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【実際どう?】チーム型組織とは?特徴や他の組織構造との違いを解説

経営者

〇〇組織が多くて、違いがよくわからない。
本記事でわかりやすく解説しますよ。

専門家

チーム型組織とは異なるスキルや経験を持つ人員でチームを構成し、事業やプロジェクトを進める組織構造を指します。

チーム型組織はイノベーションの発生やスピーディーなプロジェクトが期待できる一方で、安定性の低さや規模の小ささがデメリットです。

本記事ではチーム型組織の特徴やメリット・デメリット、チーム型組織に移行する際のポイントなどを解説します。

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チーム型組織とは:ドラッカーが提唱した組織構造のひとつ

経営者

ドラッカーと関係がある組織って聞くけど…

チーム型組織とは異なる専門性やスキルを持つ人員で組んだチームで、事業やプロジェクトを進める組織構造を意味します。

ドラッカーが提唱した組織構造のひとつです。

ドラッカーとは、オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系オーストリア人経営学者で「現代経営学」あるいは「マネジメント」 の発明者です。

引用:wikipedia

多くの場合は上下関係がほとんど関係なく、各人がそれぞれ責任や役割を持ちます。

一時的なプロジェクトのために組まれるプロジェクトチームや、経営課題解決のために緊急で組まれるタスクフォースは、チーム型組織の一種で、一般的にはプロジェクトや課題が完了したら解散となります。

ただしマネジメントチームなど、解散の可能性は低いながらもチーム型組織の構造を取っているケースもあります。

一時的か否かではなく、上下関係や各人における専門性の有無がチーム型組織の構造のポイントです。

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チーム型組織とその他組織構造の違い

ビジネスの世界ではさまざまな組織構造があり、それぞれに特徴が存在します。

多く見られる以下の組織構造と、チーム型組織の違いを取り上げました。

  • 職能別組織
  • 連邦分権組織
  • 疑似分権組織
  • システム型組織
  • 責任型組織

それぞれ詳しく解説します。

職能別組織

職能別組織とは仕事を種類や段階別に分け、それぞれの仕事ごとに組織化を行う構造です。機能別組織・技能別組織とも称されます。

システム部や総務部など、部署が設定されている企業は、職能別組織の代表例です。

職能別組織の場合、組織内に属する人員は同じ部類の仕事を行います。そのため組織内での上下関係も明確です。各人が専門性を持ち、上下関係がほとんど影響しないチーム型組織との大きな違いです。

職能別組織は、各人の組織内におけるポジションがわかりやすい点、安定性が高い点がメリットですが、部門間での連携が取りにくい他、硬直的で柔軟性が小さい点がデメリットです。

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連邦分権組織

連邦分権組織とは企業全体をいくつかの事業部に分割し、各事業部内でさらに部門分けを行う組織構造です。各事業部の内部は、職能別組織の構造となっています。

事業部それぞれの内部にさらに細かな部門があるため、専門性を持つ個人の集まりであるチーム型組織と共通する部分もあります。しかし、上下関係の有無や縦割りによる事業部設定など、相違点も多くなっています。

また連邦分権組織は、目標となる成果から逆算して組織が作られます。

責任の明確さやスピード感のある意思決定・事業などが実現しやすいというメリットがある一方で、事業部ごとに目標を設定しており競争が激しいため、企業全体のまとまりがとりにくい、事業部間の連携が困難というデメリットがあります。

