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MECEとは?論理的思考との関係や重要性、フレームワークを解説

MECE

「MECE(ミーシー)」とは、論理的思考(ロジカルシンキング)の基礎となる考え方です。

ビジネスパーソンにとって論理的思考は欠かせないスキルであるため、その真髄ともいえるMECEを適切に把握しておくことは重要でしょう。

そこで本記事ではMECEについて、

  • 概要や具体例
  • 論理的思考との関係
  • ビジネスにおける重要性
  • 考え方
  • フレームワーク
  • 注意点

などを解説していきます。

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MECE(ミーシー)とは

MECEとは「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略称で、一般的に日本語では「漏れなく、ダブりなく」と訳されます。

仕事の進め方や課題について考える際に、適切な答えを出すには、必要となる情報を網羅的に把握すること、さらに、それぞれが被らないようにしなければなりません。

このようなとき、MECEを念頭に置くことで、効率的かつ正確に思考することが可能になります。

MECEの具体的な例とは

ここでは、MECEの具体例をみていきましょう。

ダブり無し、漏れありの例

自社のサービスの顧客層を分ける場合を考えてみます。

例えば、10代から30代に分けた場合、ダブりはありませんが、10代未満や40代以上の顧客層が漏れています。

漏れ無し、ダブりありの例

続いて顧客層を、

  • 大人
  • 子ども
  • 男性
  • 女性

で分けてみます。

このケースでは漏れはありませんが、「男性・女性」が「大人・子ども」に重複しています。

漏れなく、ダブりなしの例

では、顧客層を下記のように雇用形態で分けてみましょう。

  • 正社員
  • 派遣社員
  • 契約社員
  • アルバイト

このように分類するケースは、漏れなくダブりなしといえます。

MECEと論理的思考(ロジカルシンキング)の関係とは

MECEは論理的思考の基本となる考え方とされていますが、双方はどのような関係にあるのでしょうか。

そもそも論理的思考とは、物事を客観的に捉えて、矛盾や飛躍をせずに筋が通るように考えることです。

論理的思考の方法はいくつも存在しますが、そのなかの1つがMECEであり、最も基本的な手法となります。

なぜなら、論理的思考をする際は重複や漏れがないことが前提であるため、MECEを活用できなければ、論理的思考そのものが成り立たないからです。

関連記事:ロジカル・シンキングとは?思考力の鍛え方や注意点を簡単に解説!

ビジネスにおいてMECEが求められる理由とは

なぜ、ビジネスにおいてMECEが求められているのでしょうか?

ビジネスを進める際は、さまざまな課題や問題が浮上します。

しかし、複雑で解決が難しい課題であればあるほど、シンプルに捉えることが重要になります。

複雑な課題を複雑なまま捉えて解決しようとすると、重複や漏れが生じて非効率的な作業になってしまうからです。

しかし、ここでMECEを意識することで「漏れなく、ダブりなく」問題を捉えられるため、効率的に、そして適切に課題を解決できる可能性が高まるのです。

関連記事:組織課題の把握・解決法を解説!組織における管理職の役割とは?

MECEの基本的なアプローチとは

ここでは、実際に業務にMECEを活用するための基本的なアプローチをみていきましょう。

トップダウンアプローチ

トップダウンアプローチは、全体を捉えてから、そこに要素を当てはめていく演繹的な方法です。

例えば、「管理職に必要な能力はどのようなものだろうか?」と考える場合、「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「コンセプチュアルスキル」などと分けていくのがこの方法です。

分類方法が明確な場合や全体像を把握できているケースにおいて効果的な手法となります。

ボトムアップアプローチ

ボトムアップアプローチとは、トップダウンアプローチとは逆に考える手法です。

まず考えつく要素を挙げていき、それらを分類し、全体像を把握していく帰納的な方法となります。

例えば、管理職の業務についてヒヤリングして、その結果から優れた管理職に求められる能力を考えるのがボトムアップアプローチです。

全体像を把握できていないケースや、分類方法が曖昧なケースにおいて有効です。

MECEを活用するポイント

MECEを意識して考えるには、下記のようなフレームワークを用いるとよいでしょう。

3C分析

MECEのフレームワークとして代表的なものが3C分析です。

企業活動を下記の3つのCによって分析することで、MECEに基づく分析が可能になります。

  • Customer(顧客分析)
  • Competitor(競合分析)
  • Company(自社分析)

関連記事:3C分析とは?3Cの意味や分析手順、事例をわかりやすく解説

4P分析

4P分析とは、

  • Product(製品)
  • Price(価格)
  • Place(流通)
  • Promotion(プロモーション)

の観点からマーケティング施策を考える手法です。

上記4つの観点から分析することで、漏れなくダブりなく考えることができ、効果的なアウトプットが期待できます。

SWOT分析

SWOT分析とは、

  • Strength(強み)
  • Weaknesses(弱み)
  • Opportunity(機会)
  • Threats(脅威)

の4つに分類して自社サービス・製品の立ち位置を把握する手法です。

関連記事:自社の「強み弱み」を知るならSWOT分析で【分析後の行動も解説】

まとめ

MECEを活用することで、漏れなく情報を整理することができるでしょう。

事業戦略の立案、マーケティング戦略の立案等に本フレームワークを活用してみてください。

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