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幸福感から考える、自分と部下のモチベーションをアップさせるコツとは。

モチベーションに関する悩みは2種類あります。

 

まずは「ジョギングや英会話など、日課にしていることになかなか取りかかれない」といった、あなた自身のモチベーションの問題。それから「部下がやる気を出さなくて困っている」といった周囲の人のモチベーションをコントロールする問題です。

 

ここでは「幸福感」という観点から、「あなた自身のモチベーションをアップさせる方法」と、「部下のモチベーションをアップさせる方法」の2つを、それぞれご紹介していきます。

 

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あなた自身のモチベーションをアップさせるポイントは、「幸福感」から切り離すこと。

管理職に就いているあなたは、仕事よりもプライベート面でモチベーションが上がらなくて困っているのではないでしょうか?

 

職場ならバリバリ仕事ができる。しかし勤務時間外の英会話やダイエット、ジム通いといった課題には、なかなかやる気が出ない。確かに仕事にかなりエネルギーを注いでいらっしゃいますから、それはやむを得ないことと言えるでしょう。でもあともう一歩、他人がやっていないことができるようになれば、あなたは今より数段階確実にスキルアップし、より健康的な生活が送れるのも事実。

 

最後の力を振り絞るためにはどのようにすればよいのでしょうか?

あなたのモチベーションをアップさせる方法その1――根本的な考え方として、幸福感とモチベーションは「別物」と捉える

職場ならば成果を出せば褒めてもらえたり、報酬につながったり、はっきりとした幸福感が提供されています。

 

しかしプライベートな活動はあなたの頑張りを理解してもらえることはあまりありません。孤独との戦いの中で〝意味のなさ〟を感じてモチベーションが上がらない状態になってしまうのです。

 

そこで個人の活動では幸福感や見返りはあまり期待せずに「活動せざるを得ない状態」を作って、モチベーションを維持できるように工夫することがまず第一歩なのです[1]。

あなたのモチベーションをアップさせる方法その2――それしかできない環境を作る。

幸福感に頼らないでモチベーションを上げる具体的な方法は「それしかできない環境を作る」です。たとえばジム通いを考えている人は、ジムの予約を前もって入れてしまい、行かざるを得ない状況にするなどが典型的な方法と言えます。

 

他にも、例えば一人で英会話の勉強をしようと考えた時などは、英会話の本しか部屋に置かないようにし、そこで「1時間椅子に座り続ける」ことを目標にしてみるのも有効です。「一切勉強に手をつけなくてもいいからとにかく椅子に座り続ける」と決めます。でもその状況はあまりにも退屈ですし、時間がもったいないですから、自然と取りかかるようになります。

あなたのモチベーションをアップさせる方法その3――毎日あえて「キリの悪いところ」で終わらせる。

アメリカの作家ヘミングウェイは毎日執筆を行う方法として「まだ元気が残っていて、次の展開がよくわかっているところでやめる」と言っています [2]。これも非常に有効な方法です。キリをつけてしまうとそれで満足してしまい、モチベーションが翌日に続きません。中途半端に終わらせるようにしておくと、それが気持ち悪くて、翌日も机に向かえるようになります。

 

特に目処が立ちそうな時、なにかをやり遂げそうな時が危険です。

 

長かった英会話レッスンもあと数回で修了できるとか、分厚い本もついにあと3日で読み終わるとか、そういう時に〝油断〟して、うっかりそのままキリをつけてしまいます。何かが終わる前に、すでに次のことをはじめる計画を立てて、少しでもはじめている状態にして、モチベーションを途切れさせないように注意しましょう。

 

部下のモチベーションをアップさせるポイントは、部下の性格に応じて「幸福感」の与える量を考えること。

あなた自身のモチベーションは問題がなくても、なかなか部下のモチベーションが上げられなくて悩んでいらっしゃる方は多いのではないでしょうか。

 

特に管理職の人は、プレイヤー時代、常に上司のニーズを考えながら最高のパフォーマンスを見せていた人が多いので、そういうスタンスで働けない部下を、どのように導けばよいかわからなくなってしまうものです。

 

ここでは部下の性格によって、どのような方法をとればモチベーションを上げることができるかをご紹介します。

部下のモチベーションをアップさせる方法その1――自信がない人には、期待する。

「ピグマリオン効果」をご存知でしょうか。

 

キプロス王のピグマリオンが石像を愛し続けた結果、石像が本当に人間の女性になったというギリシア神話から由来している現象です。石像が人間になるほどではないですが、人間には、多かれ少なかれ他人の期待通りになる傾向があります。すなわち上司が部下を「お前はできる」と決めつけていると本当にできるようになり、「お前はダメだ」と決めつけていると、その部下は本当にダメになる傾向があるのです[3]。

