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マネジメントはシンプル

最近、多くの人が組織運営を難しく考えすぎていると思います。本来、マネジメントというのはシンプルなものです。

毎日のようにマネジメントに関する本が発売されて「永遠のテーマ」みたいになっています。みんなが複雑に考えてしまっているからでしょう。

複雑になってしまう原因は、いくつかあります。

ひとつは、時代の流れによって価値観が変わってきており、そこに組織も合わせなければいけないということ。

あとひとつは「あえて複雑にすることで、それをビジネスにする人たちがいる」ということです。たとえば、「エンゲージメント」いう概念とか「モチベーション」とかもそうですね。

そういった概念は、狩猟民族時代にはなかったです。

「ちょっとエンゲージメントが低いんで狩りの仲間には入れません」とか「モチベーションが低いんで、狩りには行きません」ということはなかった。

狩りに行って貢献しなかったら、分け前をもらえないからです。それは当然ながら、狩りに行くはずです。

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成長途中の組織はシンプル

大企業のほうが、ベンチャーより複雑になっているケースは多いかもしれません。大企業の人は余裕があるぶん、いろいろ付け加えてしまう。

成長途中の会社は、シンプルにせざるを得ない。というか、複雑に考えるヒマがないのです。

会社が伸びているときは、複雑に考えることに視点がいきません。それこそが「シンプルな状態」です。それが組織にとって、本来はいちばんいい状態のはずです。

大切なのは「シンプルな状態に戻す」ということです。

組織がうまく回っていない会社を見ていると、追うべき変数が多すぎて、すごく複雑になっています。

できないリーダーは付け加える。できるリーダーは絞り込む

ダメなリーダーほど「付け加え」をします。一方で、優秀なリーダーほどシンプルにしていきます。

ちょっと考えればわかるのですが、人間がその瞬間にできることは、ひとつだけです。だから、シンプルな設定にしてあげたほうが、社員も集中力を発揮できるはずです。

複雑にすればするほど、「打ち手」が増えてしまいます。そして、手持ちの量が増えると「なんだかそっちのほうがいいんじゃないか」というような錯覚を起こすんです。

「売上げが増えれば会社が伸びる」と同じで、「打ち手が増えれば勝率が上がる」という錯覚を起こすんです。

わかりやすく言うと「武器の量を増やすより、その敵に対していちばん的確に効く武器をひとつ持ち、その武器の使い方がうまいほうが勝てる」ということです。

でもリーダーは、武器の種類を増やそうとしがちです。実はこれはまったく無駄なことなのです。

たとえばリーダーが社員に力を発揮させようと思ったときに「明確な目標設定」があり、それを達成するための「権限」が与えられ、「言い訳ができない競争する環境」があれば、人は成長して成果を上げることができます。

それなのに、そこに「エンゲージメントを高める」「モチベーションを上げる」「テンションを上げる」……そういったことを付け加えてしまうリーダーがいるのです。「社員ががんばる理由をたくさん用意すれば、やってくれるだろう」ということなのでしょうが、逆なのです。

いちばん組織が強い状態は「何もなくてもがんばる」というものです。何もない、いちばん削ぎ落とした状態。

リーダーはそれを目指すべきなのです。

たくさん付け加えることで、がんばらせようとするのではなく「何もなくても社員ひとりひとりが一生懸命がんばっている状態」を目指すのです。

「目標だけでがんばれる」がいちばんいい

目指すべきは「目標を達成するために必要な権限が用意されている。それだけで、社員ひとりひとりががんばっている」という状況です。

がんばってもらうための報酬を、給料以外で与えないといけないと思ってはいないでしょうか? しかし与えれば与えるほど、組織はどんどん複雑化していきます。

武器は「その責任を果たすための職務上の権限」だけでいいのです。

理想は、目標だけで動ける組織です。そういった組織では「上司がやさしい」とか「人間関係がいい」といったわけでもないのに、みんなが会社に所属し続けます。

それは「この会社にいれば成長できる」「会社のサービスに誇りをもっている」。そうした本質的なところに価値を感じているからでしょう。成長できるうえに、世の中に貢献できる。そういう状況で、社員は辞めないはず。

そういうシンプルな組織がいちばん強いのです。

やりがいは勝手に発生する

よく「やりがいを与えなければいけない」と言われたりもします。

しかし「やりがい」は勝手に発生するものです。目標を設定されて、それをやらざるを得ない環境があって、達成したときに「成長感」を認識できれば、やりがいは勝手に発生するのです。

「やりがいがないと、がんばれません」というのは順番が逆なんです。

「私はこんなに成長できた。やりがいがあるな」と、目標を達成してから感じるもの。だから、やったことのない仕事に対して「やりがいがあるかどうか」を考えるのはおかしいわけです。

「やりがい」を「達成感」という言葉に置き換えるとわかりやすいかもしれません。やる前から「達成感」を味わえるかどうか、というのはわからないものなのです。

なぜそのシンプルなことができないのか?

さて、「目標を掲げるだけでみんなが動くのなら、そんなにいいことはないよ」と思われた方もいるでしょう。

その場合、報酬やルールが欠けているのでしょうか? そうではないと思います。おそらく「付け加えすぎている」というのが大半です。

イベントや合宿をやってみる。「1on1」をやってみる。飲み会をやってみる……。そうやっていろいろ試してきた人に「シンプルにやりましょう」と言っても「シンプルにやっても社員が動かなかったんだよ」と反論されたりします。

ただ、それはもう「付け加えた結果」の話です。失礼ながら、結果として「いろんなものがないと動けない社員の集団ができあがった」というだけなのです。

本来は「会社に入りました。目標があります。それに向けて頑張ります。以上」でいいはずです。理由なんて必要ない。

目標があって、それに応じて評価され、評価によって給料の上げ下げがおこなわれる。そのとき、「がんばる」以外の選択肢があるでしょうか?

目標を設定し、それに向けて頑張ってもらい、それによって給料が上がる。そのサイクルを回せば、会社は伸びます。それはどの会社であっても同じ。そこにいろいろ付け加えるから、おかしくなってくる。

シンプルな話を、複雑にしすぎなのです。

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引用元:安藤広大/株式会社識学 代表取締役社長note「マネジメントはシンプル」

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