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フラッグシップとは?成功要因とフラッグシップショップも解説

フラッグシップとは

クルマやガジェットなどで「フラッグシップモデル」という言葉を見聞きしたことはありますか?

「フラッグシップ」と銘打たれた商品は、製品開発や販売において非常に重要な商品です。

企業活動に上手く組み込むことで、会社の利益増加に繋がる可能性があります。

本記事ではビジネスシーンにおけるフラッグシップを徹底解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

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フラッグシップとは?【最上位モデル】

フラッグシップとは、企業の製品ラインナップにおいてトップに位置する商品モデルのことです。

本来であれば、フラッグシップ(flagship)は日本語で「旗艦(きかん)」と訳されます。

旗艦とは艦隊の司令官が乗っている軍艦のことです。

例えば漫画『ONE PIECE』では、大将や中将などの将校が乗る船には、それぞれの将校にちなんだ専門の旗が掲げられています。

ここから派生して、ビジネスシーンにおいてフラッグシップは、企業の顔になる最高級商品やメイン店舗のことを指すようになったのです。

ハイエンドとの違い

フラッグシップと混同される言葉として「ハイエンド」が挙げられます。

ハイエンドもフラッグシップと同様に、製品ラインナップにおける最上級商品のことを指しています。

ただしニュアンスの違いとして、ハイエンドは価格評価に重点が置かれており、それぞれのシリーズごとにハイエンドモデルが存在するケースも見受けられます。

一方のフラッグシップは、価格評価よりも「企業の顔にふさわしいかどうか」が判断される傾向にあるようです。

例えばAppleの最高級製品として「iMac Pro」が挙げられますが、これは間違いなくハイエンド商品です。

しかし、Appleの顔かと言われると微妙なところではあります。

Appleの顔になり得る製品は「iPhone」か「MacBook」のどちらかになるはずです。

このように、ハイエンドは高価格帯製品を指す一方で、フラッグシップは企業の顔になるような製品を指しています。

フラッグシップモデルに求められる3つの条件

フラッグシップモデルに求められる条件は以下の3つです。

  • オリジナリティ
  • 高性能・高品質
  • インパクト

それぞれ詳しく解説していきます。

条件①:オリジナリティ

フラッグシップモデルに求められる条件として、まず挙げられるのがオリジナリティです。

フラッグシップモデルは「企業の顔」として展開される必要があるため、開発・販売する際は、その企業を象徴するようなオリジナリティが求められます。

例えばAppleであればやはりiPhoneですし、任天堂であればNintendo Swichが企業の顔になります。

そしてこれらの製品は、他のメーカーでは一切見られないようなデザイン・機能となっています。

条件②:高性能・高品質

フラッグシップモデルには、時代の最先端を突き進むような性能・品質が求められます。

繰り返しになりますが、フラッグシップモデルは企業の顔になるような製品です。

つまり、フラッグシップモデルの性能・品質が、その企業の技術力を象徴するものになります。

特にPC・スマートフォン・カメラ・EVなどのガジェット系の製品を提供する企業は、それぞれのフラッグシップモデルの性能・品質によって、企業の評価が左右されます。

新製品発表会で株価が変動するほどなので、フラッグシップモデルによる影響は、やはり凄まじいものです。

条件③:インパクト

フラッグシップモデルには、歴史に名を残すほどのインパクトが求められます。

現在、世界的に有名なIT企業・製造企業の多くは、実際にそういったインパクトがある製品を発表してきた歴史があります。

例えばMicrosoftが1995年に発売した「Windows95」は、紛れもなくコンピュータ史における歴史的転換点の1つです。

ほかにも任天堂、ソニー、Apple、トヨタなど、歴史的転換点を何度も作り出した企業はたくさんあります。

大袈裟な表現かもしれませんが「世界を一変させるほどのインパクト」がフラッグシップモデルに求められているのです。

フラッグシップモデルの3つの成功要因

フラッグシップモデルを成功させる要因として以下の3つが挙げられます。

  • 研究投資で妥協しない
