昨今転職はキャリア構築の選択肢として広く認識されているため、転職を前提としたキャリア形成をしている方も少なくないのではないでしょうか。ただ、いつまでに今の企業にいればよいのか?他社の方が自分は活躍できるのではないか?といった疑問の答えは中々測りづらい部分もあります。転職のタイミングの一つの判断軸を組織マネジメントの観点からご紹介します。
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目次
会社に求めるものとは
皆さんは何を会社に求めるでしょうか?給与、福利厚生、やりがい、仲間、成長、社会的信用など様々なものがあると思います。転職を考える時にこれらが重要な要素になっており、それは人によって異なるかもしれません。もし、今の会社において自分の貢献よりも会社から得られている量が少ないと感じると転職を考えてみようと思う人は少なくないのではないでしょうか。ここで、何を求めるかの重要な要素について組織マネジメントの観点でお伝えしたいと思います。
離職が少ない企業とは
識学は組織マネジメントの観点で離職対策の相談を数多く受けてきましたし、実際、大幅に離職率を改善された企業様が多くあります。では、会社側の視点で考えた時に、上述した従業員が求めるものの中で会社が重要視すべき要素は何でしょうか。
それは、「成長」です。成長には大きく2種類あり、一つは従業員個人の成長、もう一つは会社の成長です。何故成長が重要かというと、会社にとっても求めることであり、且つ、マネジメントによって継続的に与えることが可能なものだからです。給与ややりがいは一時的に要望をかなえることは出来ても、継続的に要望を満たし続けることは困難なものであるため、組織の長期的な視点で考えると、「成長」が非常に重要な要素なのです。

成長していて更に成長が見込める会社で、そこで働けば自分も成長出来ると思える会社であれば、そこで働きたいと思う人は多いのではないでしょうか。このように成長を軸とした組織作りを行うことで離職率が大幅に改善した企業が多く存在します。
会社の見極め
それでは、どの様な会社が成長という要素に重点を置いたマネジメントを行えていると判断できるのでしょうか。会社自身の成長は売上や利益、規模や事業の拡大などで見えてくる部分がありますが、個人が成長できる会社かどうかは何を見れば分かるのでしょうか。重要な項目として以下のポイントがあります。
- ①役割・目標が明確か
会社の進もうとしている方向・目標が明確に示されていて、一人一人が何を行う役割か、会社から何をどれだけ行うことを求められているのかが明確かどうかは、集中して働く環境を作る上で非常に重要となります。自分が何を行うべきで何を行えるようになれば良いのかが明確であれば、自分が成長していく過程が明確になり、達成することで成長感を得ることに繋がります。逆にやるべきことが不明確な中、個人が自分で考えて努力した結果、上司や会社から求められていることと違った場合、評価されず、最悪の場合は、怒られて理不尽だと感じてしまうこともあるかもしれません。「自分の努力が評価されていない」と感じている人は、会社から求められていることが明確になっていないというケースが多くあります。
現状、明確ではない人は上司や会社に確認して明確にすることで、迷いがなくなるかもしれませんので、一度確認することをお勧めします。
- ②教育カリキュラムがあるか
業務を行う上で最低限の必要な知識やスキルを身につけるための教育カリキュラムがあることは、成長する為に重要です。先ずは何を覚える必要があり、何が出来るようになれば何を行えるようになるというステップが明確にあると、迷わず進むことが出来ます。そして、そのステップを超えていく中で成長感を感じることにも繋がります。やることが決まっていないことは未来への不安、迷いにも繋がります。教育カリキュラムの有無は、育成・成長を重視してるかどうかの一つの判断軸として分かりやすい指標となります。
- ③目標達成に対する管理は出来ているか
識学では成長の定義を「出来なかったことが出来るようになること」だと考えています。取り組んだ結果に対してどのような管理がされているかは、成長という観点において重要となります。目標に達しなかった時に、厳しい言葉を上司から投げかけられる、もしくは、優しく励ましてくれるなど、どの様な対応が成長を促す管理になるでしょうか。
成長の為の管理で重要なことは、まず、目標と結果、不足を明確にすることです。事実として、自分の出来なかったことを正しく認識することが出来ないと成長に繋がりません。そして、出来ていない部分を明確にした上で、出来なかった理由や次はどうするべきかを考えることが重要です。ここで、上司からのアドバイスで行動するのではなく、自分で考えて実行することがポイントとなります。指示されたことをするのではなく、自分で考えて自分の責任で実行して達成することが成長感に繋がります。
ただし、全く出来るイメージがない人に目標設定だけして自分で考えろ!では達成も出来ず成長に繋がりません。目標達成する為に何をしなければいけないかの工程を分解して、いつまでに何をどれだけ行うべきかのイメージを合わせることがポイントです。このような管理が機能している会社は個人の成長を管理しているという一つの判断軸となります。
- ④明確な評価制度があるか
会社から求められることが明確になっていて、それを達成した時にどの様に評価されるかという評価軸が明確になっているかどうかが、その会社でもっと成長していきたいという環境作りの重要な要素となります。求められることが評価と連動しているかどうか、評価基準は明確で「自分の出来た」と「会社から見た出来た」に違いが発生しないかが重要なポイントとなります。個人や会社の成長と評価が連動している評価制度があるかどうかも重要な指標となります。

まとめ
今の会社においても、転職を考えている会社に対しても、所属することを判断する際に重要視すべき点として「成長」があります。会社にとっても個人にとっても成長する環境作りが出来ていることは継続的な価値が高いと言えます。会社の成長は、業績などの指標で確認でき、個人の成長については、①役割や目標が明確であること②教育カリキュラムがあること③目標達成に対する管理が行われていること④明確な評価制度があることが判断軸の要素となります。もし、転職で迷っている人は、上記の4つについて自社や転職候補企業において確認してみて下さい。
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プロフィール
大学工学部卒業後、製薬大手に入社し工場に勤務。
工場の閉鎖に伴う希望退職に応じ、1年の海外放浪後、大学の心理学科に再入学。
卒業後に大学院修士課程まで学び、修了後は大学の学生募集業務の代行会社に入社。
その後、経費削減コンサルティング会社を経て識学に入社。

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