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飲み二ケーションのメリット・デメリットとは?会社が飲み会を開く際の注意点を解説

飲み二ケーションとは飲み会とコミュニケーションを合わせた造語で、日本では昔から行われている社内コミュニケーション方法の一つです。本音を話しやすいといったメリットがある反面、拘束時間が長いなどの理由から不要と考える社会人も増えています。

本記事では、飲み二ケーションのメリット・デメリット、会社が飲み会を開くときの注意点、飲みニケーションに変わる方法を解説します。

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飲みニケーションとは?

飲みニケーションとは「お酒を飲むこと(または飲み会)」と「コミュニケーション」を合わせた造語で、お酒を楽しみながら親睦を深めることを目的としています。日本では昔から、会社や大学などお酒が飲める年齢の人が集まる場での交流方法として用いられてきました。

飲みニケーションは、お酒が入ることで普段よりリラックスした状態で話ができ、上司や同僚、他部署の人と交流を深められる点がメリットです。また、仕事以外の話しもしやすく、意外な一面を知ることで親睦が深まることもあります。

一方で、就業後は自分や家族との時間を大切にしたい人や、そもそもお酒が苦手な人にとってはあまり気の乗らないといった声も聞かれます。お酒が入ることで気が大きくなり、セクハラやパワハラにつながるなどのネガティブな意見があるのも事実です。

最近の飲みニケーションの傾向

日本生命保険相互会社が2022年に行ったインターネット調査では、飲みニケーションを「必要」「どちらかといえば必要」と回答した割合は45.6%となっています。一方、「不要」「どちらかといえば不用」と回答した割合は54.4%と、全体で見れば不要と考える割合の方が多くなっています。(※)

特に、男女別で傾向を見た場合、男性では53.0%と半数以上が「必要」「どちらかといえば必要」と回答したのに対し、女性では37.1%が「必要」「どちらかといえば必要」と回答するなど、性別による違いも明らかとなりました。

年代別ではどの年代でも「必要」「どちらかといえば必要」と答える割合は40%台ではあるものの、20代は41.9%と最も低く、30代は48.2%と最も高くなっています。

以上の結果からみると、飲み二ケーションで親睦を深めたい場合、女性や20代の若手社員への配慮が鍵と考えられるでしょう。

※参考:日本生命保険相互会社. 「ニッセイ インターネットアンケート〜「勤労感謝の日」について〜」

飲みニケーションのメリット

程よい飲酒には脳をリラックスさせる効果があります。普段は話しづらい他部署の人ともすんなりコミュニケーションが取れるのは身体的な距離の近さはもちろん、お酒のリラックス効果も影響しているかもしれません。

ここでは飲みニケーションで得られるメリットについて、紹介します。

1. 社員の親睦が深められる

円滑な社内コミュニケーションは、仕事の質の向上や従業員満足度の向上に不可欠です。とはいえ、日頃はそれぞれの仕事が忙しくて接点の少ない部署同士では、なかなか話をする機会がないかもしれません。

飲みニケーションでは、全社員または部門全員が一つの場に集まります。普段はなかなか話しをする機会のない上司や、他部署の社員などとも交流するチャンスが生まれます。

さらに業務中とは異なり仕事以外の話で盛り上がることもできるため、社員同士で親睦も深めやすくなるでしょう。

2. 本音で話しやすくなる

本音で話すとは、ありのままの自分を相手にさらけ出す行為とも言い換えられます。心理学的にはこれを「自己開示」といい、双方が自己開示を行うことで相互理解が深まり、心理的安全性の形成につながると考えられています。

とはいえ、仕事中は常に緊張状態であるため、なかなか自己開示をして他の社員と話す時間は取れません。飲みニケーションでは、程よいリラックス感が働くことで、自分の思いを本音で話し合い、相互理解を深めやすくなります。

3. 仕事のアイデアやヒントが得られる

雑談ではインプットとアウトプットを繰り返すため新たな発想が生まれやすくなります。さらに他者とアイデアを共有すれば、別の視点を追加したり広げたりすることも可能です。

飲み二ケーションでは仕事の話しから家庭の事情まで、さまざまな話しをざっくばらんにすることから、アイデアが生まれやすい点もメリットです。

また仕事中に確認するほどではないものの、業務上気になることなど、ちょっとした疑問を解決するヒントも得やすくなります。

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飲みニケーションのデメリット

お酒は適量であれば良いコミュニケーションツールとなるものの、飲みすぎが原因で、トラブルにつながってしまうこともあります。

だらだらと時間をかければ、家庭の事情がある人の負担にもなりかねません。代表的な飲み二ケーションのデメリットを紹介します。

1. 業務外の時間を割く必要がある

飲み二ケーションは、退勤後の夕方以降の業務時間外に行うことが多いでしょう。例えば18時に終業の会社であれば、19時頃に飲み会をスタートして21時頃に終了といった流れが多いかもしれません。

そこから二次会、三次会となれば、個人の時間を削るだけでなく、家庭の事情がある人には大きな負担となってしまいます。

2. 緊張してしまう

単独行動を好んだり、人間関係の範囲が狭かったりする人は、普段話すことのない大勢の社員が参加する飲み会は、緊張を強いられる場でもあります。

特に若手社員は知り合いも少なくて飲み会のマナーも分からないことから、余計に緊張してしまうでしょう。

3. アルハラやセクハラにつながる恐れがある

アルコールは理性を司る大脳新皮質という脳の部位の働きを鈍くさせるため、リラックス効果が生まれます。その反面飲みすぎると理性が働かず、本能的な行動をとってしまい、アルハラやパワハラ、セクハラなどのハラスメントに発展しやすくなります。