  • 富裕層とマニアをターゲットにする
  • 柔軟は販売方法とプロモーションを実施する

それぞれ詳しく解説していきます。

成功要因①:研究投資で妥協しない

フラッグシップを成功に導く要因として欠かせないのが、研究投資で妥協しないことです。

フラッグシップモデルは、一般の方々には受け入れられないほどの最先端技術が用いられるモデルです。

フラッグシップモデルを商品ラインナップに加えるならば、研究投資を惜しまずに、その時代におけるナンバーワンの製品を目指した方が、強烈なインパクトを残せます。

また、フラッグシップモデルを作るために研究開発に投資することで、社内の技術力を高められるメリットがあります。

それは、その後フラッグシップモデル相当のスペックを一般モデルに落とし込むときに、大いに役立つでしょう。

フラッグシップモデルを展開するときは、研究開発を惜しまないようにした方が良いと言えます。

成功要因②:富裕層とマニアをターゲットにする

フラッグシップモデルを製造・販売する際は、富裕層とマニアをターゲットにしましょう。

フラッグシップモデルは、高性能・高品質がウリになるので、一般の人々ではなかなか手が出せないような価格になることがあります。

かといって、一般の人々でも購入できるぐらいにコストダウンしてしまうと、中途半端なフラッグシップモデルが生まれてしまいます。

フラッグシップモデルを製造・販売する際は、お金に余裕のある富裕層や、おもしろい製品だったら何でも購入するマニアをターゲットにした方がいいでしょう。

フラッグシップモデルは、あくまでも「企業の顔」になる商品であって、必ずしも売れ筋商品である必要はありません。

フラッグシップモデルで人々の注目を集め、別途で用意してある売れ筋商品でマネタイズするのが一般的です。

成功要因③:柔軟な販売方法とプロモーションを実施する

フラッグシップモデルを販売する際は、柔軟な販売方法とプロモーションを実施するようにしましょう。

先ほども述べた通り、フラッグシップモデルは、価格がどうしても高くなります。

そこでキャッシュレス決済はもちろんのこと、分割払いの選択肢も提示した方がいいでしょう。

例えばAppleは手数料無料の分割払いや下取りを用いた割引の選択肢を提示しています。

また、フラッグシップモデルを販売する際は、柔軟なプロモーションが必要です。例えば、世界を一変させるような製品を発表するときは、大々的な新製品発表会を用いた方がいいでしょう。

逆に、超マニア向けの製品を発売する際は、一切プロモーションせずにドロップする「ドロップモデル」を採用するのがいいかもしれません。

フラッグシップモデルの事例3選

フラッグシップモデルの事例として以下の3つが挙げられます。

  • Apple:iPhone
  • トヨタ自動車:クラウン
  • SONY:α1

それぞれ詳しく解説していきます。

事例①:iPhone【Apple】

Appleの顔と言えば、やはりiPhoneです。

今となっては、iPhoneを知らない人はほとんどいないと言っていいでしょう。

そして正確に言えば、Appleのフラッグシップモデルは「iPhone Pro」と「iPhone Pro Max」だと言えます。

Appleは24回の分割払いや下取り制度を展開しているため、月額1万円程度でフラッグシップモデルを利用できる仕組みを構築しています。

iPhoneのようなフラッグシップモデルは、リセール価格が高くなる傾向があるため、これを利用した下取り制度が非常に有効なマーケティング戦略になります。

事例②:クラウン【トヨタ自動車】

トヨタのハイエンドモデルといえばセンチュリーが挙げられます。

ただし、一般乗用車を中心に世界を変えたトヨタにおけるフラッグシップモデルは、やはりクラウンになるでしょう。

近年のクラウンは先進的なデザインとなっており、流線と直線のバランス感覚が魅力的です。

事例③:α1【SONY】

ミラーレス一眼カメラにおいて、世界で最も注目されているSonyのフラッグシップモデルは、α1です。

現在、SONYはセンサー技術において世界最高峰の技術力を有しており、iPhoneに採用されていることでも有名です。

そんなSONYが、持ち前のセンサー技術を用いて開発したのがα1です。

α1は、5,000万画素以上の静止画が撮影できることに加え、8K30pと4K120pを10bitで撮影できる動画撮影機能も、まさにプロ仕様です。

α1の登場で、SONYの「ミラーレス一強時代」が、さらに一段階進んだ印象があります。

フラッグシップショップとは?

