テーマ:組織マネジメント
理論(コンセプト)名称:システム思考
提唱者:明確ではない
時期:明確ではない
理論の紹介:
「システム思考」とは、物事を、要素と要素が関連しあって形づくられている「システム」と捉え、システム全体を理解することによって、全体の中の一部で起こっている問題の解決を図ろうとする考え方のこと。
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システム思考について
物事を分析し、要素に切り分けて考える論理的思考(ロジカルシンキング)とは対称的に、システム思考では複雑なシステム全体を複雑なまま捉え、物事が時間の経過とともにどのように変化していくのか、その仕組みを明らかにし、全体としてのつながり・相互作用などの“ふるまい”に着目する。
組織マネジメントで直面するさまざまな問題の一つ一つを局地的に見ていては、「木を見て森を見ず」の状態に陥り解決できない。組織というシステム全体の構造や挙動を理解すれば、「組織が思うような結果を生み出さないのはなぜか」「よりよい挙動を組織にさせるにはどうすればよいか」の根本的な解決策を見いだせると考える。
システム思考の起源とされる「一般システム理論」は、L.フォン・ベルタランフィにより1930年頃に誕生した。自然科学、工学などの分野で使われる考え方だが、90年代に「学習する組織」の要としてのシステム思考が紹介され、ビジネスの世界にも広まった。
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関連書籍リンク:
世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方(ドネラ・H・メドウズ著)
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学習する組織 ― システム思考で未来を創造する(ピーター・M・センゲ著)
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一般システム理論――その基礎・発展・応用(L.フォン・ベルタランフィ著)
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