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昇格する人・しない人の決定的な違いとは。リーダー選びの基準と「課長・部長」の壁

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本記事のテーマは、「昇格する人、しない人の違い」です。

組織においてリーダーを選出する際、どのような人物を昇格させるべきか。

反対に、絶対に避けるべきなのはどのようなタイプなのか。

人選を見誤ると、組織運営に大きな支障をきたします。

記事内では、優れたリーダーを見極めるポイントと、キャリアアップにおいて多くの人が直面する「課長で止まる人」と「部長に上がる人」の決定的な違いについて、識学の視点から解説します。

一般的にイメージされる「リーダー像」の落とし穴

 

まず、どのような人物がリーダーに向いているのでしょうか。

一般的には、以下のような特徴を持つ人物が「良いリーダー」だと考えられがちです。

  1. チームの目標を明確に示せる人
    部下が迷わないよう、方向性をしっかりと提示できる人。
  2. 公平で信頼される人
    誰に対しても平等に接し、周囲から「ついていきたい」と思われる人。
  3. 問題解決力がある人
    トラブル発生時に冷静に対処し、解決策を導き出せる人。
  4. コミュニケーションが上手な人
    部下の意見をしっかりと聞きつつ、自分の考えも分かりやすく伝えられる人。

これらは確かに理想的なイメージと言えます。

しかし、上記のような「感覚」だけでリーダーを決めてしまうと、失敗するケースが非常に多いのが現実です。

絶対に昇格させてはいけないのは「姿勢のルール」を守らない人

 

では、絶対に昇格させてはいけない人の特徴とは何でしょうか。

結論から言えば、「姿勢のルールを守らない人」です。

組織におけるルールには、大きく分けて2種類が存在します。

  1. 姿勢のルール:「能力を問わず、誰でも守ることができるルール」のこと
  • 挨拶をする
  • 禁止事項を守る
  • 期限内に提出するなど
  1. 行動のルール:「人によってできる・できないが存在する(能力に依存する)ルール」のこと
  • 売上目標の達成
  • アポイント数
  • 顧客満足度など

2種類のうち、昇格させてはいけないのは前者の「姿勢のルール」を守らない人です。

例えば、挨拶をするというルールがあるのに無視をする、特定のエリアでの携帯電話使用禁止というルールを破る、といった人物です。

ルールを軽視する人物をリーダーに据えると、組織にとって非常に危険な事態を招きます。

それは、「ルールを守らない集団」が生まれるということです。

リーダー自身がルールを軽視していれば、部下も「ルールを守らなくてもよい」と認識し、模倣します。

結果として、チームの統制は取れなくなり、信頼も成果も著しく低下します。

したがって、どれほど能力が高く優秀であっても、姿勢のルールを守らない人をリーダーにすることは避けるべきです。

リーダーに必要なのは「姿勢のルール」を100%守る姿勢

 

反対に、どのような人を昇格させるべきかと言えば、「姿勢のルールを100%守ることができる人」です。

行動のルール(業務スキルや成果)に関しては、人並み以上であれば問題ありません。

必ずしもバリバリと仕事をこなす「スーパープレイヤー」である必要はないのです。

最も重要なのは、姿勢のルールを完全に遵守できるかどうかです。

規律を守る人物が上に立つことで、チーム内には「ルールを守るのが当たり前」という文化が醸成され、部下にも良い影響を与えます。

「課長」止まりの人と「部長」に上がる人の違い

 

次に、組織内で「部長」に昇格する人と、「課長」で止まってしまう人の決定的な違いについて解説します。

まず前提として、部長のポストは部署に一つしかありません。

事業が拡大している会社であればポストも増えますが、拡大していない場合、優秀な課長であっても席が空かなければ昇格できないという現実があります。

今回は「部長の席がある」という前提で論を進めます。

課長に求められる役割とは

課長と部長の役割の違いをスポーツチームに例えると、以下のようになります。

※あくまでもイメージです。

  • 課長: キャプテン
  • 部長: 監督
  • 経営者: オーナー

「キャプテン」である課長の仕事とは、部長(監督)が決めたゴールやルールに対して、最も模範的であり、愚直に突き進むことです。

ビジネスにおいては、「求められる成果を出しつつ、ルールを厳格に守り、最後まで全力で取り組むこと」が求められます。

課長になるためのポイントは以下の2点です。

  1. プレイヤーとしての最低限の能力

極めて優秀である必要はありませんが、成果を出せるレベルであること。

  1. ルールや指示に対して真面目で厳格であること

会社のルールや上司の指示をしっかり守れること。

つまり、課長は「プレイヤーの模範生」のような存在であり、指示を愚直に実行できる人物がふさわしいと言えます。

部長への昇格条件は「部下の育成」と「ルールの設定」

 

では、課長から部長に上がる人と、そこで止まる人の差は何でしょうか。

答えは「部下の育成ができるかどうか」にあります。

課長はプレイヤーとしての成果を出しつつチームのレベルを上げることが求められますが、さらに上の部長になるためには、主に以下の3つの能力が必要となります。

・チームの課題を分析できる

チームに不足しているものを見極め、改善点を発見すること。

・自らルールを決めて動かす

「こうすればもっと良くなる」というルールを設定し、メンバーを巻き込んで動かすこと。
チームを自走させる

・自分がいなくても、課長を中心にチームの能力が勝手に上がっていく状態を作ること。

3つの能力がある人物は、経営陣から見ると「この人に任せておけばチームが勝手に成長し、成果が出る」という評価になります。

だからこそ、次の部長候補となるのです。

一方で、課長で止まってしまう人は、プレイヤーとしては非常に優秀で、ルールや規律にも厳しく、メンバーへの指導もできます。

しかし、「自分でルールを決めて組織を動かす」ことが苦手なのです。

模範的なプレイヤーとしては最高ですが、チーム全体を牽引し、仕組みで動かす力が不足しているため、課長止まりとなってしまいます。

本記事の内容をまとめます。

まず、リーダー選びにおいて最優先すべきは能力の高さではなく「姿勢のルールを守れるかどうか」です。

ルールを軽視する優秀なプレイヤーを昇格させると、組織全体がルールを守らなくなるリスクがあります。

逆に、姿勢のルールを徹底する人物であれば、チームは良い方向へ進みます。

次に、課長への昇格条件は、プレイヤーとして成果を出し、ルールを愚直に守る「模範」であることです。

さらに部長に上がるためには、プレイヤーとしての実績に加え、「部下の育成」が極めて重要になります。

自らルールを決めてチームを動かし、組織全体をレベルアップさせること。自律的に組織を動かせる人物が、部長へ昇格していくのです。

各要素を言葉で理解するのは簡単でも、行動に移すことは容易ではありません。

まずは少しずつできることを増やし、トライアンドエラーを繰り返しながら経験を積み重ねていくことが大切です。

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