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『リーダーシップ・チャレンジ』で提唱されている5つの実践とは?リーダーに必要な能力についても解説

長年のリーダーシップ研究の成果に基づいて、優れたリーダーシップを身に付けているリーダーの共通点を明らかにしたのが書籍『リーダーシップ・チャレンジ』です。

本記事では、『リーダーシップ・チャレンジ』が提唱する5つの実践や、優れたリーダーに必要な能力、組織におけるリーダーシップの重要性を解説します。

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『リーダーシップ・チャレンジ』とは?

『リーダーシップ・チャレンジ(The Leadership Challenge)』とは、リーダーシップ研究の第一人者として知られ、アメリカのサンタクララ大学で教鞭をとるジェームズ・M・クーゼス、バリー・Z・ポズナー両教授が執筆した書籍です。

発売後は世界的なベストセラーとなり、日本のビジネスパーソンにも、リーダーシップの教科書として親しまれています。

『リーダーシップ・チャレンジ』は、リーダーシップは全員の仕事(“Leadership is everyone’s business”)という観点から、後天的にリーダーシップを身に付けるための5つの実践、10の原則をまとめている点が特徴です。

『リーダーシップ・チャレンジ』を読み解くことで、優れたリーダーになるための資質や能力を学べるでしょう。

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優れたリーダーに必要な5つの実践

『リーダーシップ・チャレンジ』では、優れたリーダーになるための5つの実践を提唱しています。

  1. 模範となる(Model the Way)
  2. 共通のビジョンで鼓舞する(Inspire a Shared Vision)
  3. 現状を改革する(Challenge the Process)
  4. 行動できる環境をつくる(Enable Others to Act)
  5. 心から励ます(Encourage the Heart)

またそれぞれの実践には2つの原則があり、合計10の原則を守ることで模範的なリーダーシップを発揮できるとされています。ここからはそれぞれの実践と原則についてみていきましょう。

1. 模範となる(Model the Way)

優れたリーダーは、常に他者の模範となって、チームのあるべき姿を示す必要があります。その際に大切なのが、チームの理想について借り物の言葉ではなく、自分の言葉で語ることです。

自分の言葉でリーダーとしての価値観や信念を表現し、自ら実践することで、初めて他のメンバーもついてくるようになります。原則は以下のとおりです。

2つの原則(※1)

  • 自分の言葉を見つけて語り、共通の理想を確認することで、価値を明らかにする
  • 行動を共通の価値に合致させることで、手本を示す

2. 共通のビジョンで鼓舞する(Inspire a Shared Vision)

リーダーの重要な役割の一つが、チームを共通のビジョンで鼓舞することです。チームの可能性を具体的に言語化して、わくわくするような情熱と興奮を引き起こし、チームのモチベーションを高めます。原則は以下のとおりです。

2つの原則(※2)

  • 心躍るような崇高な可能性を想像し、未来を描く
  • 共通の夢に訴えて、人々を引き入れる

ただしリーダーの独りよがりな夢を語っても、メンバーの心は動かせません。チーム全体の共通の夢を探し、メンバーに訴えかける必要があります。

3. 現状を改革する(Challenge the Process)

リーダーは未来のビジョンを共有すると同時に、現状を改革していかなければなりません。以下2つの原則のとおり、リーダーは現状に満足せず、常にチームを改善していく姿勢が求められます。

2つの原則 (※3)

  • 自発的に行動し、革新的な改善策を外部に求めることで、チャンスを模索する
  • 小さな勝利を積み重ね、経験から学ぶことで、実験しながらリスクを取る

しかし、急進的な改革は大きなリスクを生み出すことも。いきなり多くの物事を変えるのではなく、PDCAサイクルを回しながら改善を積み重ね、少しずつ組織を変革していきましょう。

4. 行動できる環境をつくる(Enable Others to Act)

リーダーは、チームメンバーが主体的に行動できる環境をつくる必要があります。チームメンバーと信頼関係を築き、お互いに助け合える環境を生み出す必要があります。

信頼関係を育むには、まずリーダー自身がそれぞれのメンバーを信頼することが大切です。時にはチームメンバーに役割を持たせ、裁量権や意思決定の権限を与えてみましょう。

チームメンバーが自信を付け、さまざまなことにチャレンジするきっかけになります。

2つの原則 (※4)

  • 信頼を築き、絆を強めることで協働を育む
  • 意思決定の権限を与えることで、人々の能力を高める

5. 心から励ます(Encourage the Heart)

チームメンバーが素晴らしい成果を上げたら、心から祝ったり励ましたりすることが大切です。一人ひとりの貢献を言葉に出して誉めることで、チームが一丸となり、一つの共同体として機能します。

またプロジェクトが成功したタイミングなど、チームメンバーが集まって祝う機会を設けましょう。チームの価値と勝利を再確認することで、チームメンバーの結束が高まりやすいです。

2つの原則 (※5)

