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目標と目的の違いとは?意味や目的を明確にする方法を徹底解説!

目標や目的は、日常的に使われている言葉です。しかし、

  • 「目的と目標ってどう違うの?」
  • 「効果的に目標を設定するにはどうすればいいの?」
  • 「目標や目的をを明確にする意味はあるの?」

こんな疑問を抱えている方も多いでしょう。「目標」と「目的」は普段は明確な違いを意識して使う言葉ではないかもしれません。

しかし、ビジネスにおいては目標と目的の違いを正しく認識して、それぞれを明確にすることが重要です。

本記事では、目標と目的の違いや、それぞれを明確にする重要性、適切な設定方法を解説していきます。

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「目標」と「目的」の違いを解説

「目標を正しく設定することが大事」、「目的を明確にしておくことが重要だ」といったことをよく耳にしますが、目標と目的の違いをあなたは説明できるでしょうか?

この2つの言葉をなんとなくのイメージで使い分けている人が少なくありません。しかし、両者を曖昧にしたままにしておくと、正しい目標設定ができず、達成することができなくなってしまいます。

したがって、ここで「目標」や「目的」に加えて、混同されがちな言葉の意味をしっかりと確認していきましょう。

目的とは?

目的とは、最終的に実現する物事であり、目指すべきゴールを指しています。「的」という漢字が使われているように、最終的に到達したいと考える終点が目的です。

登山に例えるなら目指しているのは山頂になるため、登山の目的は山頂に到達することになります。

個人で言えば「こんな人になりたい」や「こういうことを実現させる」といった夢やビジョンが該当するでしょう。企業で言えば「社会においてこのような存在になる」や「大きな利益を出す事業を生み出す」といったことが目的になります。

目標とは?

目標とは、目的を実現するために掲げられた具体的な方法のことを指しています。つまり、漠然とした夢やビジョンという曖昧なカタチになっている目的を実現するために、具体的に何をすればいいのかを明確にした達成するべき手立てが目標です。

例えば、あなたの目的が「痩せてスリムな体になりたい」だとしたら、設定するべき目標はどうなるでしょうか? 「1か月以内に痩せる」という目標では漠然としすぎていて目標とは言えません。

ここで適切な目標にするならば「一日の摂取カロリーを30%低くする」や「一週間に3日は筋トレをする」といったように、具体的かつ達成できたかどうかを明確に確認できるような目標にする必要があります。

例えば企業であれば目的は「利益をあげること」になりますが、その際の目標は「どのようにして利益をあげるのか?」に明確に答えることができ、かつ達成度合いを測ることができる目標が適切となります。

方針とは?

「目標」や「目的」と混同されがちな言葉に「方針」があります。

方針は、目的を実現させるために計画を策定し、実行する際に求められるルールや決まりのことです。

企業が今後、どのように経営していくのか方向性を明確にする際に方針という言葉が用いられます。

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「目標」や「目的」の違いを明確にするには

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なぜ、目標や目的を設定しなければならないのでしょうか?

ここではそれぞれを明確にする重要性を解説していきます。

目標を明確にする重要性

目標を明確にし、適切な目標を設定することが、なぜそこまで重要なのか。それは、目標がなければ動けなくなってしまうからです。

例えば、あなたが会社の社長だとして、従業員に何の目標を示さなかったらどうなるでしょうか? 従業員は目標がないので何をしていいのかわからず、動き出すまでに時間がかかるうえに、動き出したとしても生産性が低く、効率も上がらないでしょう。

ここで従業員に対して「1日に◯回は営業の電話をかける」といった明確な目標を示せば、動き出せるうえに目標を達成するためにやり方を工夫するようになるはずです。

また、あなたが痩せたいと思っていたとしても、明確な目標がなければ行動しようがありません。しかし、ここで「1日に16時間以上は食べない時間をつくる」や「ご飯は食べない」という目標を設定すれば、何をするべきかが明確になり、行動を変えることができます。