 

自信がない人は、仕事という場においてある意味「謙虚」ということであり、「素直」ということ。常に確認を怠らず、ミスも少ないという貴重な長所があります。しかしそれが行き過ぎて、一つ一つの仕事に慎重になり過ぎたり、新しい挑戦をするモチベーションが上げられなくなっている人も少なくありません。「どうせ俺には無理だし」という発想から、仕事への意欲を失ってしまっている人もいます。

 

そのような部下はあなたの意見を素直に聞くのですから、ピグマリオン効果を利用しない手はありません。折を見ては、「君はできる」と期待をかけていること、信じていることを伝えてあげることによって、モチベーションを上げることができます。

部下のモチベーションをアップさせる方法その2――プライドの高い部下は、褒める。

プライドの高い人は、責任感も高いので仕事をきっちりとこなす長所があり、モチベーション面で問題になることは少ないと言えるでしょう。ただ「自信がない人」と同じように、プライドが傷つく失敗をおそれ、慎重になり過ぎたり挑戦できなくなってモチベーションを下げてしまう可能性があります。

 

そのようなプライドが高い人には、期待をかけると逆効果です。プレッシャーがかかり過ぎて負担になり過ぎてしまいます。また困難に陥った時に素直に誰かに相談できず、孤立してしまうようなことも起こります。むしろプライドが高い部下はささやかでも成果が出た時にしっかり褒め、「最低限やってほしいこと」を明確にしてあげて、一人で勝手にハードルを上げすぎてしまわないようにしておくと、バーンナウトせず、モチベーションが維持できます。

部下のモチベーションをアップさせる方法その3――すぐ図に乗るタイプの部下には、馴れ合いに注意する。

モチベーションについてはあまり問題がない人です。「すぐに図に乗る」というといかにも悪いことのようにも見えますが、見方を変えれば幸福感が高い人であり、チームのムードメーカーになってくれます。どうしても辛気くさくなりがちな職場で、仕事の面白さを見つけ出してくれる人という点で、チーム全体の勢いをつけてくれる人と言ってもよいでしょう。

 

しかしもちろんこの性格も行き過ぎれば、慎重さの欠如や、大きなミスにつながってしまうことになりかねません。またビジネスの場に最低限の緊張感が抜けてしまうようなことになれば、結果的に全体のモチベーションが下がってしまうというようなこともあるでしょう。

 

自分でモチベーションをあげられるタイプなので、あなたはどちらかというと、褒め過ぎたり、上司としての本音を明かし過ぎたりして、馴れ合いの関係になってしまわないように注意すべきと言えるでしょう。それから、こまめ新しい仕事を割り振り、〝慣れ〟からくる慎重さの欠如などを防ぐようにしておくのも効果があります。

 

まとめ

今回はあなた自身のモチベーションを上げる方法と、あなたの部下のモチベーションを上げる方法についてそれぞれご説明してきました。

 

あなた自身のモチベーションを上げるためには、幸福感はあまり利用しようとせず、楽しみや喜びのないところからモチベーションを生み出すための〝仕組み〟を作ることが肝心になります。

 

一方で部下を指導する場合には、幸福感が低いタイプの部下には、あなたから適切に幸福感を与えてあげるようにし、幸福感が高いタイプには逆に控え目にするように心がけるとよいということがわかります。

 

今回取り上げた部下の性格は3タイプだけですが、ここに属さないタイプでも、長所と短所を整理してみることで、適切なモチベーションアップの方法が見つかるはずです。大切なのは、上の立場にいるとどうしても欠点に目がいきがちですが、長所にしっかり注目して「それを伸ばしてあげたい」というスタンスでいること。そうすれば部下も自分の長所が伸びることには大賛成なのですから、いやがおうでもモチベーションをアップさせるに違いありません。

 

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参照

[1] “Yes, But Are They Happy? Effects of Trait Self‐Control on Affective Well‐Being and Life Satisfaction”https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jopy.12050
参考:毎日新聞「幸福感 収入・学歴より「自己決定度」 神戸大と同大調査」https://mainichi.jp/articles/20180829/k00/00m/040/086000c
神戸大学経済経営研究所創立100周年記念連続シンポジウム「幸せの計り方」http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/event/2018_09_12_01.html
[2] the PARIS REVIEW (spring 1958) Ernest Hemingway, The Art of Fiction No. 21https://www.theparisreview.org/interviews/4825/ernest-hemingway-the-art-of-fiction-no-21-ernest-hemingway
[3]心理学用語集サイコタム「ピグマリオン効果」https://psychoterm.jp/basic/society/07.html

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