皆さんは転職を考えたときや求職期間に会社を選ぶ際、どのような「判断軸」を持っていますか。自身が働く会社で過ごす時間は、家族や友人と過ごす時間よりも長くなることもあり「自分の人生を預ける場所」と言っても過言ではありません。正しい判断基準を持って自分の所属する会社を選ぶことは人生を考える事にもつながりますし、その後の自分のキャリア形成にも大きな影響を与えます。
今回は、会社選びをするための正しい判断軸を持っていただけるようチェックすべき大事なポイントをお伝えします。
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目次
勘違いしやすい「魅力的な条件」の罠
求職者が「良い会社」だと判断しやすい要素に福利厚生、待遇面、社風などがあります。しかしこれらが本当に正しい判断軸になるかどうか慎重に見極める必要がありますので、先にお伝えしていきます。
アットホームな社風
例えば、「わが社はアットホームな社風です」など、説明会でアピールしている会社を見たことありませんか?社内イベントが多く、社長や他部署との食事会が頻繁に開催される会社があります。一見「風通しが良い」「上司に言いたいことが言える」ように見えますが業務時間外の拘束が多く、プライベートへの干渉が強いと捉えることもできます。また仕事の成果だけでなく「社外での飲みニケーション」が評価に影響するなど、競争環境が不透明であるとも考えられ注意が必要です。
入社時の高い給与
スタート時の給与が高いことは魅力ですが、入社時に求められる資格、スキル等が明確でない、未経験でも待遇が良い場合は注意する必要があります。離職が多く常に人材不足となっている為、待遇面で良く見せたい、入社後の明確な評価軸が決まっておらず、入社後に給与が上がる基準がないケースもあります。
福利厚生が手厚い
「福利厚生が良い」という条件だけで入社を決めるのは危険です。例えば福利厚生(住宅手当や家族手当など)を充実させることで、「月々の総支給額」を見かけ上、高く見せている場合があります。ベースとなる基本給は低く設定する為に「○○手当」などを多く設定し、見かけ上の給与を上げているケースもあり注意が必要です。
また福利厚生の制度があることと、実際に使えることは別問題です。「リフレッシュ休暇あり」と謳いながら、実際は有休消化率が極端に低かったり、周囲の圧力が強く制度を利用しづらい環境になっていたりするケースもあります。これらの点については平均残業時間や有休取得の実績など事実ベースで確認する必要があります。福利厚生があるから入社を決めるのではなく、あくまでおまけ(付加価値)程度に考える事を推奨します。

「ルール」が明確に言語化されているか
それでは、ここから正しいチェックポイントについてお伝えしていきます。まず注目すべきは明確なルールや判断軸があるかどうかです。これは就業規則に限った話ではなく、仕事の役割や「どういった行動を会社が良しとするか」という判断軸が言語化されているかを指します。
ルールがある会社を「厳しくて不自由」と感じる方もいるかもしれません。しかし、ルールや方針が明確であることは、そのルール、基準を守りさえすれば正当に評価されるという意味において、入社した後の事を考えるのであれば評価に納得感や安心感があります。
一方で「自由」を掲げルールがない会社は、評価の基準がその時々の状況や上司の感覚などに依存しており、何を目標として働けば良いのかがわかりづらかったり、一貫していなかったりする場合があるので、注意が必要です。企業のホームページでミッション・ビジョン・バリューや行動指針、クレドが公開されているか、また面接などで実際に従業員の発言が組織の方針と一貫しているかを確認してみましょう。
「成長のための仕組み」があるか
次に、社員を教育する仕組みがあるかどうかを確認しましょう。研修や勉強会が多いと「大変そうだ」と感じるかもしれません。但しこれは会社が従業員の成長を大切に考え、投資を行っている証拠でもあります。
育成方針が明確で、必要な技術や知識の習得を支援している会社であれば、中長期的に見て自身の市場価値を高めることが可能です。定期的に勉強会などを実施しているか、長期キャリア形成に必要な研修や技能が設定されているか、またそのスキルを習得する為の教育制度や仕組みが制度の中でスケジュール化されているかどうかを見る必要があります。教育の仕組みがない会社は、社員の実力にばらつきがあり、人を大切に育てる意識が低いと言わざるを得ません。
「評価軸」に客観性があるか
その会社において「何をもって評価されるのか」を知ることは非常に重要です。もし採用担当者が「リーダーシップ、協調性、責任感を重視しています」といった抽象的な表現しかしない場合は注意が必要です。これらは評価者の主観に左右されやすく、明確な基準になりにくいからです。
面接などの機会があれば、「御社ではどのような人物が評価されますか」と質問してみてください。売上や生産性など、明確な指標や具体的な行動基準で答えが返ってくる会社は、自分がどのような結果を出せば評価されるのかがはっきりしているため、働きやすい環境であると言えます。

自身の「市場価値」を高められるか
ここまでお話してきた通り会社選びの本質は、単なる待遇や休日の多さではなく、「入社後に自分自身を成長させられるかどうか」です。
一つの会社に定年まで勤め続けることが難しくなっている今の時代、最も重要なのは、自身の能力や市場価値を高められる環境に身を置くことです。目先の給与や福利厚生に惹かれてしまい、成長という観点が無ければ人生における多大な時間を棒にふってしまうことになりかねません。
皆さまが選ぶ会社での経験が自分の将来に繋がるかどうか、自身の市場価値を高めることが出来る会社であるか、という視点を持つことで、その後より良いキャリアや充実した人生を築ける可能性が高まります。
皆さんの会社選びの参考にしていただければ幸いです。

プロフィール
九州大学を卒業後、大手印刷株式会社にて10年ほど勤務した後、福岡にて発送代行会社へ転職。
部下を持つ立場となるがマネジメント業務に戸惑いを感じる。また、営業職として、クライアントに提供する自身の価値に対し悩みを抱える中で識学に出会う。
正しい上司・部下との付き合いかたを世の中へ伝えること、そして自分が成長し世の中へ価値を提供する為に識学を学ぶことが必要だと感じ入社を決意。識学を広めるため、日々邁進中。

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