目的を明確にする重要性

では、一方で目的を明確にするのはどのような意味があるのでしょうか。

そもそも目的が明確になっていなければ、適切な目標を設定することができないため、目的は重要と言えます。

例えば痩せるためにさまざまな目標を設定しても、「なぜ痩せるのか?」や「痩せてどうなりたいのか?」といった本当の目的や自分の真の望みがわかっていなければ、途中でモチベーションが低下して、目標を放棄してしまうでしょう。その結果、痩せるという目的も実現できません。

このように、人は「なぜこれをやるのか?」や「これをしてどうなりたいのか?」といった本当の目的がわからなければ、目標に対して真剣になれないのです。また、目的が曖昧なまま目標を設定しても、本質的ではない部分にこだわってしまい、目標と目的が逆転してしまうこともあります。

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目標を設定するメリット

目標を設定するメリット

目標や目的を明確にする重要性を見てきましたが、目標を設定することでどのようなメリットが得られるのでしょうか?

ここでは下記の3つのメリットを見ていきましょう。

  • モチベーションの維持に役立つ
  • 目的と現状の差がわかる
  • 自分の能力開発に役立つ

それでは1つずつ解説していきます。

モチベーションの維持に役立つ

まず、適切な目標が存在することで、目的実現に必要なモチベーションを得ることができ、その維持にも役立ちます。しかし注意するべきなのは、モチベーションが湧いてくるのは、掲げられた目標が、自発的に設定した目標や目的とリンクしている場合だということです。

会社や上司の都合のみで設定された目標を押し付けられるような状況では、モチベーションが上がるどころか意欲が損なわれてしまいます。自分で設定した目的とつながる目標であれば納得感もあり、達成したときに大きな喜びが得られるでしょう。

目的と現状の差がわかる

具体的で測定可能な目標を掲げていれば、現時点でどれだけ目的の実現に近づいているかが把握しやすくなります。以前よりも少しでも目的に近づいていることがわかれば、前に進んでいる感覚が得られるため、モチベーションの向上につながります。

進捗状況の把握ができれば、今後どれほどのペースで進めばいいかなど、計画をたてやすくなるので目的を実現する可能性を高められるでしょう。また、計画に遅れが生じているようなら、どこかでリカバリーをするために計画を練り直すこともできるのです。

自分の能力開発に役立つ

目標を設定する際は、現在の自分ではやや達成が難しいくらいの難易度にすることが重要です。簡単すぎてもモチベーションがあがらず、難しすぎてもどう達成すればいいかわからなくなります。

また、適切な難易度の目標を達成するには、戦略と戦術を考えて実際に行動していかなければなりません。そうしてようやく目標の達成をしていくことを繰り返すことで、自分の能力開発やスキルアップにつながり、最終的には大きな自信を養えるのです。

スキルアップしながら自信を持って次の目標に向かっていけば、さらに目標達成の成功率が上がるという好循環が生まれるでしょう。

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目標を設定する方法「SMARTの法則」

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ここまで見てきたように、目標を設定することは重要であり、さまざまなメリットを期待できるため、個人においても企業においても目標を設定することは欠かせません。

しかし、ここで注意しておきたいのは「目標なら何でも良い」というわけではない点です。大切なのは「適切な目標」を設定することなので、ここでは誰でも適切な目標設定ができる「SMARTの法則」を見ていきましょう。

適切な目標というのは、誰がどうみても明確である必要があり、目標を明確にするには下記の5つの要素を含んでいなければなりません。

  • Specific:具体的か? わかりやすいか?
  • Measurable:計測可能か? 測定できるか?
  • Achievable:達成可能か? 現実的か?
  • Relevant:関連性があるか? 目的とリンクしているか?
  • Time-bound:期限は明確か? 時間的制約はあるか?

