2019/11/21

リーダーシップ診断からみえる本当のリーダーシップの原点とは

検索エンジンで「リーダーシップ 診断」と検索すると様々な診断ページが出てきます。様々な問いに答えることで自分を見つめ直し、課題や傾向を知る上でとても良い機会になります。

ですがそれらはあくまで表面的なもの。リーダーシップを発揮するための「原点」はいつの時代も変わりません。まずはリーダーにとって必要となる普遍的な価値観を探り、身につけることが重要です。

 

3つのリーダーシップ診断を受けた結果

 

その上で、ネット上で取り組めるリーダーシップ診断とはどのようなものなのでしょうか。

肯定も否定も、まずは試さなければできるものではありません。

Googleで「リーダーシップ 診断」と検索し、上位5つの中から3つの診断を受けてみました。下記は、筆者の診断結果を示すものです。

1・山をも動かす(リーダー度★★★☆)

このリーダーは、口数少なく周りから人気もないかもしれません。しかし時に冷酷なまでに徹底した改革を主導する事ができます。極めて論理的に考え、制度や枠組みを企画・設計します。物事の全体像や将来を見通すの得意で、組織の権力構造を把握したり、大掛かりな計画をたてるのも得意です。

[1]正確診断セブン 辛口リーダーシップ診断

2・【リーダーレベル80%】責任感は人一倍

誰よりも強い責任感を持ったあなたは、人から頼まれたら断れない性格でもあります。

一度任された仕事は、何が何でも自分の力でやり遂げるでしょう。

それが自分には負担になると判っていても、途中で投げ出したりしない誠実さもあります。

[2] TRILL リーダーシップ診断

3・【あなたの戦国武将リーダータイプは武田信玄】個性的な集団をひとつにまとめあげるリーダーシップを持つリーダー

まとまりの悪かった集団を、ライバルとの戦いや天下取りという目標のもとで、一致団結させて強力な軍団にした武田信玄。あなたも、部下の結束力を高めて、同じ目標に向かわせることのできるタイプです。

[3]マイナビ あなたのリーダーシップはどれくらい? 戦国武将でみるリーダータイプ診断

このように様々な結果が得られました。結果がバラバラすぎて「当たっていないのでは?」とも思えますが、自分の中では「確かにそういう時あるかも」と腑に落ちる箇所もあります。

 

人は状況によって変わる

例えば「1・山をも動かす」では、「口数少なく周りから人気もないかもしれません。しかし時に冷酷なまでに徹底した改革を主導する事ができます」という診断結果が出ました。私がもし、中長期的なプロジェクトを行うなら、こういった冷酷で厳しいアプローチをすることもあります。

逆にすぐに結果が求められるプロジェクトに当たるときは「3・【あなたの戦国武将リーダータイプは武田信玄】部下の結束力を高めて、同じ目標に向かわせることのできるタイプです」という診断結果のように、モチベーターのような要素を発揮することもあります。

これは私だけでなく誰しもが当てはまることで、人は状況によって態度や性格を自然と使い分けています。

リーダーシップ診断を3つ行ってみましたが、様々な問いに回答することで自分を見つめ直すいい機会になり、自分の課題や傾向を分析するいい機会になりました。しかし、やはりお手軽な分限界があることは否めません。

では、リーダーにとって普遍的に求められる価値観とは、一体何であり、どのように身に着けられるのでしょうか。

 

表面的な方法論・テクニックを追い求めるより、普遍的なものが大事

リーダーシップについては多くの書籍が発売されており、様々な方法論・テクニックを学べますが、その内容はまさに玉石混交です。そんな中、普遍的に大事なリーダーシップの要素を教えてくれる一冊があります。

 

いつの時代も変わらない「礼節」こそが最も重要

 

リーダーシップの方法論・テクニックを発揮するために、前提として「信頼」されていなければなりません。信頼されていなければ、どんな方法論を使おうと、テクニックを使おうと素直に聞き入れてもらえないからです。

倒産寸前だった売上19億円の会社の社長に就任し、1,000億円を超える一部上場企業に育て上げた園山征夫氏は、著書の中で以下のように述べています。

礼節と誠実さは、優れたビジネスマンとしての骨格の部分に相当します。これに基づいたマインドと行動は、上司や部下、周囲の同僚や取引先から信用・信頼という最も大切なものを得るのに不可欠です。結果として、良き人間関係を構築でき、リーダーシップの源泉となるものです。

園山征夫. 礼節と誠実は最強のリーダーシップです。 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.17-19). Kindle 版.