  • 卓越した成果を誉め、貢献を認める
  • 共同体精神をつくりだし、その価値と勝利を讃える

※1~5引用:ジェームズ・M・クーゼス、バリー・Z・ポズナー.「リーダーシップ・チャレンジ」.原書第五版.https://amzn.asia/d/2faQPTk,(参照 2023-05-25)

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優れたリーダーに必要な能力

『リーダーシップ・チャレンジ』の内容を踏まえると、優れたリーダーに必要な能力は4つに分けられます。

  • 誠実である
  • 先を見据えられる
  • メンバーのモチベーションを上げられる
  • 実力がある

優れたリーダーに共通する能力を知り、リーダーシップを養っていくことが大切です。4つの能力について詳しく紹介します。

誠実である

チームメンバーに慕われるリーダーの前提条件は、正直・誠実であることです。著名な経営学者のピーター・ドラッカーも、信頼を集めるリーダーの特徴として、正直さ(Honest)を挙げています。

言葉と行動が一致しないリーダーや、すぐに嘘をつくようなリーダーは信頼されません。またメンバーが窮地に陥ったときにはサポートすることでメンバーから頼りになるリーダーと認識されるでしょう。、

先を見据えられる

チームを率いるリーダーには、先を見据えて行動する先見性も求められます。チーム全体が成長するためのビジョンを描いて、目先の利益に捉われるのではなく、中長期的な視野を持って行動するようにしましょう。

またリーダーは前向きに物事を考えることも大切です。リーダー自身がポジティブな姿勢を見せると、チーム全体に明るい雰囲気が浸透していきます。

メンバーのモチベーションを上げられる

『リーダーシップ・チャレンジ』の5つの実践の項目でも述べたとおり、優れたリーダーは優れたモチベーターでもあります。

チームメンバー一人ひとりと向き合って、やる気やモチベーションを高めましょう。リーダーが各メンバーのモチベーションを高めることで、生産性の向上にもつながります。

実力がある

チームメンバーに信頼されるためには、リーダー自身が優れた実力を示し、仕事の様子をメンバーに見せる必要があります。チームのお手本として、リーダーは高い業務遂行能力が必要です。

ただしリーダーだからといってトップセールスを記録したり、誰にも負けないような専門知識を持っていたりする必要はありません。重要なのは、判断力や決断力です。日頃から論理に基づいて即断即決を心掛け、判断力を磨きましょう。

組織においてリーダーシップはなぜ必要なのか?

組織においてリーダーシップが求められる理由について考えてみましょう。優れたリーダーを育てるメリットには主に以下の4つがあります。

  • 目標を達成するため
  • 価値観を浸透させるため
  • チームワークを高めるため
  • メンバーの能力を向上させるため

目標を達成するため

組織の目標を達成するには、チームを引っ張っていくリーダーの存在が欠かせません。チームの目標達成率が低い場合は、まずチームが機能しているか確認しましょう。

リーダーは、目標達成に向けて組織を体系化していく役割を担っています。リーダーが戦略を立て、チームメンバーを適材適所でアサインしていくことで、初めて目標を達成できるようになるでしょう。

価値観を浸透させるため

リーダーには、組織の価値観を浸透させていく役割もあります。前述したとおり、リーダーは共通のビジョンを呼び起こし、人々を行動に駆り立てる存在です。

優れたリーダーを育てることによって、組織やチームとして追求したいミッションやビジョンを広く浸透させられます。隅々まで共通の価値観が浸透していると、連帯感やチームワークが育まれ、組織力の強化につながります。

チームワークを高めるため

優れたリーダーになるにはメンバーを心から励ます(Encourage the Heart)ことが大切です。チームメンバー一人ひとりの状況に目を配り、成果や貢献を認められるのはリーダーだけです。

リーダーが率先してメンバーを励まし、適切なフィードバックをすることで、チームの雰囲気がよくなり、コミュニケーションの活性化につながります。

また『リーダーシップ・チャレンジ』の10の原則の一つにも、信頼を築き、絆を強めることで協働を育むというものがあります。リーダーがチームの歯車となって、チームメンバー一人ひとりと強い絆を育むことで、チームワークの向上が可能です。

メンバーの能力を向上させるため

優れたリーダーがいるチームは、生産性やパフォーマンスが高まります。またチームの模範となるリーダーの姿や仕事ぶりが刺激になり、資格やスキルの獲得を目指すメンバーも増えるでしょう。

メンバー一人ひとりの能力を向上させる上でも、リーダーシップのある人材は欠かせません。

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『リーダーシップ・チャレンジ』の5つの実践を心がけ、リーダーシップを養おう

書籍『リーダーシップ・チャレンジ』では、優れたリーダーになるための5つの実践と10の原則が紹介されています。

リーダーシップは、チームの結束やパフォーマンスを高め、組織の目的を実現するために欠かせないスキルの一つです。日頃から5つの実践と10の原則を心がけ、リーダーに必要な能力を養いましょう。

株式会社識学では、組織におけるリーダーシップやマネジメント、組織づくりなどに関するお役立ち資料を無料で提供しています。

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