採用活動で人材を募集するために必要となるのが採用広告です。
採用広告を効果的に利用することで、自社が求める人材を確保できます。
自社で出稿するにあたって、他の企業がどのような採用広告を利用して人材の確保に成功しているのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
実際に効果が出た事例を多く知ることで、自社に活かせる採用広告のヒントが見つかります。
本記事では、採用広告に関する以下の内容を解説します。
- 効果がでた採用広告事例
- 事例から見える活用ポイント
- 利用する手順
- 採用広告の種類
採用活動で悩んでいる方は、自社に適した採用広告作成に着手できるようになるため、ぜひご覧ください。
目次
効果が出た採用広告の事例3選
実際に効果が出た採用広告を、「課題」「アクション」「結果」を軸に、3つの事例を紹介します。
- 事例1:Webディレクター
- 事例2:介護スタッフ
- 事例3:運行管理者・ドライバー
事例1:Webディレクター
東京都内にある2005年設立のインターネット関連企業での採用事例です。
欠員補充を目的とした経験者の募集であることから、業界経験者へのアプローチを徹底して行い、採用に成功しています。
内容 | |
課題 |
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アクション |
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結果 | 高学歴・ハイレベルな即戦力人材の採用 |
事例2:介護スタッフ
東京都内に計6つの事業所を有し、デイサービスや訪問介護の事業を手がける企業の採用事例です。
競合との差別化ポイントを発信することで、人材の獲得に成功しています。
内容 | |
課題 |
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アクション |
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結果 | 会社の考えにマッチする4名の人材を獲得 |
事例3:運行管理者・ドライバー
物流関連企業での採用事例を紹介します。
当初は若手人材を求めていましたが、求めている職種からシニア層が適していると判断し、対象を変更したことで、人材の獲得に成功しました。
内容 | |
課題 |
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アクション |
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結果 | 大手企業でドライバー経験のあるシニア男性1名の採用に成功 |
事例から見える採用広告の活用ポイント
効果が出た採用広告の事例から見える活用ポイントは、以下の2つです。
- ターゲットを明確化する
- 具体的でニーズにあった求人原稿を作成する
ターゲットを明確化する
採用するうえでは、どのようなスキルを持った人材が欲しいかを整理して、ターゲットを明確化することが重要です。
ターゲットが明確化されていない状態で採用広告を出しても、求職者からすると、自分が求められている人材なのかが把握できません。
結果として、応募者も集まりにくくなってしまいます。
また、仮に応募があったとしても、自社が求める人材とは異なる場合が予想されます。
ターゲットを明確化し、自社とのミスマッチを少しでも減らしましょう。
具体的でニーズにあった求人原稿を作成する
求職者は、求人広告の内容でしか企業を判断できません。
そのため、できる限り具体的に落とし込んだ原稿作成が重要です。
また、求職者は自分がどんな環境で働くことになるのかといった情報を求めますが、実際にどのような職場環境なのかを文章で表現するのは難しいポイントでもあります。
まずは、会社の特徴や仕事のやりがいなどを詳しく求人原稿に落とし込みましょう。
すると、自社で働く具体的なイメージを抱いてもらえるようになり、ミスマッチを回避できます。
たとえば、以下の内容に具体性を持たせるのが良い結果への近道です。
- 事業にかける想い
- やりがい
- 会社の成り立ち
自社の魅力をストーリーでアピールできれば、自社のニーズにあった求人募集につながります。
採用広告の種類
採用広告の種類には以下の4つがあります。
- 就活・転職サイト
- 求人検索エンジン
- ハローワーク
- SNS
ひとつずつ解説していくので、どの種類が自社に合っているか確認してみてください。
関連記事:採用コストの計算方法は?採用方式ごとの平均値と削減方法も紹介!
