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アサインの意味とは?言い換えや使い方を解説!

アサインの意味とは?言い換えや使い方を解説!

「アサイン」という言葉を何気なく使ってはいませんか。

仕事をするうえでよく聞く言葉ではありますが、実は業界ごとに使われる際のニュアンスが異なります。

多様性が尊重される現代では、同じ言葉でも受け取り手に異なった伝わり方をしてしまう可能性があるため、正しく理解することが大切です。

この記事ではアサインの意味や業界ごとのニュアンスの違い、日本語での言い換えを紹介します。

客観的に伝わりやすい言葉を使い、スムーズに情報伝達できる企業を目指しましょう。

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アサインの意味とは?

アサインは、英語で「assign」と書き、「任命する」「割り当てる」などの意味を持つ言葉です。

チームや役職に任命したり、仕事を割り当てたりする際に使われます。

主に組織において目上の立場の人から部下に対して使うのが一般的であり、「あなたを〇〇のチームリーダーにアサインします」という使い方がされます。

使われ方は業界によってまったく同じではなく、IT業界やホテル・旅行業界などでそれぞれニュアンスが異なる点に注意が必要です。

ビジネスでのアサインの使い方

ビジネスにおいてアサインは、能動的・受動的な意味で使われます。順に解説します。

使い方1.アサインする

アサインは上司から部下に向けて使われるケースが多く、以下のように使われます。

  • 中途社員のOJTに〇〇さんをアサインする
  • Aに関するチームリーダーに〇〇さんをアサインする
  • プロジェクトにエンジニアを5人アサインする

任命という意味を持つため、人事権を持つ人が能動的な意味で「アサイン」を使うのです。

使い方2.アサインされる

部下や下の立場の人が、役職の任務や業務に関して指示された際に「アサインされる」と言い、例えば以下のように使われます。

  • 営業職にアサインされた
  • Web制作のデザイナーとしてアサインされた

例えば、プロジェクトのメンバーになった際、上司に対して「重要なプロジェクトにアサインしていただきありがとうございます」とお礼のメールを送ったり、口頭で挨拶したりする際にも使います。

アサインを受ける側が使う表現であるため、受動態になるのです。

「ジョイン」と「アサイン」の違いは?

ジョインとアサインとで異なるのは、受動的か能動的かという点です。

ジョイン(join)はチームや組織に自ら希望して「参加する」というニュアンスが含まれ、仕事に対して能動的に従事することを意味します。

対してアサインは、上司から任命されるというような、受動的な意味で使う点で異なっています。

似た言葉でも受ける印象は異なるため、ニュアンスの違いを把握し、適切に使い分けるようにしましょう。

アサインメントとの違いは?

アサインメントとアサインとでは、品詞の種類が異なります。

アサインメント(assignment)はアサイン(assign)の名詞形で、「割り当て」や「課題」を意味します。

対してアサインとは「任命する」「割り当てる」などの意味を持つ動詞です。

アサインするという言葉は「アサイン+する」、つまり動詞+動詞であるため、本来であれば使用に適さない言葉であり、正しくは「アサインメントする」というように、名詞に動詞を組み合わせます。

しかし、ビジネスシーンでは省略されて「アサインする」と一般的に使われるようになっているのが現状です。

アサインメントには3つの種類がある

組織におけるアサインメントには、以下のように3つの種類があります。

  1. ストレッチアサインメント
  2. ジョブアサインメント
  3. ダブルアサインメント

それぞれを適切に組み合わせて組織に導入すると、効率的な人材育成ができるようになるでしょう。

それぞれ順に解説します。

1.ストレッチアサインメント

ストレッチアサインメントとは、暫定的に実力以上の仕事や課題を与え、従業員の成長をうながすマネジメント方法です。

この際、従業員が過度なストレスやプレッシャーで必要以上の負荷を感じないように、適切なレベルの仕事を与えなければならない点に注意しましょう。

ストレッチアサインメントは「タフアサインメント」と呼ばれるケースもあり、リーダーを育成する際や高度な仕事をする際に用いられる手法です。

関連リンク:人材育成に使われるストレッチアサインメント

2.ジョブアサインメント

ジョブアサインメントとは、昇格や配置転換などが行われた際に、組織の目標達成を目的として、上司やマネージャーが部下に仕事を割り振ることをいいます。

仕事を割り振った者は、チームの目標達成を目指すとともに、メンバーが割り振られた仕事を通してスキルを向上させられるよう、伴走しなければなりません。

従業員に職務を割り振ることで、目標を達成へと導く人材の育成につながります。

3.ダブルアサインメント

ダブルアサインメントとは、ひとつの業務を2人で担当することです。

そうすることで業務の属人化を防ぎ、従業員の育児や介護などによる休暇で担当者が不在となる際でも、業務の滞りを減らせます。

また、まだ経験が浅いメンバーと経験の深いメンバーとでペアを組ませることで、業務知識や経験が得られたり、信頼関係ができてチームワークが向上したりするメリットもあります。