 

人として信頼を失っては、リーダーシップは発揮できない

礼節が何よりも大事、これを身をもって知った出来事があります。私が大学生だった頃の話です。野球部だった私は2年生から3番ライトでレギュラー、上級生になる頃には投手としてもエース格で、最上級生になるときには先輩から主将に任命されました。

当時の私は調子にのっていて、プレーで引っ張っていれば周りはついてきてくれると勘違いしていました。チームメイトに対して常に上から目線のコミュニケーション。チームが思い通りにならないとすぐにイライラし、気づいたときには、誰も腹を割った話をしてくれなくなりました。

それでもいいプレーができていた内は、最低限言うことを聞いてもらえました。ですがまったくヒットが打てなくなったり、ピッチャーとしても打たれてばかりなど、スランプになったとたん、話も聞いてもらえなくなります。

その頃にはマネージャーからも「みんなあなたと野球したくないってよ」と言われる始末。チーム内の信頼を完全に失ってしまいました。「誰も話を聞いてくれない、誰も心を開いてくれない」と孤独を感じひどく落ち込んだ私は、なぜこうなってしまったのか、ようやく真剣に考え始めました。

 

相手に敬意を払うこと。礼節を徹底すること

苦しんだことで、客観的に自分を見るようになった私は、チームメイトにまったく敬意を払っていなかったことに気づきました。常に上から目線で偉そうな人間の言うことなど、誰も聞きたくありません。そんな当たり前のことに気づくのに、数ヶ月もかかりました。

その後にやったことはシンプルです。同級生でも後輩でもしっかり挨拶をすること、目を見て明るい表情で接すること、自分が話すより相手に話してもらうこと。チーム全体に目を配り、不調そうな人がいれば積極的に声をかけ、悩みや問題に寄り添うこと。細やかな気配りを忘れないこと。

練習のときからこのような当たり前のことを徹底することで、徐々にチームメイトと打ち解け、くだらない話もできるようになりました。試合のときも、みんなで盛り上がっていい雰囲気を作れるようになり、チーム全体のプレーも積極的なものに変わっていきました。凡事徹底。当たり前のこと、つまり普遍的なことほど大切なのだと、強く感じたことを覚えています。

ようやくチームメイトとの関係が修復され、さあこれからという時には引退となってしまいました。もうちょっと気づくのが早ければと少し後悔しましたが、この時に学んだことは今でも自分にとって大切なものとなっています。

 

まとめ 敬意を払い、礼節を尽くすこと

 

相手に敬意を持って礼節を尽くす。これらは至極当たり前のことです。ですが当たり前だからこそ、忘れがちです。「凡事徹底」という言葉がありますが、当たり前のことを徹底できる人間ほど人から信頼されます。リーダーシップを発揮するには、人として信頼されなければなりません。そのために敬意を払い、礼節を尽くすこと。これこそ人から信頼される基盤であり、リーダーシップを発揮する原点となります。

参照
[1]正確診断セブン 辛口リーダーシップ診断 https://seikaku7.com/leader/intj.php
[2]TRILL リーダーシップ診断 https://trilltrill.jp/personality-quizzes/312/results/60
[3]マイナビ あなたのリーダーシップはどれくらい? 戦国武将でみるリーダータイプ診断 https://gakumado.mynavi.jp/freshers/diagnoses/26881/result?total_point=8
[4]礼節と誠実は最強の最強のリーダーシップです。
園山征夫(著) クロスメディア・パブリッシング(インプレス);(2014/5/15)