就活・転職サイト
企業が利用する採用広告として主流なのが就活・転職サイトです。
代表的なサービスにはリクナビやマイナビなどがあります。
ネット環境があればすぐに採用情報を得られるため、求職者としても利便性の高い採用広告です。
就活・転職サイトは大きく「総合型」と「特化型」に分けられます。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
- 総合型:業種・職種を問わず、ターゲットを限定せずに求人を掲載
- 特化型:業種・職種・地域を限定して求人を掲載
総合型は幅広い求人情報を扱っているため、より多くの人の目に触れる機会があり、登録者も多い傾向です。
一方の特化型は登録者数が少ないものの、特定の業種・職種・地域で働きたい人が利用します。
そのため、企業側が求める人材とマッチングした採用ができる可能性が高いのです。
このようにターゲットを問わずに幅広い人材を募集するなら総合型、欲しい人材を限定して募集するなら特化型の就活・転職サイトを活用しましょう。
求人検索エンジン
求人検索エンジンは、インターネット上にある求人情報をまとめて掲載・検索できるサイトです。
代表的なものにindeedやエン転職などがあります。
基本的に無料のサービスであるため、コストをかけずに求人を出せるのがメリットです。
なお、有料プランでは、求人検索エンジンの上位や目立つ箇所に求人を掲載できるサービスもあります。
求人検索エンジンは、コストをかけずに求人広告を掲載したい企業におすすめと言えるでしょう。
ハローワーク
ハローワークへの求人広告は、企業を管轄しているハローワークに求人掲載を申し込むことで利用できます。
利用する求職者へ求人情報を紹介してもらえるほか、ハローワーク内の情報端末に求人情報を無料で掲載してもらえます。
また、ハローワークのウェブサイトにも求人情報の掲載が可能です。
ハローワークの利用は無料で、採用条件によっては企業に助成金が出る場合があるため、採用コストを抑えたい企業におすすめです。
SNS
FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSを利用した採用広告は「ソーシャルリクルーティング」とも呼ばれています。
求人広告の掲載だけではなく、投稿内容やフォロワー数、コメントに対するリアクションなどから企業のイメージを形成できるため、求職者へのアピールとしても効果的です。
また、必要に応じてコメントやDMなどでユーザーと直接コンタクトもとれるので、求職者と話をしたい場合にも有効活用できます。
なお、SNSの利用は無料でコストがかかりませんが、アカウントの管理や運用が必要です。
写真や画像を活用した情報発信で、人材の確保につなげたい企業におすすめの採用広告といえるでしょう。
採用広告を成功させるための具体的手順
ここでは、採用広告を成功させるための具体的な手順を紹介します。
- 掲載する広告媒体を決める
- 掲載する日を決める
- 広告を作成し公開する
1.掲載する広告媒体を決める
まずは、掲載する広告媒体を決定しましょう。
広告媒体の種類によって情報が届く相手が決まるため、適切な広告媒体が選定できるかどうかは、採用活動において重要です。
広告媒体の選定で特に重要なのが以下の2点です。
- ターゲットがよく目にする媒体
- 自社の魅力を伝えやすい媒体
たとえば、スマホやネットに慣れた若い年齢層を募集する場合、ハローワークよりも就活・転職サイトやSNSでの求人掲載の方が効果的でしょう。
また、自社の魅力が設備の充実したオフィスなのであれば、オフィスの画像をたくさん掲載できるSNSを利用することで、求職者に対してアピールができます。
求める人材や、自社がアピールしたいポイントに適した広告媒体の選択が大切です。
2.掲載する日を決める
掲載する広告媒体を決定したら、広告を掲載する日にちを決めましょう。
ただし、広告を掲載する日にちは、以下を考慮し逆算して設定する必要があります。
- いつまでに人材が欲しいか
- 面談の回数やペース
- 合否の判断にかかる日数
特に、面談や合否の判断にかかる日数は、実際の応募状況に大きく影響されます。
そのため、余裕を持ってスケジュールを設定することが重要です。
また、媒体によって依頼から実際に掲載されるまでに時間がかかる点も考慮して、計画的に進める必要があります。
3.広告を作成し公開する
掲載する広告媒体と掲載する日にちを決定したら、広告を作成します。
作成する際は広告作成担当者だけでなく、実際の採用部署の責任者や現場スタッフなどの意見も取り入れて作成すると、広告内容の精度が高まります。
広告内容は自社にとって適切な人材が集まるかを決める重要な部分です。
過不足なく、魅力的な内容となっているか、条件や求める人物像がわかりやすく明示できているかなど、あらゆる視点からチェックすることが大切です。
まとめ
適切な採用広告の利用は、採用にかかるコストを抑えられるほか、より確実に求める人材を確保できます。
他社の参考事例を確認すると、自社の課題に合ったアクションが何なのか、具体的にイメージできるため、採用広報がスムーズに行きます。
なお、欠員補充や理想の人材から募集がない場合は、以下のアクションを取るといいでしょう。
- 就職・転職サイトを利用
- 経験者へダイレクトメールでの配信
他社の成功事例を模範にしつつ、自社に適した採用広告で採用活動を進めてください。