これら5つの単語の頭文字をとって「SMART」となっています。

それでは1つずつ簡単に解説していきます。

Specific

Specificは「具体的である」という要素です。

目標を不明瞭なままにしておくと、どのように達成すれば良いのかも抽象的になってしまい、目標の達成率を下げてしまいます。したがって、誰が見聞きしてもどのような目標なのかイメージできるようでなければなりません。

目標を設定するときは、

  • Who(だれが)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • What(なにを)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)

という5W1Hを明確にしながら考えていくと、具体的な目標を設定することができます。

Measurable

Measurableは、その目標を達成できたかどうかを明確にできることを指しています。

達成した際に本当に達成できたのかどうかが不明瞭な目標は適切ではありません。例えば、上司が掲げた目標が「◯◯を改善する」というような場合、部下と上司の間で「改善」の定義が異なる可能性もあります。その結果、部下は目標を達成できたと思っていても、上司は未達成だと認識するかもしれません。

このようなことを避けるためにも「改善する」だけではなく「30%の改善をする」といった具合に、数字を用いることが重要です。

Achievable

Achievableは、その目標が実際に達成できることを指しています。

理想を高く持つことは良いことかもしれませんが、あまりにも高い理想をもとに目標を設定してしまうと、実現不可能な目標になりかねません。あくまでも実現できる目標を設定しなければ、モチベーションの低下につながります。

Relevant

Relevantは、所属する組織が目指す方向性や、最終的に目指しているゴールに基づいた目標であることを指しています。定期的・短期的な目標は長期的な目的やゴールとリンクしているものでなければなりません。

Time-bound

Time-boundは期限が明確であることを指しています。

期限が定まっていなければ、いつまでも仕事に取り組むことができて切り上げるタイミングがなくなり、ダラダラと続けてしまいがちです。その結果、集中力が下がり効率的な目標設定ができなくなってしまいます。

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目標や目的を設定する際に注意するべき点

目標や目的を設定する際に注意するべき点

目標や目的を設定する際は、達成が難しすぎる目標や簡単すぎる目標は不適切です。ある程度高い目標はモチベーションを上げる効果がありますが、あまりにも高すぎる目標は逆にモチベーションを下げてしまいます。

しかし、簡単すぎる目標も、達成に向けて努力をしたり工夫をする余地が無くなるため、自身の成長につながりません。また、達成した時に達成感を感じることができず、達成に対する意欲も失われてしまいます。

したがって、少し背伸びすれば達成できるほどの難易度に設定することが重要です。

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目標達成にはベイビーステップも有効

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大きな目標を達成するには、達成までモチベーションを維持する必要があります。

モチベーションを維持するには、「ベイビーステップ」を利用すると良いでしょう。ベイビーステップは目標を立てた後に、その目標をさらに小さく分割していく方法です。例えば、「痩せる」ことが目的の場合は、大きな目標は「毎日ランニングをすること」になります。

しかし、今までランニングをしたことがない人が、いきなりランニングを習慣化することは並大抵のことではありません。したがって、「これなら絶対に達成できる」という段階まで目標をブレイクダウンしていきましょう。

「毎日ランニングをする」という目標であれば、「毎日ランニングのために外にでる」という目標にします。これなら「今日はめんどくさいな」と気分が乗らない日でも、走らなくても外に出さえすれば目標を達成できるので、継続することができます。

しかし実際は一度外に出てしまえば「せっかく外に出たんだし、少し走ろう」という気持ちになり、走り始めます。走り始めたら気分が乗ってきて、結果的にランニングをすることに成功するのです。

このように、「絶対に達成できる」という段階まで分解することで、目標達成のために動き出す「トリガー」をつくることができます。

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まとめ 目標と目的の違いについて

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ここまで目標と目的を設定する重要性や、適切に設定する方法を解説してきました。

個人においても組織においても、目標や目的を明確にすることは重要なことであり、適切に設定することでさまざまなメリットを得ることができます。

ぜひ、今回の記事を参考にして、現在の目標が適切に設定できているかどうかを再確認してみてはいかがでしょうか。

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