識学の『無料セミナ―情報』はこちらから

1on1ミーティングの三つのデメリット 

上司と部下が二人で話し合う1on1ミーティング。実施している会社は多いでしょうが、基本的に私は1on1ミーティングをお勧めしません。メリットとデメリットを天秤にかけたとき、圧倒的にデメリットが多いからです。ここでは、そのなかでも三つのデメリットについてお伝えしていきたいと思います。

ビジネス書としては異例の30万部突破!
書籍『リーダーの仮面』の図説資料
をプレゼント!
リーダーの仮面図解

株式会社識学 代表取締役社長 安藤広大の執筆した書籍「リーダーの仮面」は、結果の出せるリーダーになるために必要なテクニックをまとめたリーダーシップ本の決定版!

優れたマネージャーに、才能・人間力・経歴は一切必要ありません!

誰でも実践できるマネジメントの原理原則PDF17ページにググっと凝縮!

ぜひ、DL頂き、皆さまの日々のマネジメントに生かしてください!

部下の個人的な話を聞いても戦略実現にはつながらない


1on1ミーティングをしている上司は、部下が考えていることをより深く正確に理解し、部下が集中して業務に取り組めるようにしてあげたいと考えているでしょう。確かに、じっくり話を聞くことで、部下が何を考えているのかは認識できるかもしれません。

ただ、部下の話のなかには会社や社員に対する不平不満のほか、上司の権限ではどうにもならないことや上司が明確な回答を持ち合わせていないものもあるはずです。部下が自分の気持ちを伝えたのに、上司から明確な回答がないままで終わると、そのミーティングは未来に向けて生産的だったとは言えないでしょう。

本来、上司と部下は、上司が指示を出し部下が実行する関係でいるべきです。部下が戦略を実行する上で足りない権限や上司に判断してほしい内容があれば、上申するのが正しい関係です。こうした関係を築いていくことが組織のパフォーマンスの改善につながります。本人の個人的な感情、感覚の話をいかに深堀りして聞いたとて、それは戦略実現につながりません。

1on1ミーティングをする場合、部下が自分の役割を果たすための権限の確認や業績の報告に目的を限定すべきです。目的を決めず、ただ話すだけでは生産性を下げる原因になります。

また、1on1ミーティングのなかで、他のセクションで起きている不具合や社員間の人間関係の話など、真偽不明の噂話を聞くことがあるでしょう。それらも組織の状況を理解するために耳に入れておいた方がよいのではないかと思うかもしれませんが、そのような情報には関わらないようにした方がよいです。感情的、感覚的な情報が入ると、意思決定の根拠である事実が不明になるためです。

部下が自分で考えなくなる


1on1ミーティング内で、目標を達成するためにどんなやり方がよいのか部下の相談に乗ったり、親身になってアドバイスをしたりする人は多いでしょう。しかし、どうやったらその業務を遂行できるのかを考え、それを進めていくのは部下の仕事です。

やり方を一緒に考えたり助言を与えたりする行為は、上司が部下の仕事を代わりにやってあげている状態です。そうなると、部下は自分で考えることを止め、何もかも上司頼みになっていきます。正解を上司がくれるのであればその方が楽だからです。

1on1ミーティングで話を聞くのであれば、上司は部下の相談には乗らないと固く心に決めて臨まなければなりません。部下が「相談があります」と言ってきたら、その内容を聞いた後に、部下の業務範囲内のことについては「それは自分で判断して決めなさい」と伝え、部下の権限で判断できないことは上司が意思決定します。

そのやり方を間違えないようにしてください。

拘束時間が長過ぎる


メンバーの数にもよりますが、大勢の部下を抱える上司であれば、1on1ミーティングだけで相当な時間を割かなくてはなりません。

これだけ労働人口が減り、社員も管理職も仕事にプライベートに多くの対応すべき事案があるでしょう。そのなかで我々は仕事をしています。以前の日本社会では当たり前だった長時間残業を続けることもできません。生産性を上げることは、まさに企業の死活問題といってもよいのではないでしょうか。

その点、1on1ミーティングは本当に時間内生産性を上げるために有効でしょうか。いったん立ち止まって考える必要があります。

時間は尊いものです。1日8時間の労働時間を何に活用するのか、それは非常に大事な意思決定です。そして、管理職の役割は社員の生産性にも大きな影響を及ぼします。

ミーティングでは部下の気持ちを理解しようとしたり、感情に寄り添おうとしたりするのではなく、テーマを決めて端的に話すこと。部下に考えさせ、生産性を上げるために会話を進めることを大切にしてください。これができるのであれば、事実報告をさせるレポート(週報)や定例会議を週1回開催すれば十分だと私は考えています。リーダーは週1回事実を認識しつつ必要な意思決定を行い、あとは部下に任せるのです。

会社は仕事をする場所


1on1ミーティングで仕事を進めるのか、グループミーティングやテキストでの報告で事実を集め、意思決定し、指示を出すのか。リーダーとして最適な方法を考える必要があります。

なんとなく1on1ミーティングをすると、事実が見えなくなって意思決定が感情的になり、生産性が下がります。1on1ミーティングにこだわるのであれば、本記事で提示した注意事項を守って進めてみてください。

友達同士なら一対一の会話は楽しいかもしれませんが、会社は仕事をする場所です。戦略を前に進め、上司も部下も仕事に集中できる環境を整えなければなりません。

書籍『数値化の鬼』の要約解説図をプレゼント!
書籍『数値化の鬼』図解要約資料

株式会社識学 代表取締役社長 安藤広大の執筆した書籍『数値化の鬼』が、なんと発売後 約1か月で12万部を突破しました!

この感謝を皆様にも還元すべく、株式会社識学では、『数値化の鬼』の図解解説資料を作成いたしました!

一度書籍をお読みになった方も、まだお手元にない方もどなたでも満足いただける完成度となっています!

眺めるもヨシ、印刷して目の付くところに飾るもヨシ、使い方は自由自在!

是非、こちらからDLしてくださいね!