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女性部下をマネジメントするコツとは?よくある悩みや注意点も解説

女性部下に対するマネジメント

近年、女性の社会進出が進んでおり、女性の部下をマネジメントする男性管理職が増えています。

しかし、管理職になって初めて女性の部下を指揮する場合、マネジメント方法がわからず苦労している方もいるのではないでしょうか。

本記事では、女性部下の仕事に対する考え方や具体的な接し方のコツを紹介します。

職場ですぐ実践できるコツなので、女性部下のマネジメントに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

※なお、本記事はライターの方からの寄稿記事です。一般的なマネジメントの内容を記載しています。弊社「識学」では部下が女性であれ、男性であれ区別をしないマネジメント手法をとっております。詳しくは、下記の識学式のマネジメント記事をご覧ください。

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女性部下と男性部下とのマネジメントの違い

女性部下と男性部下では、仕事をする上で大切にしているポイントが大きく異なります。

女性部下と男性部下とのマネジメントの違い

男性の仕事に対するモチベーションは、昇進や給料アップといった論理的なものですが、女性は承認欲求ややりがいに代表される感情的なものです。

そのため、悩みの解決方法や仕事の任され方など、上司に求める対応も異なります。

また、相談に対して、多くの男性は解決するためのアドバイスを求めますが、女性は自分の感情や状況を理解し、共感して欲しいと思っています。

女性部下をマネジメントする場合、このような違いを意識することが大切です。

女性部下をマネジメントする上で心がけること

女性部下を上手にマネジメントするには、以下2つのポイントを心がけて接することが大切です。

理解を深めるための、参考にしてください。

  • すべてを理解できると考えない
  • 同じ視座で接する

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すべてを理解できると考えない

女性部下を上手にマネジメントするには、すべてを理解しようとせず、共通の目的を協力して成し遂げる意識が大切になります。

なぜなら、女性は横並びになって団結することを好む傾向にあるためです。

男性社会は上下関係に重点をおく傾向にあり、誰の指示に従えば目的を達成できるのか、という思考のもと物事を進めていきます。

しかし女性の中には、上下関係よりも横のつながりを重要視する方も多くいるのが特徴です。

上下関係をそれほど重視しない女性部下には、トップダウン型のマネジメントではなく並走型のマネジメントが向いています。

同じ視座で接する

女性部下に対しては、育てることを目的とした指導よりも、目的のために協力する意識がマネジメントの成功につながります。

なぜなら、女性は、結果よりもプロセスを大切にする傾向にあるためです。

女性がプロセスを重視するのは、狩猟採集時代の女性が家庭を守るためには縄張り同士の協力が必要不可欠だったことが関係しています。

「安全に暮らす」目的のために「周りの女性と深い関係になる」プロセスを重視しながら家庭を守っていました。

つまり、女性にとって、過程が結果に直結しているといえます。

よって、女性部下のマネジメントでは、結果を出すための指導ではなく、過程を大切にすることが重要です。

協力して仕事をする過程で信頼を得られ、結果的に女性がアドバイスを受け入れやすくなります。

女性部下をマネジメントする5つのコツ

女性部下をマネジメントするコツは以下の5つです。

女性部下と良い関係性が築け、円滑なマネジメントにつながる接し方について、詳しく解説します。

  • ポジティブなコミュニケーションをとる
  • 言葉に出して称賛する
  • 傾聴を意識して接する
  • 公平な成長機会を与える
  • 期待していることを態度で示す

ポジティブなコミュニケーションをとる

女性は、男性と比べると承認欲求が強いため、認められたい気持ちを満たすことで、仕事のモチベーションが上がります。

上司から意見を求められたり相談されることで、女性部下は自分が認められていると感じるため、積極的に課題や目標についてのコミュニケーションをとりましょう。

テキパキと仕事をこなすカッコ良い上司の一面だけでなく、時には「これについてどう思う?」と頼る一面を見せることも、女性をマネジメントするうえで重要です。

言葉に出して称賛する

女性部下には、言葉にだしてわかりやすく褒めるよう心がけましょう。

女性は、他人との比較ではなく、自分自身がどれほど認められているのかを気にするため、論理的な説得よりも、自分の必要性を感じるとモチベーションが上がり仕事の生産性も高まります。

