最近、若手世代を中心に「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉が急速に浸透している。
時間をかけた分だけ成果が得られるとは限らない時代において、「どれだけ早く、どれだけ納得できる結果を得られるか」が重視されるようになった。
同様に、コスパ(費用対効果)も引き続き強い価値基準として残っている。
さらに近年では、効率だけではなく「心身の満足度」まで含めたウェルパ(ウェルビーイング・パフォーマンス)という考え方も注目され始めている。個人の価値観は、単なる努力量ではなく「得られた実感」へと移っているのだ。
こうした価値観が広がる背景には、限られた時間の中で成果と納得を両立させたいという欲求がある。
実際、若年層ほど「無駄な時間を避けたい」という志向が強いことも指摘されている。
参考:https://www.doyu.jp/topics/topics-35707
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しかし社内では“タイパの悪い会議”が残り続けている
一方で、企業の中に目を向けるとどうだろうか。
若手がタイパやウェルパを重視する時代になっても、会議のあり方は旧来のまま残っているケースが少なくない。
- 目的が曖昧なまま始まる
- 結論が出ない
- 発言者が固定される
- 時間だけが消費される
- 結局、何も変わらない
こうした会議が続けば、「仕事をしているのに実感がない」という状態が生まれるのも当然だ。
実際、会議に対する不満はデータでも表れている。
パーソル総合研究所の調査では、働く人の多くが「会議が長い」「会議が多い」と感じている実態が示されている。
つまり、この時代に、社内の仕組みが追いついていないのだ。
参考:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/meeting.html
会議に求められているのは“効率化”である
会議に求められているのは、活発な議論でも、参加者の満足感でもない。
求められているのは、シンプルに「効率化」である。
効率化された会議とは、短い会議のことではない。必要な人だけが集まり、未来の行動が決まる会議のことである。
多くの会議は、過去の報告に時間を使いすぎる。しかし過去は変えられない。変えられるのは、次に何をするかだけだ。
だからこそ、会議の本質は「振り返り」ではなく「決定」にある。
当社では会議時間の配分を原則「過去2割・未来8割」としている。
過去の結果は事実確認にとどめ、議論の大半は「次回までに何をするのか」に充てる。
- 誰が
- いつまでに
- 何をやるのか
ここが明確にならなければ、会議は成立していない。
上司が会議で管理すべきは「過去」ではなく「未来の行動」である
会議で重要なのは、過去を長く語ることではない。未来の行動が決まることだ。
では、そのために週次会議をどう設計すればいいのか。
答えはシンプルで、会議をフォーマット化することである。
例えば、週次会議は次の4点だけを確認すればいい。
<週次会議フォーマット例>
- 今週の目標(数値・期限)
- 結果(達成/未達)
- 未達の原因(部下が言語化する)
- 次週の打ち手(部下が決めて持ってくる)
上司がやるべきは、部下に答えを与えることではない。原因と次の一手を部下自身に考えさせることだ。
上司が介入し続ければ、部下は指示待ちになる。しかし型があれば、部下は自走する。
会議が未来志向になるほど、話は短くなる。結論が行動に変わるほど、部下が成長を始める。
週次会議とは、雑談でも報告でもない。過去の結果から未来の行動を上司が承認するために必要な場所なのだ。
だからこそ、会議は「うまく回す」のではなく「型で回す」べきなのだ。
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