【業界別】アサインの意味と使い方

アサインの使い方は業界ごとに異なります。

  • 転職業界での意味と使い方
  • IT業界
  • コンサル業界
  • ホテル・旅行業界
  • その他契約や法律を扱う業界

それぞれ順に解説します。

転職業界での意味と使い方

転職業界においてアサインとは「採用」や「選出」を意味し、転職の際に「該当部署にスキルのある人材をアサインする」のように使われます。

例えば労働者が人材派遣会社から派遣される際には「〇〇企業の役職にアサインされた」と受け身で使います。

使用例は以下のとおりです。

  • この会社には〇〇スキルのある人材をアサインしてほしい
  • 新たにリーダーにアサインされた〇〇です

IT業界での意味と使い方

IT業界ではアサインを「数値や機能などの割り当て」の意味で使います。

言葉の由来はキー・アサイン(key assignment)で、パソコンのキーボードやマウスなどに何らかの機能を割り当てることです。

例えば以下のように使用します。

  • マウスのボタンによく使う機能をアサインする
  • 社内の全パソコンに〇〇の機能をアサインする
  • F2キーにアサインされた機能を変更する

コンサル業界での意味と使い方

コンサル業界では、コンサルタントが担当プロジェクトに割り振られるという意味でアサインを使います。

なお、アサインの反対は「リリース」で、プロジェクトから抜けること、もしくは抜けさせられることを指す用語です。

また、いずれのプロジェクトにもアサインされていない状態を「アベる」といいます。こちらはAvailableの略で、社内で他の業務をしながら次のプロジェクトにアサインされるのを待っている状態です。

アサインの使い方は以下のとおりです。

  • 担当プロジェクトにアサインされる
  • 本ジョブにアサインされました〇〇といいます

ホテル・旅行業界での意味と使い方

ホテルや旅行業界で使う「アサイン」は、部屋や座席を「割り当てる」という意味です。

ホテルや施設での部屋の割り当ては「ルームアサイン」と呼び、航空機や新幹線での座席の割り当てを「シートアサイン」と呼びます。

例えば以下のように使用します。

  • 〇〇さんには、海側の部屋をアサインしてください
  • 〇〇企業のCEOにファーストクラスの席をアサインした

その他契約や法律を扱う業界での意味と使い方

法律業界でのアサインは「権利を譲渡する」という意味で使われます。

当事者が持つ権利を別の当事者に譲渡し、これによって譲渡された者は、権利や義務を引き継ぐのです。

例えば、商標権を譲渡した後、その権利を元々の所有者に再譲渡する行為を「アサインバック」と呼びます。

  • 〇〇社の商標をアサインします
  • 先行権利者にアサインバックすることを了承してもらう

ビジネスでアサインを使う場合の3つの注意点

組織にいる人材の経験職種はさまざまです。そのため、ビジネスでアサインを使う場合には、ニュアンスが伝わりづらい可能性を考えなければなりません。

「アサイン」を使う際には以下の3つの点に注意しましょう。

  1. 人や場面に応じて適切に使う
  2. 言葉の意味を定義する
  3. できるだけ日本語で伝える

順に解説します。

1.人や場面に応じて適切に使う

企業で人に何かを説明するとき、発言した内容が伝わらなければ意味がありません。

そのため、アサインという言葉を使う際には言葉を聞く相手や場面に配慮し、意味が伝わるようにしましょう。

そもそも言葉を知らなかったり、業界に入って日が浅かったりすると、解釈が異なってしまう可能性があります。

相手がどのように理解するのかを考え、ときには平易な言葉で説明するなど、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。

2.言葉の意味を定義する

異なる業界から転職してきた人は、同じ「アサイン」という言葉でも、違う意味でとらえる可能性があるでしょう。

そのような事態を避け、理解を統一してもらうため、言葉の意味を定義しましょう。

例えば「アサインという言葉は当社では『割り当て』『採用』を意味する」と初めに伝えておくだけでも、いざ業務を開始したあとに相手が焦らずにすむでしょう。

意図している内容が伝わらないかもしれないという想像力を持ち、チームメンバーと接することが大切です。

3.できるだけ日本語で伝える

横文字のビジネス用語は相手に伝わりづらい場合があり、解釈が相違してしまう可能性もあります。

そのため、意味が通じない場合も想定し、できるだけ日本語で伝えるようにしましょう。

例えば「チームリーダーにアサインされた」ではなく、「チームリーダーに任命された」と言われたほうがわかりやすいという人もいます。

日本語で伝えるとチーム全員の解釈が統一されるため、初動がスムーズになると期待できます。

アサインの言い換えは?