つまり、男性が求める昇給や昇進といった実利ではなく「上司に認められている」「自分が成長している」などの、絶対的な評価を高めることが重要です。

「この前よりも良くなっているよ」「○○さんの良さが活かされているね」など、女性部下の成長や良い部分を、具体的に言葉に出して褒めることが大切です。

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傾聴を意識して接する

女性部下に対しては、親身に話を聞き共感することが大切です。

脳科学の研究から男性は「目的脳」で、女性は「共感脳」といわれているためです。

男性部下や男性管理職の場合、何か問題が起こったときには、解決策を見出すための相談やアドバイスを求めます。

これは解決志向型コミュニケーションといい、男性は「何が原因か」ではなく「どうすれば解決するか」を一番に考える傾向にあります。

しかし、女性部下が問題に直面した場合に求めているのは、気持ちを理解して欲しかったり、状況に共感して欲しかったりすることがほとんどです。

悩んでいる女性部下には、今の気持ちを全て吐き出せるまでじっと傾聴し、不安や不満に共感するところから始めましょう。

公平な成長機会を与える

女性部下をマネジメントしている男性管理職は、女性の昇格や昇進についての思い込みを捨てる必要があります。

女性部下のなかにも、男性と同じようにキャリアアップを目指している方は多くいます。

そのため、女性だからという理由で特別視して、女性の能力を発揮できない軽微な仕事ばかり与えることはモチベーションの低下につながる恐れがあります。

男性との体力的な違いに対するフォローは必要ですが、男女公平にチャンスを与えるモチベーション管理が大切です。

期待していることを態度で示す

多くの女性は、仕事内容や目標達成よりも誰かに必要とされることをモチベーションとしています。

昇給や昇進が働く動機になる男性は、上司から任された仕事は当然、自分が成すべき業務と考え「どうして自分が任された」のかは重要ではありません。

しかし、女性部下は、上司に任された仕事に対して「自分がやる意味」を必要とします。

そして、誰にでもできる仕事だと感じると、仕事への意欲が低下し生産性が下がっていきます。

女性部下に仕事を任せる場合「あなたに任せたい」と伝えることで承認欲求が満たされ、女性が持つ力を最大限に発揮します。

女性部下をマネジメントする際の注意点

女性部下のマネジメントでの注意点は以下の2つです。

モチベーションの低下につながりかねない内容のため、深く理解しておきましょう。

  • 競わせるアプローチは避ける
  • 適度な距離感を保って接する

競わせるアプローチは避ける

相対的な評価を気にする男性は、お互いに切磋琢磨し合うライバル関係を築いて、競い合うことで業績を上げていきます。

しかし、女性にライバル関係を作らせた場合、業績が下がる可能性が高まります。

なぜなら、女性は横のつながりを大切にし、人に寄り添って仕事を進めることを好む傾向にあるためです。

よって、女性部下を上手にマネジメントするには、それぞれの女性に違った役割を与え、協力し合えるチームを築くと良いでしょう。

チーム内で上司がすべきことは、バランスよく仕事を任せ、女性同士の関係を良好に保つことです。

適度な距離感を保って接する

女性に限らず、部下との会話によるコミュニケーションは大切です。

しかし、誰にでも他人には触れられたくないことがあるので、会話の内容には慎重になりましょう。

女性部下との会話では、年齢や結婚、出産、容姿についての話を他意なく話題にしただけでも、セクハラと受け取られてしまうことがあります。

何気ない返答でも女性を傷つける恐れがあるので、プライベートな話題は出さないことが一番です。

仕事の進捗確認をしたり労いの言葉をかけたりと、仕事を円滑に進めるための適度なコミュニケーションが、女性部下との関係性を向上させます。

女性部下のマネジメントに関するよくある悩み

女性部下をマネジメントするうえでよくある悩みについて、解決方法や対応方法を紹介します。

  • 女性部下に泣かれた時の対応
  • 育休明けの適度な業務量の調整

女性部下に泣かれた時の対応

女性部下が泣くときの理由は「叱られたから」「怖かったから」だと思っている男性もいるのではないでしょうか。

しかし、女性が泣くときの理由の多くは、自分に対する悔しさです。

単純に、相手の言葉やミスをしたことで泣いている訳ではなく、自分の思いを上手く伝えられないもどかしさで泣いてしまいます。

そのため、女性部下が泣いてしまっても、「自分が泣かせてしまった」と焦る必要はありません。

必要以上に優しく話しかけたり話を終わらせてしまったりするのではなく、女性部下の気持ちが落ち着くまで待つことが大切です。

周囲の目に配慮しつつ、女性部下が一度冷静になれるよう「顔を洗っておいで」と一度退席させるのも良いでしょう。

女性部下が落ち着いたら改めて時間を取り、傾聴の姿勢を示しながら話をすることが大切です。

育休明けの適度な業務量の調整

育休明けの女性部下を思って仕事を減らした場合、その思いが逆に働く可能性があります。

育児をしながら働く女性には時間的な制約があり、上司や同僚のサポートを受けながらでないと、仕事の遂行が難しい状況なのは事実です。

しかし、単に業務量を減らしたいわけではありません。

これまで自分が積み上げてきたキャリアを活かし、やりがいのある仕事を続けたいと思っています。

仕事への意欲がある女性部下に対し業務量を調整してしまうのは、たとえ気遣いであっても不満を感じさせ、モチベーションの低下につながります。

育休明けの女性部下には、日々のコミュニケーションを通して困り事がないかを確認し、その都度必要に応じたフォローが重要です。

まとめ

男女の間で摩擦やすれ違いが起こるのは、上司と部下の関係だけではなく、恋人や夫婦も同様です。

それほど、男性と女性では生まれたときから考え方が違い、完全に分かり合う事は難しいといえます。

女性部下をマネジメントするコツとは、女性を理解することでも自分を理解させることでもなく、一緒に目的を達成する意識と姿勢です。

まずは、女性部下に相談しながら仕事を任せ、仕事の成果を具体的に褒めることからはじめてみると良いでしょう。

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