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過労死とは?働きすぎによる過度な負荷が個人にもたらす悲劇を解説

過労死とは、働きすぎによって過度な負荷がかかった状態が続いた結果、身体的・精神的に不調をきたして亡くなってしまうことを指しています。

本記事では過労死の原因や過労死が生じる要因、労災認定の基準、過労死を防ぐ対策などを解説していきます。

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過労死とは

過労死とは、長時間労働や不規則な勤務などで過度なストレスや疲労が蓄積し、脳疾患や心臓疾患、精神疾患等を発病して急激に体調が悪化し、亡くなってしまうことです。

過労死等防止対策推進法第2条では、過労死を下記のように定義しています。

  • 業務における過重な負荷による脳血管疾患・心臓疾患を原因とする死亡
  • 業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺による死亡
  • 死亡には至らないが、これらの脳血管疾患・心臓疾患、精神障害

過労によって亡くなった場合(自殺を含む)だけではなく、過労が原因の精神疾患や脳血管疾患、心臓疾患も「過労死等」に該当します。

日本における過労死の現状

厚生労働省の資料によると、過労による脳・心臓疾患を発病したとする労災請求件数は、2000年から2021年までの間では600~900件台前半で推移しています。増加傾向にはありませんが、減少する兆しもありません。

一方で、過労による強いストレスから精神障害を発病したとする労災請求件数は年々増えており、2005年は656件でしたが2015年には1,515件にまで増えています。つまり、10年で2倍以上にも増加しているのです。

(参考:過労死等の現状丨厚生労働省

過労死ラインは80時間の時間外労働

過労死ラインとは、労働者が病気になったり自殺に至ったりした際に、その原因が働きすぎにあるとして労災認定される基準のことです。

「発症前1ヶ月間におよそ100時間」または「発症前2~6ヶ月のあいだ80時間」を超過する時間外労働が過労死ラインとされています。

厚生労働省によると、労働者一人あたりの年間総実労働時間は少しずつですが減ってきており、2017年時点で5年連続で減少しています。

過労死が生じる要因とは

では、なぜ過労死が生じてしまうのでしょうか? ここでは過労死になってしまう要因を解説していきます。

精神的に追い込まれ判断力を失う

過労によって精神的に追い込まれると、疲れているのに眠れなかったり、朝起きても布団から出られないという症状が出て、最終的にうつ病になることがあります。

そしてうつ病になると正しい判断ができなくなり、精神のバランスを崩して自殺願望を抱くようになってしまうのです。

人手不足で仕事を休めない

働きすぎによって身体的・精神的に不調を抱えているにもかかわらず、人手不足で自分が抜けたらメンバーに迷惑をかけてしまうことを考え、休みたくても休めない場合があります。

この場合、責任感が強い人ほど自分が頑張ろうとしてしまうため、結果的に心も体もダメージを受けてしまうのです。

過労死と認められる症状とは

身体的・精神的な不調が過労によるものだと認められるには、労災認定の基準に当てはまるかが重要です。

労災認定とは、労働基準監督署が労働者の病気やケガ、死亡の原因が業務に関係していると認めることです。労災保険は、従業員が1人でもいる事業すべてに適用されます。

脳・心臓疾患の労災認定基準

2021年9月15日、脳・心臓疾患の労災認定基準が改正されました。改正の背景には、脳・心臓疾患の労災認定率が下がっていることが挙げられます。

遺族側からは労災かどうか判断する際に、「過労死ライン」を判断材料として重視しすぎていたという指摘が出ていたのです。

とはいえ、脳・心臓疾患の労災認定は改正前と同じように、

  • 脳・心臓疾患の発症に影響を与える仕事による荷重負荷
  • 発症直前の負荷と、長期的な疲労の蓄積

が影響している点は変わっていません。

精神疾患の労災認定基準

精神疾患が労災認定されるには、下記の3つの条件があります。

  • 認定基準の対象となる精神障害を発病していること
  • 認定基準の対象となる精神障害の発病前おおむね6か月の間に、業務による強い心理的負荷が認められること
  • 業務以外の心理的負荷や個体側要因により発病したとは認められないこと

これらについて、労働者がどのように業務を遂行していたか、職場で同様の立場にある労働者にとってどの程度の負荷となるのか、という観点で判断されます。

過労死を防止するために個々人ができること

ここでは過労死に陥らないために自分でできる対策を解説していきます。

長時間労働にならないように気をつける

過労死を防ぐには、身体的・精神的に健康であることが重要です。

したがって、長時間労働を避け、疲れを感じる前に積極的に休息を取りましょう。

人は睡眠不足に陥ると疲れを感じなくなってしまうため、一定の睡眠時間は確保しておくべきです。

コーヒーを控える

仕事中に集中力を上げるためにコーヒーを飲む方も多いかと思います。

しかし、カフェインは覚醒作用があるため疲れを感じにくくなってしまい、長時間労働を助長してしまいます。

コーヒーに頼るのは控えるか、どうしても飲みたい場合は午前中までにしておきましょう。

病院へ行く

体調に変化があったり違和感を覚えたりしたら、すぐに病院に行きましょう。

自己診断で「自分は大丈夫」と思っても、仕事を休んだり睡眠時間を増やしても治らないのであれば、医師の診断が必要です。

まとめ:過労死になる前に相談を

過労死という言葉が一般的に使われるようになってから、各企業は過労死のラインを超えないよう、人事部などが労働時間をより厳しく取り締まるようになりました。

一方で、勤怠管理などを正しく行えていない企業は、気づかぬうちに社員のサービス残業、過労死へと繋がりかねない長時間労働を許してしまっている可能性があります。

弊社識学の調査によると、五月病のメンタル不調を補うために、その後過労死ラインの長時間労働で埋め合わせをする、という例も身まれました。

参考記事:【五月病に関する調査】83.3%の方が五月病で業務に影響があったことが判明

こうした問題に対処するためには、部下の業務量を定量的に把握するといった上司の対応が必要です。

上司、ひいては会社が正しく目標とルールを設定すれば、過労死になるような過重労働は避けられることでしょう。

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