識学講師が見た、伸びる会社の社長が持つ「4つの共通点」とは?

皆さんは、「伸びる社長」「伸びる会社」といった、成長と進化を見せ続ける人・会社の共通点は何だと思いますか?

「経営者」とは、組織のトップとして最も大きな責任を背負い、自分を含む関係者全員の人生に影響を与える、重い決断を適時に行わなければならない存在です。

会社を通して自身の目的を達成するためとはいえ、孤独や迷いと戦い続ける日々。私は識学講師として様々な経営者の方々と関わってきましたが、講師として、ときには厳しい指摘をしつつも、同時にその姿に心を動かされていることも事実です。

そうしてじっくり見てみると、経営者と言ってもまさに千差万別。そのため「伸びる社長」を定義するというのは困難ですが、彼らにはいくつかの共通点が存在します。今回は、識学講師である私個人の見解として、「伸びる社長」に共通するポイントをご紹介いたします。

情熱がある

本気で自社の事業が世の中にとって必要だと思っていて、それを自分自身の言葉で熱く語ることができる社長です。

これはもともと、私が識学に入社する以前、投資をするときに大切にしていた感覚的な指標でもありました。

投資先を選定するときに、重要指標となる数値やチャートはもちろんチェックしますが、必ずその会社のトップが事業について語っている動画も合わせて確認していました。

経営者自身が本気で事業の成功を信じ、それが100年後の未来を作っているのだと語っている言葉には、不思議な説得力があり、その言葉を聞いてから再度数値やチャートを見ると、ただのデータではない本質が見えるように感じていたのです。

もちろん、これはあくまで感覚的な指標ですが、識学講師としての経験を積むなかで、事実として実感しています。

「情熱的に未来を語れる」ということは、「強く目的を意識している」ということです。それは、迷いのない目標設定につながります。

当然、目標自体が間違っていることもありますが、間違いに気付くのも早く、目標設定を変えるのにも迷いが無いため、意思決定のロスタイムが発生しないのです。

また、その経営者の下のポストである管理職も同様に迷いが少ないので、結果として「速い組織」となり、他社に勝つことができます。

 覚悟がある

 自分の意思決定に責任を取る覚悟があり、自分の意思決定を社員に実行させるのも自分の責任だと「覚悟している」社長です。

例えば大きな買い物をするときに、パートナーや親御さんなどに相談して、それでも決められずに友人にまで相談して、結局「自分で決めないといけない」と気付いたときにはチャンスを逃してしまっていた、という経験をしたことはないでしょうか。

覚悟がないとチャンスがあっても決断ができず、機会損失してしまいます。

「覚悟がある」ということは、「自分が意思決定者だと認識できている」ということです。決断することが自身の役割だと認識できている経営者は、相談せずに決断することができ、覚悟を持って任せることができます。

また、自身の責任・役割を理解しているからこそ、決断に必要な情報が揃っていなければ情報収集をするということも含め、自分自身で判断ができるのです。

覚悟がない経営者がよく相談する相手は、「役員や社員」「ほかの経営者」です。

経営者が未来のためにする決断は、「役員や社員」にとっては現在負担になる場合も多いので、社内で相談すると決断が遅れますし、ましてや「ほかの経営者」にとっては「よその組織」のこと。

スピード感、決断の内容どれをとっても良い方向には転ばないと考えていいでしょう。

【AD】

 スピード感がある

とにかく「速い」社長の会社は伸びる傾向にあります。

先ほど「覚悟のある社長はスピード感を持って決断できる」ということをお話ししましたが、それ以外のこと、例えばレスポンスや期限設定の短さなど含めた「速さ」は大きなポイントです。

もちろん失敗もありますが、立ち直るのも改善するのも速く、綿密にプランを練ってうまくやろうとしている他社を追い抜いていきます。

 というのも、社長の期限設定が短いと、どんどんタスクをこなしていかなければ間に合わないので、必然的に部下もスピード感を持って、優先順位に迷うことなく仕事に取り組みます。

この「すぐに取り掛かる」ことで問題に速く気付けるため、実現に向けて調査や改善もスムーズに進んでいくのです。

また、こうしてスピード感を持ってやり遂げた経験から、スピードアップの価値を会社全体で認識できるので、次の業務に関しても同じくスピード感を持って取り組むことができるのです。 

影響力がある

情熱と覚悟があり、スピードで周りを巻き込んでいく社長には、得体の知れない影響力があります。

社員でない私も、思わず影響を受けて心が動かされ、行動が変わります。

「影響力がある」ということは、「信頼を勝ち取っている」ということでもあります。情熱や覚悟やスピードだけではなく、その結果組織として勝ってきた、つまり社員を勝たせてきたという実績があるからこその影響力といっていいでしょう。

しかし、実績というのは最初からあるわけではありません。では、まだ実績がない頃の会社・社長に、なぜ社員はついてきたのでしょうか。

その答えが、「誠実さ」です。これさえあれば上手くいくというものではありませんが、それでも、私の尊敬する経営者の方々は、皆さん「誠実」です。

センス・能力だけではない「人間性」

今回ご紹介した4つの要素は、経営者だけでなく、ビジネスマンとしても成長に非常に重要なポイントです。

そして、まず誰もが手に入れられるのが、影響力の源となる「誠実さ」。嘘をつかず、約束を破らず、失敗を認めて、組織で起こることをすべて自分の責任として捉えることは、仕事をするうえで大きな武器となるでしょう。