「会社の愚痴は言わない方が良い」とは言われるけど、なぜダメなのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、会社の愚痴を言うことがあなた自身に与える影響についてお伝えしていきます。
実は、会社の愚痴を言うことは、周囲から見たあなたの評価も落とすことに繋がります。
このコラムでは、前半で「なぜ会社の愚痴を言うことが自身の評価も落とすのか」、後半で「愚痴を言う代わりに取るべき行動は何か」を解説します。
1年の始まりでもあるこのタイミングで、今一度自分の周りを見直してみませんか?
目次
1.人は、他人をどのように認識しているか?
なぜ会社の愚痴を言うことが自身の評価も落とすのかということを解説していくにあたり、まず人が他人をどのように認識しているのかという前提を整理していきたいと思います。
内容はその人が置かれている状況によってそれぞれですが、例えば家族、小学校、中学校、高校、、、といったように、人は常に様々なコミュニティに所属しています。
また、所属するコミュニティは1つではなく、家族・学校・部活・住んでいる地域など、複数のコミュニティに同時に所属しています。
そして人は、この”所属している複数のコミュニティ”を重ね合わせて、「○○高校に通っていて、▲▲部のAさん」「株式会社■■の○○部署のBさん」のように、他人を認識しています。
皆さんは自己紹介の時に、どのような内容を伝えていますか?
恐らく、初対面の人にいきなり「明るい性格の××です」とだけ伝える方は、あまりいないと思います。
「○○県出身の××です。」のように、コミュニティ情報を使っているのではないでしょうか?
これも、人が他人を認識するときにはコミュニティを重ね合わせて認識するからです。
2.コミュニティと個人の評価は連動する
人が他人を認識するときに、コミュニティを重ね合わせて認識するということは、「コミュニティに対する評価」と「そのコミュニティに所属している個人に対する評価」は連動するということです。
例えば、まだその人と話していないのに「理系の学部出身」と聞いただけで「論理的な人だろうな」と思ったり、「体育会系の部活出身」と聞いただけで「上下関係に厳しそうだな」などと思ったりしたことはありませんか?
これはあなたが、それぞれのコミュニティに所属している人についての評価を、そのコミュニティに対して自分がつけている評価に、連動させているからです。
更に言うと、所属しているコミュニティに対する評価が上がれば、自らに対する評価も連動して上がります。同様に、コミュニティに対する評価が下がれば、自らに対する評価も連動して下がります。
一例を挙げると、「不祥事を起こした生徒がいる学校に所属していたら、自分はその不祥事に全く関係なくても就職活動に影響が出る」という話は、これが理由で起きているのです。
なぜ会社の愚痴を言うことが自身の評価も落とすのか。
それは、会社に対する評価と、その会社に所属している自分自身に対する評価が、連動するからです。
会社の愚痴・批判を、会社内外の人に対して言ってしまうことは、自身の所属しているコミュニティの評価を下げる行為であり、同時に自身の評価も下げているのです。
自身がその会社に所属しているという認識を正しく持てていれば、評価が連動するので批判をすることはありません。
一方、会社の批判をしている人は、事実としてはその会社に所属しているにもかかわらず、意識上では、その会社の外にいる状態になっています。
人はコミュニティと個人を一体としてみているので、このような、意識上コミュニティの外にいる状態の人を信用しません。
そのため、会社に対する愚痴・批判といった言動は、同じ会社内にいる人からの評価も下げることに繋がります。
3.愚痴の代わりにするべきこと
会社に対して不満を感じることは、誰にでも起き得ます。
しかし、その時に愚痴・批判をしてしまうことによるデメリットがとても大きいということを、ここまでお伝えしてきました。
では、不満を感じたときには、愚痴の代わりにどのようにするべきなのでしょうか。
日々取り組めることをお伝えします。
■事実情報を上司に伝える
もしあなたが持っている不満が正当なもので、それを改善することで会社全体の利益になると考えられるのであれば、情報共有として自分の直属の上司に伝えることは、問題ありません。
ただしこの時に注意することは、「自分の意見・見解を入れずに、事実情報のみを伝えること」です。
その事実を基に、上司に判断してもらうようにするしかありません。
そして、会社に対して不満を感じるときに最終的にできることは、自分自身が評価されてより高いポジションにつくことで、不満に思っていることを変えられる権限を手に入れることです。長い時間軸の話に感じるかもしれませんが、今、自分が上司から求められていることをやり切るということが最も重要なことです。それに加えて、日々最低限取り組むべきことも紹介します。
①所属している会社の看板を磨く
会社に不満があったとしても、自分がそこに所属している以上、評価は連動します。それならば会社の愚痴をいろいろな人に言うよりも、会社に対する周囲の評価を上げた方が自分にとっては得です。
会社に対する評価を上げるには、自分が会社から求められていることを達成することです。自分の今の役割こそが、会社がお客様や市場から良い評価を得るために、必要な事だからです。
②会社のルールを守る
会社の愚痴や批判を言っている時、その人は意識上、会社の外にいる状態であるとお伝えしました。そうなってしまったときに、意識上も会社の中にいる状態に戻るためには、会社のルールを守るということが求められます。
なぜなら人は、同一のルールの下にいることで、意識上も同一のコミュニティにいると認識するからです。
例えば、「同じ制服を着ている」「方言で話せる」「専門用語が伝わる」というのは、同一のルール(価値観・常識)を認識しているからです。そして、同じ制服を着ている人、方言で話せる人、専門用語が伝わる人というのは同じコミュニティにいる人だと認識できます
一方、人は生きる中で複数のコミュニティ・様々な環境に所属してきているので、それぞれ個別の価値観や常識=個別のルールを持っています。そのため、それぞれがそれぞれのルールでのみ動くと、同じコミュニティに所属していても、意識上はそのコミュニティの外にいる状態になってしまいます。
しかし先ほどお伝えした通り、意識上のみコミュニティの外にいる人を、人は信用しません。
会社のルールを守ることで意識上も会社の中にいる状態になり、会社の人に同一コミュニティの人だと認識してもらえるようにしましょう。
まとめ:会社の看板を磨いて自分の評価もあげる
ここまで、なぜ会社の愚痴を言うことが自分の評価も下げるのかと、愚痴を言う代わりにするべきことをお伝えしてきました。
会社の看板を磨くことで、連動して社会的な自らの評価も上がります。
しかも、会社の看板を磨くことは、当然会社が求めていることなので、会社内での自らの評価も上がります。
これを続けていけば、いつか自分で不満を取り除けるポジションに到達することができます。
まずは自分が自身の評価も下げるような言動をしていないか、振り返ることから始めてみてはいかがでしょうか。










