目次
婚活の現状
彼女いない率が過去最高
異性を求めない人の増加が深刻だ。国立社会保障・人口問題研究所が2015年に実施した出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)によると、交際相手がいない独身者の割合が男性7割、女性6割と過去最高となっている。
20歳以上の男性の異性の交際相手をもたない未婚者の割合をみると、20歳〜24歳で67.5%、25歳〜29歳で68.4%、30歳〜34歳で69.7%と、僅かではあるが年齢が上がるごとに「彼女いない率」が高いことも、年を追うごとにあきらめ感が出ているのではないかと穿った見方をしてしまいたくなる。
実際に、同調査の中で異性の交際相手がいない男性の中で、交際を望んでいないと答えた人の割合は、20歳〜24歳で29.8%、25歳〜29歳で29.6%、30歳〜34歳で31.1%と、日本の若い男性の7割が彼女不在で、3割は募集もしていないということになるのだ。
これは定点調査をみるとさらに深刻である。1987年から行われているこの調査で、18歳〜34歳までの男性の、異性の交際相手を持たない未婚者割合は、1992年に最も少なく5割足らずであった。
そこから徐々に増える傾向にはあったが、2010年に6割を少し超え、2015年には7割まで伸びるまでに急上昇したのだ。様々な要因が考えられるのだが、この結果が良きものと捉える人は少ないであろう。
しかし、希望もある。こうした未婚男性のうち、いずれ結婚するつもりだと答えている人は85.7%でいぜんとして高い水準にあるのだ。今はいなくても良いが、いずれ理想の人に出会えたら結婚したいということなのであろうか。同研究所もこの調査結果に対して、「結婚したい意思は引き続き高いが、積極的に異性を求めないまま先送りしている」と分析している。
婚活の最新事例
こうした中、婚活サービスで異性と出会い、結婚している人が増える傾向にある。リクルートブライダル総研が調べている婚活実態調査によると、婚活サービスを利用して出会った相手と結婚した人の割合は、2013年に4.7%、2014年に6.7%、2015年に8.3%、2016年に11.3%と急激に伸びているのだ。
インターネットを利用したこうしたサービスが増えたことや、地方各地でも婚活イベントなどが盛んに行われていることも要因だと考えられる。
特に、ネットを活用した婚活サイトやアプリなどのサービスを介して結婚した人の割合は2013年にわずか2.0%であったのが、2016年には4.5%と顕著に伸びている。20代や30代はSNSなどに慣れ親しんでいる人が多いことから、オンラインでコミュニケーションをとるほうが楽だと考えることも納得できる。出会いの形は、お見合いから職場・学校へと変遷し、さらにオンラインへと移りつつあると言える。
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目的を持って始めよう
あなたは何ができて何ができないか
大切なことは、異性との出会いを求める男性、つまりあなたが「彼女が欲しい」と思うことから始まる。求めてもいないのに、勝手に誰から幸せに導いてくれるという考えがどこかにあれば捨てるように意識しなければならない。
彼女をつくると決めてから始めるべきことは、あなたの自己分析だ。もし、あなたが話上手で、女性とのコミュニケーションを幾度と重ねているのであれば話は別であるが、そうでないならば就職活動などの面接に望む前のように、自分のアピールポイントをおおよそ準備しておいたほうが得策だ。
ここで考えておきたいのが、あなたは彼女のために何ができて何ができないのか。例えば、経済的に豊かである、性経験が豊富、デートの鉄板ルートを持っている、自宅に招けば料理を振る舞える、相手に優しくできる、イケメンであるなど、女性が男性に求める要件は様々なのだ。
繰り返すが、あなたは女性に対して何をアピールできるのかを整理しておくことが必要だ。ここで重要なのは、自分がアピールしたいことだけではなく、女性にとってプラスポイントであるべきだということも伝えておきたい。
どんな女性とお付き合いをしたいか
自分の強みと弱みを整理したら、相手に求めることについても整理しておこう。可愛い、綺麗、女性らしい、ファッションセンス、趣味、仕事、結婚感など、どんな女性であったら交際したいと思うであろう。これまで、どんな異性に好意を抱いただろう。女性と見たら全てにエントリーするわけではないであろう。その時に何を基準にしているのかを考えておくことは、これも自分の恋愛観の分析となるのだ。
