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非認知能力とは?幼児教育で注目の理由や成功に欠かせない能力、鍛える方法を解説

非認知能力とは

非認知能力とはIQや学力とは異なり、数値で測ることが難しい能力のことです。

本記事では、非認知能力について

  • 概要や例
  • 社会人になってからの鍛え方
  • 注目される背景
  • 高めるために企業でできる取り組み

などを解説していきます。

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非認知能力とは

非認知能力とは、コミュニケーション能力や忍耐力など、数値で計測することが難しい能力のことです。

一方で、IQや学力など数値で計測できる能力は認知能力にあたります。

非認知能力は、近年の変化が激しい社会において必要な能力であるとされ、非認知能力を鍛える幼児教育が注目されています。

非認知能力の例

非認知能力の例としては下記のようなものが挙げられます。

非認知能力 内容
コミュニケーション能力 他者と適切に関わる能力
忍耐力 苦しさや辛さを耐え忍ぶ能力
社会性 集団や組織と適切に強調する能力
道徳性 人間としてより良いあり方や生き方を目指す能力
自尊心 自分を尊び、自身の価値を認める能力
意欲 物事に対して積極的に取り組もうとする能力

このように、非認知能力は子どもにとって重要なのはもちろん、ビジネスパーソンにとっても求められる能力だと言えます。

非認知能力の重要性とは

なぜ、非認知能力は重要なのでしょうか?

その理由を明らかにした実験が「ペリー幼稚園プログラム」です。

この実験は、2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授によって行われました。

このプロジェクトでは、恵まれない子どもたちに「質の高い就学前教育」を施すことで、子どものIQを向上させることが目的でした。

実験後、40年の追跡調査の結果、対象者は非対象者とくらべて

  • 収入
  • 持ち家率
  • 学歴
  • 既婚率
  • 高校卒業率

が高く、逮捕率も低いということがわかりました。

しかし、この要因は「IQが向上したからではなく、非認知能力が向上したからではないか」とされているのです。

関連記事:IQとEQの違いとは?知能指数と心の知能指数のリーダーシップとの関係性

成功に欠かせない非認知能力とは

非認知能力はどれも重要ですが、ここでは研究によって明らかになった、成功に欠かせない2つの非認知能力を解説していきます。

自制心

1つ目が自制心です。

自制心の重要性を示した実験として有名なものに「マシュマロ実験」があります。

コロンビア大学の心理学者であるミシェル教授によって行われたもので、186人の4歳児の自制心を下記の方法で計測しました。

  1. 子どもにマシュマロを与え、「戻るまで15分間食べなかったらもう1つあげる」と伝えて実験者は部屋の外に出る。
  2. 子どもの様子を隠しカメラで観察する。

この結果、3分の1の子どもは我慢できましたが、残りの子どもは食べてしまいました。

その後、子どもたちの人生を追跡調査すると、食べるのを我慢できた子どもは我慢できなかった子どもよりも、高校生時点における成績が高かったことがわかったのです。

これにより、自制心が成功において重要な意味をもつ能力であると認識されるようになりました。

関連記事:【行動経済学とは】 人間は合理的な判断ができない: 行動経済学が明らかにしたこと

やり抜く力

2つ目はやり抜く力です。

「GRIT」とも呼ばれる能力で、「困難に陥っても粘り強く諦めずにゴールに向かって努力できる能力」を指しています。

「やり抜く力」については、ペンシルベニア大学の心理学者であるアンジェラ・ダックワース氏が行った研究が有名です。

ダックワース氏は、成功者がなぜ成功するのかを調べるために、下記のような調査を行いました。

  • 最も仕事を続け、収入をあげる販売員は誰か
  • 陸軍士官学校で誰が訓練をやり抜いて、誰が途中で諦めるか
  • 教育困難校でどの教師が生徒の学習成果を上げられるか

これらの人物を調査した結果、成果をあげていた人に共通していたのが「やり抜く力」だったことがわかったのです。

関連記事:モチベーションを維持するには?努力を継続し習慣化するためのコツを徹底解説!

社会人になってから非認知能力を鍛える方法とは

上記のような非認知能力はビジネスパーソンにとっても重要です。

しかし、大人になってから非認知能力を鍛えるにはどのようにすれば良いのでしょうか。

ここからはその方法を解説していきます。

自制心を鍛える

非認知能力のなかでも特に重要だとされている「自制心」を鍛えるには、下記のような方法が効果的です。

  • 計画的に行動する
  • 達成しやすい目標を立てて、達成する
  • 新しいことを始めて、それを続ける
  • 周囲の人に「自制心が大切である」というメッセージを伝える
  • 生活リズムを規則正しくする
  • 自制心を鍛えないことで失うものを考える

コミュニケーション能力を鍛える

さまざまな非認知能力の中でも、ビジネスにおいてコミュニケーション能力は欠かせない能力だといえます。

コミュニケーション能力を鍛えるには、下記のようなことを意識すると良いでしょう。

  • 相手の話を傾聴する
  • 相手の意見や考え方を否定せず受け入れる
  • 適度に質問をする

また、普段は話さない職場の同僚にあいさつをしたり声をかけたりして、親しくなることも効果的です。

関連記事:コミュニケーション能力とは?高い人が意識していることや能力向上法

非認知能力の重要性が高まる背景

今後、非認知能力の重要性はさらに高まっていくことが予想されています。

なぜなら、AI(人工知能)が発展し、ビジネスの世界で実用化されつつあるためです。

一説によると、今後は現在ある仕事のおよそ半数はAIによって消滅するとされています。

その結果、AIではまだカバーできていない非認知能力が求められる仕事が残っていくと考えられます。

だからこそ、非認知能力を鍛えることの重要性が高まっているのです。

関連記事:シンギュラリティとは?AIが社会に与える影響やプレシンギュラリティとの違いも紹介!

識学的視点:従業員の非認知能力を向上させる取り組みとは

従業員の非認知能力を向上させるためには、目標と期限をセットで提示することです。

そして期限時に、不足を認識させることが大切です。

次回不足を埋めるためにどうすればいいかを考えさせることで、従業員の非認知能力も同時に高まっていきます。

注意点として、目標は必ず定量的なものにし、部下に免責を発生させないようにしてください。

より具体的な方法を知りたいという方は下記の資料をご覧ください。

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まとめ:非認知能力とは?

非認知能力は、仕事をするうえでプラスに働くことがあります。

しかし、非認知能力が低いからと言って、社員教育が難しいということはありません。

何度も繰り返し不足を認識し、不足を埋めるための行動変化を起こすことで社員は成長していきます。

弊社識学は決して「教育」をあきらめないマネジメントコンサルティング会社です。

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