これらの行動をとった本人に悪気はなかったり、覚えていなかったりすることも少なくありません。しかし、どんな理由があってもハラスメントは許されるものではないため、対策を講じる必要があります。

4. 無理な飲酒を勧められるイメージがある

飲酒に関する嫌がらせ・迷惑行為・人権侵害は、アルコール・ハラスメント(アルハラ)と呼ばれ、社会問題にもなっています。アルコールを分解する能力は体質により差があるため、無理に飲ませたりイッキ飲みを強要したりする行為は暴力と同じと考えましょう。

これらの行為により急性アルコール中毒となった場合、命の危険があることを参加者全員が自覚する必要があります。

5. 金銭的な負担がかかる

飲み二ケーションの費用は会社により扱いが異なるものの、少なからず自己負担分が生じるケースが多いでしょう。自由に使える金額は、個人個人で異なるため、頻繁な飲み二ケーションは金銭的負担を強いることともなります。

また、お酒が飲める人と飲めない人で負担額が同じであれば、不公平感にもつながります。

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会社で飲み会を開く際の注意点

飲み二ケーションの目的は社員同士のコミュニケーションの円滑化です。しかし、アルハラやセクハラなど、飲み会がきっかけで部内の雰囲気が悪くなったり、社員同士の関係が悪化したりすれば元も子もありません。会社で飲み会を開くときの注意点を解説します。

自由参加であることを伝える

自由参加であることを伝えましょう。会社主催の飲み会だからといって、参加を強要しないことが大切です。

また不参加理由を詮索したり、批判したりするのも避けてください。参加を強要したところで、良い飲みニケーションとはならないためです。途中参加や退場ができたり、二次会や三次会も自由参加であったりすれば、事情がある人も少しだけ顔を出すことができるでしょう。

自分の意志で参加でき、さらに会社の飲み会自体の評判が良くなれば、断っていた社員も参加するようになってくれるかもしれません。

会社が費用を負担する飲み会も開く

全従業員が参加対象で相当数の社員が参加した場合、飲み会の費用は社会通念上妥当な金額であれば、福利厚生費として計上できます。このため、飲み二ケーションを社員の親睦を深める場として活用したいなら、会社が費用を負担し開催するのも方法です。

参加費が不要の飲み会であれば、参加したいと考える社員もいるでしょう。

ルールを決める

コンプライアンス違反を避けるために、会社がある程度飲み会のルールを定めて開催するのも方法の一つです。

例えば、長時間の拘束とならないよう開催時間は2時間で終了する、仕事の愚痴や他人の悪口などネガティブな内容ではなく、明るい話題を心掛けるなどです。

精神的苦痛を負う社員が出ないようなルールを設ければ、全員が安心して参加しやすくなります。

参加者全員が楽しめる飲み二ケーションを心掛けよう

飲みニケーションでは、ルールを守り不快感や不安感を軽減することはもちろん、全員が楽しめるようにすることが大切です。特に、飲みニケーションを不要と考える人の方が多い現代では、楽しめる工夫があることで参加意欲も高められるでしょう。

例えばアルコールが苦手な人に配慮するなら、ソフトドリンクやおいしい料理が充実していると楽しんでもらいやすいです。人と話すのが得意でない人が多いなら、ビンゴ大会やクイズ大会などを盛り込むことで、喋らなくてもよい時間を作ることができます。

「ラポール形成」こそが組織に必要なこと

ラポールにはフランス語で架け橋という意味があります。ラポール形成とは他者と信頼関係を築くことや築いた状態です。互いに自己開示をして理解しあえば、双方の心の架け橋を作ることが可能です。

ラポール形成は、組織の心理的安全性を高め、結束力も生むことができるため重要と考えられています。飲み二ケーションはラポール形成がしやすい方法の一つとして知られているため、上手く活用すれば組織力のアップにもつながるでしょう。

ただし、社内で飲み会に対して非積極的な割合が多ければ、他の方法でラポール形成を達成してもよいでしょう。

例えば、ランチミーティングであれば、就業後は家庭の事情がある社員でも参加しやすくなります。また、15時にコーヒータイムを設ければ、短時間でもリラックスした雰囲気で会話ができます。

以上のように、社内コミュニケーションの方法は飲みニケーションだけにこだわらず、柔軟にさまざまな方法を取り入れると、納得感や満足度を高められるでしょう。

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社内コミュニケーションの活性化はいろいろな方法を試してみよう

飲み二ケーションは昔からある社内コミュニケーション方法です。オフの時間にリラックスして話しができるなど、メリットも多いものの必要性を感じない社員も増えています。

また、働き方や生活スタイルの多様化から、参加者の負担が大きい点も問題です。

そのため、社内コミュニケーションを活性化したいなら、飲みニケーションにこだわらず、ランチ会やお茶会などさまざまな方法を試してみましょう。それぞれの企業に合う方法が見つかれば、社員全員の満足度向上にも役立つでしょう。

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