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雇用保険被保険者証の再発行は可能!方法・必要なものを詳しく解説

雇用保険被保険者証の再発行は可能なのか

「従業員を雇ったけれど、雇用保険被保険者番号がわからない」という方へ。

従業員が雇用保険被保険者証を失くしてしまった場合には再発行が必要であり、早急に本人に伝える必要があります。

この記事では、雇用保険被保険者証の再発行方法や必要書類、よくある疑問を紹介します。

きちんと確認して、スムーズに雇用保険の加入手続きを進めましょう。

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雇用保険被保険者証とは「雇用保険への加入を証明する書類」のこと

そもそも「雇用保険」とは、一定の条件を満たす従業員が加入する保険です。

雇用保険に加入していると、失業したときに失業手当の給付や再就職の支援が受けられます。

雇用保険被保険者証とは、この雇用保険への加入を証明する書類です。

労働者を雇ったり雇用変更により雇用保険の加入条件を満たしたりした場合に、雇用者側がハローワークに届け出ることで発行されます。

ハローワークからいったん事業主に渡された雇用保険被保険者証は、一般的には雇用の証として労働者に渡すのが決まりです。

労働者が紛失してしまう事態を避けるために、退職まで会社が雇用保険被保険者証を管理し、退職する際に従業員に渡されるケースもまれにあります。

しかし、近年では厚生労働省より、雇用保険被保険者証は確実に労働者に渡すように指導されているため、事業主での保管ができなくなっています。

なお、雇用保険被保険者証は以下のような際に必要となります。

  • 再就職先で条件を満たし、雇用保険に再加入するとき
  • ハローワークにて教育訓練給付制度を利用するとき
  • 65歳未満の人が厚生年金の支払いを請求するとき

また、雇用保険被保険者証と似ている書類で「雇用保険被保険者離職票(離職票)」があります。

離職票は退職した事実を証明する書類であり、失業保険の受給申請には欠かせません。

もし雇用保険被保険者証が手元にない場合は、従業員本人が手続きすると再交付を受けられます。

関連記事:労働保険とは?対象者や加入・計算方法、労災・雇用保険の違いを解説

関連記事:失業保険とは?もらえる人の条件や金額、期間について解説

雇用保険被保険者証の再発行の手続き方法

雇用保険被保険者証の再発行は、手数料なしでハローワーク窓口もしくは電子申請、郵送にてできます。

それぞれの手順を紹介します。

ハローワーク窓口で再交付申請する場合

最寄りのハローワーク窓口で再交付の申請が可能です。原則、即日発行されます。

平日(土・日・祝日・年末年始の休みを除く)8時30分から17時15分の間に、以下の書類を持参し、申請します。

  • 1点で手続きできる公的書類……マイナンバーカード、運転免許証、官公庁が発行した身分証明書(写真付き)
  • 2点あれば手続きできる書類……住民票(住民票記載事項証明書)、個人番号通知カード、公的医療保険の被保険者証など

窓口によっては受付時間が異なる可能性もあるため、事前に受付可能時間を確認しておくと安心です。

インターネットにて電子申請する場合

ハローワークの窓口に行けない場合は、電子申請システム「e-Gov」からインターネットにて申請も可能です。

こちらからの申請であれば、年末年始もしくはシステムのメンテナンス保守期間でなければ、基本的に24時間いつでも申請ができ、2〜3日程度で再発行が完了します。

なお、手続きは電子署名にておこなうため、あらかじめ「電子証明書」を入手しておくことが必要です。

申請は以下の流れでおこないます。

  1. 利用準備……e-Gov電子申請アプリケーションをインストールし、e-Govアカウントを登録—アプリケーションを起動し、マイページへアクセス
  2. 申請・届出……マイページより利用手続きを選択し、申請届出様式の入力—必要な書類を添付—提出
  3. 公文書取得……審査の結果、申請が受理されたあと、公文書発行—ダウンロードし、完了

