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「学習する組織」とは?
事業環境の変化が激しい時代にあるべき組織のあり方として、変化によるさまざまな衝撃に耐え、復元するしなやかさ(レジリエンス)を持つのと同時に、環境変化に適応し、自律的に学習し、創造し、デザインし、進化し続ける組織のこと。
理論の紹介
旧来の階層的、かつその管理“手法”に着目する組織マネジメントの枠組みに代わるものとして提唱されたのが、「学習する組織」という組織の“あり方”である。
学習する組織は、システム論、認知行動科学、組織論、動機付け・心理学、成人教育学、リーダーシップ論などの科学的知見がベースとなる。
ピーター・M・センゲは学習する組織を形作る要素として、5つのディシプリンが必要だと説いている。
ディシプリンとは、実践のために勉強し、習得しなければならない理論と手法の体系だと定義づけ、「システム思考」「自己マスタリー」「メンタルモデル」「共有ビジョン」「チーム学習」の5つを挙げている。
これらを日々の仕事において実践すること、そしてそれを後から組織として共同で振り返り、そこから学びを得て個人と組織の能力を高めていくことにより、学習する組織が出来上がるとする考え方が、理論の中心となっている。
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学習する組織
提唱者
ピーター・M・センゲ マサチューセッツ工科大学(MIT)経営大学院上級講師、組織学習協会(SoL)創設者
時期
1990年に原書「The Fifth Discipline: The Art and Practice of the Learning Organization」刊行
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学習する組織 ― システム思考で未来を創造する(ピーター・M・センゲ著)
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2101
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B071WR7XMH/