擬似分権組織

疑似分権組織は化学産業のように、事業部の分割が難しい企業でとられる組織構造です。

疑似の言葉どおり、事業部のような形態で組織を作り、それぞれの組織ごとに責任や目標を設定します。

チーム型組織との共通点・相違点は、連邦分権組織の内容とほぼ同じです。

疑似分権組織は事業部の明確な分割が困難な企業において、分離した責任付与と部門同士の連携が必要な場合に取られます。

とはいえ目標となる成果の設定や企業内のまとまりが達成しにくいため、疑似分権組織が取り入れられるケースはあまり多くありません。

システム型組織

システム型組織は1960年代、アメリカの宇宙開発プロジェクトにあたって発展した組織構造です。

システム型組織は簡単に表すと、チーム型組織をさらに大きく発展させた組織構造を意味します。

チーム型組織は個人単位でひとつの組織が構成されますが、システム型組織は複数人のチーム集まり、さらに大きな組織を構成します。

そのため、チーム型組織の弱点であった規模の小ささをカバーできます。

柔軟性の高さや専門性の発揮など、チーム型組織とは異なるメリットを持ちますが、安定性や責任の明確性は低く、積極的にとるべき組織構造とはいえません。

責任型組織

責任型組織とは専門性の高い人員が集まり構成される組織を指します。

自己責任が前提にあり、各々が目標を達成することで、企業全体の発展につながります。

チーム型組織との大きな違いは、責任の重さや安定性の高さです。

責任型の言葉どおり、各人の自己責任の高さが組織構造を可能とします。

そしてチーム型組織の多くは一時的に構成されるもので、安定性は高くありません。

また専門性に特化した人員で構成されているものの、それぞれの連携や協力が必要不可欠です。

ドラッカーは複数の組織構造を提唱しましたが、責任型組織の形態が理想的であり、組織の効果的な機能につながると指摘しました。

このように組織には様々な種類があります。

専門家

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チーム型組織のメリット

チーム型組織の大きなメリットとして以下の3点が挙げられます。

  • 各人の専門知識やスキルを補完し合える
  • プロジェクトに集中しやすい
  • イノベーションが起こりやすい

それぞれの意味や実現できる理由について、詳しく解説します。

各人の専門知識やスキルを補完し合える

チーム型組織は各人の専門知識やスキルを補完しやすい組織構造です。

チーム型組織のメンバーは、各人の専門分野を活かして活動することが求められています。

すなわち自身の専門外である部分や不足しているスキルについては、メンバー同士で補い合うことが前提です。

チーム型組織の構造を取らずに苦手分野も自身で取り組む必要がある場合、必要以上の時間を取られてしまい、本来の力を発揮できない恐れがあります。

チーム型組織であれば自身の得意分野に特化できるため、効率的な業務が可能です。

専門家

プロジェクトに集中しやすい

チーム型組織は自身の得意分野に集中できる組織構造です。

明確な目的に向かって自身の役割を果たせるため、プロジェクトに集中しやすい面を持ちます。

そもそもチーム型組織自体、プロジェクトへの集中を目的に構成されるケースが多いものです。達成するべき明確な目的が設定されており、各人の役割も明確でわかりやすい状態です。

このようにチーム型組織には、プロジェクトに集中できる要素が十分に備わっています。

チーム型組織はプロジェクトの効率化に大きく貢献する組織構造です。

イノベーションが起こりやすい

経営者

イノベーションが起きる組織の想像がつかない…

チーム型組織では専門性を持つメンバーが、得意を活かしつつ互いを補い合って活動します。そのため、高い専門性とメンバー同士の協力関係により、イノベーションが起こりやすい組織構造です。

イノベーションとは、異なる分野の関わりが上手く組み合わさり、思わぬ効果を生み出します。同じ役割を持つ人の集まりや、個人作業が中心の組織ではあまり発生しません。

偶然性の高いものであるため予測は困難ですが、チーム型組織はイノベーションが起こりやすい構造であるのは事実です。

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チーム型組織のデメリット

チーム型組織はメリットだけでなく、以下のようなデメリットも存在します。

  • 安定性が低い
  • チーム外とのコミュニケーションが不足する
  • 大規模の組織は作りにくい

それぞれの内容について詳しく解説します。

安定性が低い

チーム型組織はプロジェクトのために構成される一時的な組織であるケースが多くなっています。

そのため安定性が低く、引き継ぎの難しさや、プロジェクト達成後につながる関係性の小ささがデメリットとなります。

もともと、各人それぞれの業務を抱えていた状態からチームメンバーに抜擢されるため、チームワークを築くのも容易ではありません。また、長い時間をかけた意思疎通が必要なケースもあります。

安定性が低いため、組織として上手く機能するまでに時間がかかってしまいます。

チーム外とのコミュニケーションが不足する

チーム型組織のメリットとして、プロジェクトに集中しやすい点を挙げました。

一方で、プロジェクトと直接的な関係の薄い人、すなわちチーム外とのコミュニケーションが不足しやすいデメリットも存在します。

適度なコミュニケーションは円滑な人間関係の形成や、快適な職場環境の維持に欠かせません。

しかし、チームとして活動してる間は、限られたメンバー以外とのコミュニケーションが不足してしまいます。

チーム外との会話がしにくく、企業内で隔離状態になってしまう恐れがあります。

大規模の組織は作りにくい

チーム型組織は、大規模の組織を作りにくい組織構造です。

チーム型組織を提唱したドラッカーも、チーム型組織の最大の限界を「規模」と明言しました。

チームメンバーが多くなると各人の責任性や専門性が薄れてしまいます。そのためチーム型組織のメリットが薄くなってしまうのです。

事業や目的によっては、人数が必要なケースもありますが、その場合はチーム型組織はあまり使用しません。

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チーム型組織に移行した会社の社員の声

実際の声を集めてみました。

専門家

チーム型組織のメリット・デメリットを取り上げましたが、実際にチーム型組織を経験した人はどのように感じているのでしょうか。

ここでは、実際にチーム型組織を取り入れた会社に所属する社員の声を紹介します。

参考:PR TIMES | 階層型組織からチーム型組織へ移行後1年の運用を経て、アンケートを実施!『チーム及び個人の裁量が増えた社員は74%、モチベーションが向上した社員は過半数以上』