情報を共有する際に「アサイン」と言われても伝わらない可能性があります。そのため、伝わる言葉に言い換えることが大切です。

アサインは、例えば以下のように言い換えられます。

  1. 任命する
  2. 割り当てる
  3. 指定する
  4. 課する

順に解説します。

1.任命する

アサインの直訳に「任命する」があります。任命とはある役目に就くことを命令するという意味です。

例えば「Aさんを課長に任命する」「チームリーダーに任命する」といった使い方ができます。

人事権を持つ上の立場の人が部下に使うケースが多く、企業では一般的に配置転換や人事異動、昇格の際などに使われます。

2.割り当てる

「割り当てる」も、アサインの直訳のひとつです。

割り当てるとは何かを分担する際に使われる言葉であり、全体をいくつかに分けてそれぞれにあてがうことです。

ビジネスでは、特定のポジションを指定した従業員に任せるという意味で使われます。

例えば「各チームに仕事を割り当てる」といった使い方がされます。

3.指定する

「指定する」はアサインの類語であり、人や場所、時間、事物などをそれと定めることを指します。

ビジネスでは「時間を指定する」「座席を指定する」などの使い方がされます。

任命する、割り当てるなどの直訳で意味が伝わりづらい場合は、「指定する」と言い換えると伝わりやすくなる可能性がある点を心に留めておきましょう。

4.課する

「課する」はアサインの類語で、行うべき仕事を割り当てることです。ニュアンスとしては義務や強制感が強くなります。

例えば「任務を課する」「課題を課する」「税金を課する」などといった使い方がされます。

制約をかけるという意味もあり、受け取り手にとっては強いイメージの言葉となることに注意して使いましょう。

アサインの対義語になる日本語は?

アサインの対になる言葉を知っておくと、アサインという言葉を使う場面をより明確にできるでしょう。対義語には以下のような言葉があります。

  1. 解放する
  2. 外す
  3. 取り下げる
  4. 異動する

順に解説します。

1.解放する

「解放する」はコンサルティング業界で主に「リリースする」と使われ、プロジェクトから外すことを指します。

例えば任期終了時やスキル不足、状況把握のスピードが遅いときに使われます。

本人の努力次第という考え方はあるものの、言われた当事者にとってはネガティブなニュアンスとなる言葉である点を心に留めておきましょう。

2.外す

「外す」はビジネスの場においてプロジェクトからメンバーを外す、もしくはアサインを解除するという意味で使われます。

使われる場面にもよりますが、否定的な意味である場合が多く、何か問題や不足があり、上司の意向で部下をプロジェクトやチームから除外する際に使われます。

受け取り手にとってあまりよくない印象を抱く言葉であり、パワハラだと思われてしまう可能性があるため、当事者に伝える際には他の言葉を使うのが良いでしょう。

3.取り下げる

「取り下げる」は正式な申し出や要求を取り消すことです。いったん申し込みしたものの、撤回したり、発言を取り消したりする場合に使います。

人ではなく、意見や依頼などに対して使う言葉で、「いったん依頼した内容を止める」というニュアンスがあります。

頻繁に使用すると信頼を欠いてしまう可能性があるため、注意しましょう。

4.異動する

「異動する」とは辞令によって部署や支店、役職などの変更が行われることを指します。

上司が部下に対して勤務地や部署を「異動させる」際には、従業員の意見や事情を十分に聞いて決定しなければ、対象の従業員がストレス過多となってしまいます。

こちらの言葉を使う際にも、相手の気持ちに十分配慮しなければなりません。

まとめ

アサインという言葉は業界や場面ごとに、ニュアンスが若干異なる可能性があります。

そのため、伝わるだろうと思って言葉を発しても、全員が同じ理解にならず、初速が遅くなってしまう可能性もあるでしょう。

多様性の時代である現代では、あらゆる背景を持った方がひとつの組織に集まっています。

理解を統一できるように、日本語で言い換えるなどで配慮し、情報伝達をスムーズにしましょう。

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