうです。
そこで複数のツールを検討する中で出会ったのがTime Designerでした。Time Designerの導入の決め手は、トライアル利用の段階で満足できる機能を確認できたこと。そしてスタートとストップで作業時間を記録できる機能が便利だったことが挙げられます。
また、生産性を可視化しやすい営業部門だけでなく、貢献度が見えづらい開発・運用部門の生産性を見える化できたのが大きかったとのことです。
まとめ
それでは本記事をまとめていきます。
- Time Designerはタスク管理と工数管理をシームレスに利用できるツール
- 作業時間を記録できるタイムトラッキング機能が最大の特徴
- 生産性を正確に判断したいあらゆる業種の企業で導入できる
Time Designerは数あるタスク管理ツールの中でも「作業時間の計測」に特化したツールです。生産性を厳密な形で可視化したい企業はTime Designerの導入を検討するとよいでしょう。