ここで気を付けておきたいのは、決して求めたとおりの女性と交際に発展するわけではないということだ。例えば、タバコを吸う女性は最悪だと思っていたのに、好きになった女性はヘビースモーカーだったということはいくらでもある。その時に、なぜヘビースモーカーと交際することになったのかを考えた時に、そのほかの部分に相当な魅力を感じたのかもしれない。自分は何を求めていて、結果どうなったと考えられる状況を作ることが大切なのだ。
また、女性に求めることについて整理する際に、友人や知人に尋ねる方法は有効である。自分では気がつかなかった好みが分かることは多々あるし、意外と他人から見た「君の彼女像」は参考になることが多い。「君は年上のお姉さんがあっているよ」「とにかく明るい女性が合いそう」など、良きアドバイスを受けられるかもしれない。
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女性が惚れるポイントを理解しよう
尊敬か共感か
さて、交際相手を求めるのだから、女性が男性に惚れるポイントを抑えておくことは重要だ。結論から述べると、そのポイントは「尊敬タイプ」と「共感タイプ」に分かれる。どちらか一方ということではなく傾向であることを理解されたい。しかし、必ずその傾向はある。
具体的には、女性から見て、自分にはない尊敬できる側面のある男性に惚れるパターンが一つ。もう一方は自分と同じ考えで共感する部分が多いため好意を持つパターンだ。
女性とのコミュニケーションを取る際に、この「尊敬タイプ」か「共感タイプ」かを見極めつつ、関係を作ることができると良いだろう。ある程度の関係になれば、女性に対して直接聞いてみるのも良い。「あなたは尊敬できる男性が好き?それとも、共感することが多い男性に惚れる?」と話してみれば、過去の経験や直感に尋ねるなどして答えてくれるだろう。その上で、あなたができることを重ねて、相手にとって良きパートナーになれるかを考えてみてほしい。
自分のことは話さない 相手を知ろうとすること
ここまで、婚活や女性とのコミュニケーションについて、ややロジカルに整理してきたが、交際に発展するときは結局、直感的に進むことは間違いない。あとから考えた時に、好意を感じたポイントについて整理して言葉にできる程度だ。
婚活は進学や就職に似ている。目的を整理し、自己分析をして相手を探す。相手が求める要件と整合しながら進んでいくのだ。その進み方は直感的である部分が多いが、そのためには、しっかりとロジカルに整理していくことが大切なのだ。
さて、そうした直感的なコミュニケーションを進める中で、最も大切なこと。それは、相手を知ろうとすることである。世の男性の中には、女性と話す時に、自分のアピールポイントやニーズを話してばかりの人が多い。そのアピールポイントがバッチリはまった場合は良いが、そんなホールインワンみたいなことはめったにないと思ったほうが良い。
相手を知った上ではじめて、そのニーズに合わせた行動を取るべきなのだ。直接の対話やSNSでも基本的には自分のアピールは二の次三の次。相手にどれだけ話してもらうかが成功の鍵だと言っても良いくらいだ。女性にとっては、私の話を聞いてくれる優しい人だと思うかもしれないし、情報を蓄積すれば、理解ある人になれる可能性が高まる。
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まとめ
記事冒頭にあるように、彼女いない率の増加は深刻である。これは興味の多様化など様々な要因があるかと考えられるが、結果は良きものではない。幸せなカップルがたくさんいるほうが、社会的にも経済的にも豊かであるはずなのだ。
異性と交際をしない男性の中に「自信がない」と言う人がいるが、発想を変えてみてほしい。もっと背が高ければ、イケメンだったら、金持ちだったら。ではなく、自分の特徴や強みを考えるのだ。人の好みは十人十色で、イケメンが苦手という女性もいる。
ここに書いたように、あなたが異性との交際を求めるところから始まる。その上で、自己分析の準備を進めて行動に移してほしい。幸せは自分の手で掴むのだ。
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