なお申請状況や提出先機関からの通知はパソコン、スマートフォン問わずマイページからいつでも確認できます。

ただし、公文書のダウンロードはパソコンでのみ可能です。

手続きには運転免許証や国民健康保険被保険者証などの、本人確認ができる書類の添付が必要です。

住民票の写しや印鑑証明書の場合、現物またはコピーを郵送します。

参考:手続情報表示|e-Gov電子申請

郵送で再交付申請する場合

窓口に行けない場合、雇用保険被保険者証の再発行は郵送にて申請も可能です。

ただし交付には1〜2週間程度かかるため、注意が必要です。

以下の書類を郵送し、最寄りのハローワークへ記録の残る方法で送付します。

  • 雇用保険被保険者証再交付申請書
  • 本人確認書類の写し
  • 返信用封筒

なお、こちらの方法でも再発行に関する費用はかかりませんが、郵送にて手続きする際は返信封筒にも切手の貼り付けが必要になります。

代理人にて再交付申請する場合

本人が直接手続きに行けない場合は、代理の方でも手続きができます。

代理人が手続きする際は、以下の書類が必要です。

  • 雇用保険被保険者証再交付申請
  • 委任状(任意様式)
  • 代理人の本人確認書類
  • 再交付を申請される方の本人確認書類の写し

ただし、持参する書類が多くなり、不備が生じやすくなる点を考えると、やはり本人が手続きしたほうがスムーズでしょう。

雇用保険被保険者証を再発行できないケース

すべての人が、雇用保険被保険者証を再発行できるわけではありません。

ここからは、雇用保険被保険者証を再発行できないケースを2つ紹介します。

雇用保険の加入条件をもともと満たしていない

場合によっては、雇用保険の加入条件をもともと満たしていないケースもあるでしょう。

雇用保険は希望の有無によらず、労働者のうち正社員や派遣社員、パート、アルバイトなど雇用形態に関わらず、以下を満たせば加入対象となります。

  • 1週間の所定労働時間が20時間以上であること
  • 31日以上の雇用見込みがあること

上記を満たしていない場合、そもそも雇用保険には加入できないため、再発行はできません。

退職から7年以上経過している

雇用保険被保険者証の有効期限は7年間です。

前職の退職から7年以上経過している場合は有効期限が切れているため、再発行はできません。

新たに被保険者番号を取得することになるため、転職先の会社からハローワークへ加入申請が必要となります。

雇用保険被保険者証に関するよくある質問

ここからは、雇用保険被保険者証に関するよくある質問を紹介します。

雇用保険加入が期日に間に合わないときはどうする?

事業主がハローワークに雇用保険被保険者資格取得届を提出することで、雇用保険の加入手続きが進みます。

手続きは雇用保険被保険者資格取得要件を満たした日(取得日)の翌月10日までに、おこなわなければなりません。

この手続きが6ヵ月以上遅れた際には、以下の書類を提出する必要があります。

  • 雇用保険被保険者資格取得届
  • 出勤簿またはタイムカード
  • 賃金台帳または給与明細
  • 遅延理由書

必要に応じて追加で提出する書類があるため、事前に所轄のハローワークにて確認しましょう。

従業員が雇用保険被保険者証を再発行したことは会社にバレる?

従業員がハローワークにて再発行手続きをした場合、雇用保険被保険者証というタイトルの横に「再発行」の印が押されます。

したがって、再発行した雇用保険被保険者証を新しい勤務先へ提出した場合、新しい勤務先からは、再発行した書類だとわかるようになっています。

ただし、ハローワークにて雇用保険被保険者証の再発行をおこなったからといって、ハローワークから在職中の会社に連絡がいくことはありません。

なお、雇用保険被保険者証には以下の内容が記載されます。

  • 被保険者番号
  • 被保険者氏名
  • 生年月日

雇用保険被保険者証から前職の会社名名がわかることはありません。

ただし、左側に付いている雇用保険被保険者資格取得等確認通知書を切り離さずに提出すると、前職の会社名のみ、転職先にバレるようになります。

即日で再発行してほしいときはどうしたらよい?

ハローワークの窓口で申請すると即日で再発行が可能です。

ただし開庁時間は原則平日8:30~17:15(土曜・日曜・祝日、年末年始を除く)です。

地域によっては営業時間が上記の限りでないこともあるため、事前にインターネットにて所轄のハローワークと開庁時間を確認しておきましょう。

参考:ハローワーク|厚生労働省

雇用保険被保険者証が手元にないときは早めに再発行してスムーズに手続きを

従業員を雇用しようとなると必要になってくるのが、雇用保険の加入。

いざというときに従業員の手元に雇用保険被保険者証がなく、再発行しなければならないときがあるでしょう。

そうなってしまっては入社手続きが先送りになってしまい、気持ちよく就業が開始できなくなってしまうかもしれません。

従業員を受け入れる立場である企業は、早く戦力になってもらえるよう、入社時に雇用保険被保険者証が必要だと早めに伝えて、スムーズに入社手続きをしましょう。

また新たに企業に属することになる従業員自身も、これらを理解しておけば、いざという時に慌てることもないでしょう。

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