メリット:チーム内の人事考課が進めやすくなる

チーム型組織の導入により、チーム内の人事考課が進めやすくなると考える人が多くいるようです。組織に属する各人の責任が大きくなり、積極性のある活動につながるためと考えられます。

正確かつ適切な評価がしやすくなる点をメリットと実感する意見が多く見られました。

メリット:チームおよび個人の裁量が増える

チーム型組織はチーム達成するべき目的が明確な上、専門性の発揮を求められています。

したがってチームおよび個人の裁量が増え、モチベーション維持も実現するようです。

チーム型組織ならではのメリットといえるでしょう。

デメリット:責任が重くなりすぎる恐れがある

チーム型組織は各人の責任感が必要です。この性質はメリットでもありますが、人によっては責任が重くなりすぎる、プレッシャーを感じてしまうなどのデメリットにもなり得るようです。

組織であることを大前提とし、個人に必要以上の責任・プレッシャーを与えないような配慮が求められます。

専門家

チーム型組織に移行する際のポイント

チーム型組織に移行する際はメリットを最大限に活かせるよう、以下のポイントに注意が必要です。

  • 高い統率力を持つ人をリーダーにする
  • コミュニケーションを多く取れるように意識する
  • 明確な目標を設定する

それぞれ詳しく解説します。

高い統率力を持つ人をリーダーにする

チーム型組織は異なる専門性を持つメンバーが集まって構成される組織です。

メンバーの共通点が少ないからこそ、チームワークがあり、まとまりを感じる組織にするには高い統率力を持つリーダーが求められます。

各人がバラバラで業務を行う状態では、チームとしての効果が期待できません。

しかし、プロジェクトのために一時的に集められたメンバーにいきなり協力し、一段となってプロジェクトを進めさせるのは困難です。

チーム型組織を最大限に機能させるには、チームをまとめるリーダーの力が必要です。チームリーダーの選定時は専門分野の有無以上に、統率力の高さを重視しましょう。

コミュニケーションを多く取れるよう意識する

チーム型組織は安定性の低さや、チーム外とのコミュニケーションの少なさが懸念となるポイントです。これらのデメリットを解消できるよう、コミュニケーションを多く取る意識が求められます。

コミュニケーションは意思疎通や円滑な業務だけでなく、プロジェクトを超えた関係性の構築にも有用です。

またプロジェクトと直接の関係がないとはいえ、快適で好ましい環境のためにはチーム外の人とも関わりが必要です。

専門性の発揮や個人の力が求められる組織だからこそ、コミュニケーションが軽視されてしまう部分があります。

コミュニケーションを増やせるようにチーム全体で意識を深めましょう。

専門家

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明確な目標を設定する

チーム型組織で各人が役割を理解し十分に果たすには、達成するべき明確な目標の設定が必要不可欠です。

目標設定が存在しなければ、そもそもチーム型組織を構成する意味がないともいえるでしょう。

まとまりのあるチームを作るためには、チームの結成理由を明確にし、達成するべき目標をチーム全体で共有する必要があります。

目標設定の際は認識の相違が発生しないよう、「具体的な数値」や「目に見えてわかる定量的なもの」を設定すると効果的です。

チーム型組織のメリットを複数紹介してきましたが、いずれも明確な目標が設定されている状態でなければ実現しません。チームで達成するべき目標を定め、メンバー内でしっかり共有しましょう。

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企業事例:日産

チーム型組織を取り入れた企業の事例として、日産を紹介します。

日産のカルロス・ゴーン社長はCFT(クロスファンクショナルチーム:チーム型組織の一種)を導入し、会社の再建を図りました。

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かつての日産は責任を互いになすりつけあう状態であり、自身の責任感が欠如しているという課題がありました。

そこで各人に責任が求められるCFTを採用したのです。チームごとにテーマを設定し、業績不振の脱却を実現させるアイデアを生み出すことを目標としました。

結果、立ち上げられた9つのチームにおいて、3ヶ月で合計2000件を超えるアイデアが検討されました。

チーム型組織のメリットが最大限に生かされた事例です。

専門家

まとめ:チーム型組織は特徴やポイントを押さえることが大切

まとめ

チーム型組織はプロジェクト達成の可能性が期待できる組織構造です。異なる専門性を持つ個人が集まり、得意を活かしつつ互いに補完し合えます。

それぞれが責任感を持ち、裁量を持った上で業務にあたることができます。

チーム型組織を効果的に運用するには、特徴やポイントを押さえることが大切です。明確な目標設定や意識的なコミュニケーションなど、チーム型組織に欠かせない要素がいくつも存在します。

組織構造について理解し、自社や目標に適したものを取り入れましょう。

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