テーマ:組織変革
理論(コンセプト)名称:変革を阻む免疫機能
提唱者:ロバート・キーガン ハーバード大学教育大学院教授(成人学習・職業発達論)、リサ・ラスコウ・レイヒー ハーバード大学教育学大学院「変革リーダーシップ・グループ」研究責任者
時期:2009年原著「Immunity to Change: How to Overcome It and Unlock the Potential in Yourself and Your Organization」刊行
理論の紹介:
人や組織が変わる必要性を認識しているにもかかわらず変革できない要因は、変化に対する防御の心理が免疫機能のように存在して相反する目標の両方を達成しようと脳が働いているからであり、変革を阻むものをあぶり出して無意識下にある強力な固定観念を顕在化することで、免疫機能から自由になり成長することができるという組織変革理論。
成長のために必要な変革をしようとしても「変わりたい」「変わりたくない」という両方の心理が同時に働き、変化に至らない。どのような心理によって阻害されているのかを理解するためには免疫マップの作成が有効としている。
免疫マップには1.改善目標(表の目標)、2.阻害行動、3.裏の目標(阻害行動をとってしまう理由)、4.強力な固定観念(裏の目標の理由)の4つの柱がある。深い内省と無意識下にある固定観念を意識し、その固定観念が本当に正しいものなのか検証。誤った固定観念であればそれを覆すことで成長する。
これらを実践して組織の変化と成長を促すには、リーダー個人の姿勢と社員が自分の弱さをさらけ出せ、克服するためのフィードバックを受け入れやすい組織文化(発達指向型組織)である必要があると記している。
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関連書籍リンク:
なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践(ロバート・キーガン著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4862761542
関連外部記事リンク:
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140523/265291/