フラッグシップショップは、企業の顔になるような旗艦店のことを指します。

フラッグシップショップの傾向としては、以下が挙げられます。

  • 店舗の規模が大きい
  • 一等地に構えている
  • コンセプトを強く打ち出している
  • 利益率よりも集客を重視している
  • ブランディングが主な目的

フラッグシップは他の店舗とは異なり「ブランディング」が主な目的になるため、集客が見込める一等地が立地先として選ばれる傾向があります。

フラッグシップショップの事例5選

ここではフラッグシップショップの事例を紹介していきます。

事例①:ディズニーフラッグシップ東京

東京の新宿にあるディズニーフラッグシップ東京は、日本最大のディズニーストアです。

内装がミュージアムのようになっており、ウィンドウショッピングだけでも十分に楽しめます。

装飾も季節ごとに変更され、店舗限定の商品が展開されているため、リピートしたくなる店舗となっています。

ディズニー好きにはたまらないフラッグシップショップです。

事例②:UNIQLO TOKYO

東京・銀座にあるUNIQLO TOKYOは、建築デザインに重きを置いたフラッグシップショップです。

UNIQLOは「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」や「ユニクロ 原宿店」などのフラッグシップショップを展開していますが、その中でもUNIQLO TOKYOは建築に力を入れています。

外観はユニクロのロゴの使い方が非常に印象的で、1階から4階が吹き抜けで、開放感のある造りです。

銀座にある高級ブランド店に負けないぐらいのハイセンスなデザインとなっています。

事例③:KITH TOKYO

クリエイティブディレクターのロニー・ファイグが手掛けるセレクトショップ「KITH」のグローバル旗艦店がKITH TOKYOです。

KITH TOKYOは渋谷のMIYASITA PARKに店舗を構えています。

スニーカーなど、若者が好むハイセンスな製品を展開しているショップなので、立地との相性は抜群です。

店舗に入って左手にはプレミア価格がついているスニーカーが美しく展示されており、マニアにはたまらないデザインとなっています。

事例④:NIKE HARAJUKU

東京の原宿にあるNIKE HARAJUKUは、東京初のNIKEのフラッグシップショップです。

2019年にリニューアルオープンされ、それに伴い「Nike app」と連携した取り置きサービスを展開するようになりました。

完全ECではなく、持ち帰り形式で販売することで、スタッフと顧客が密にやり取りできる仕組みを構築しているのです。

オンラインの時代だからこそ、店舗での接客がより重要になっていることがよくわかる事例です。

事例⑤:Apple Store

Apple製品をAppleから直接購入する手段として、Apple Storeが挙げられます。

日本各地にあるApple Storeは、そのほとんどがiPhoneシリーズやMacBookシリーズを彷彿とさせるシンプルなデザインで、Appleを象徴しているかのようです。

また、接客も非常に独特で、他の一般的な家電量販店に比べて雰囲気が明らかに異なります。

筆者が以前iPhoneを購入したときは、製品を受け取る際にスタッフ全員が拍手する演出が実施されていて、今でも非常に印象に残っています。

まとめ

それでは本記事をまとめていきます。

  • フラッグシップは企業の製品ラインナップにおいてトップに位置する商品モデルのこと
  • フラッグシップモデルを製造・販売する際は富裕層・マニアをターゲットにした方がいい
  • フラッグシップショップは企業の顔になるような旗艦店のこと

高性能・高品質な商品を展開するのであれば、フラッグシップモデルは必要不可欠と言えるかもしれません。

企業の顔になるフラッグシップモデルは、売上増加だけでなく、集客、ブランディングにも繋がります。

フラッグシップモデルを上手に活用して、製品ラインナップ全体の利益増加を狙っていくのがいいでしょう。

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