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適材適所のマネジメントとは?リーダーはメンバーの得意・不得意を見つけよう!

あなたはジェットコースターが好きですか。嫌いですか。
または、文字をきれいに書くことができますか。
今日会った人の顔を正確に覚えているでしょうか。

実は、こういった日常の動作は各人、驚くほど異なります。そして、その傾向には、脳の「得意・不得意」が大きく影響するそうです。ジェットコースターが好きな人と嫌いな人では、実は脳の傾向が異なる、と。

インストラクターのダンスを正確に真似すること、レストランに行くと同じメニューをいつも注文する人も、同様に、脳の「くせ」が影響しているそうです。

これは小児科専門医の本田真美さんが書いた「医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン」(光文社)に書いてあります。この本にはそんなタイプを診断するためのテストがついています。[1]

 

リーダーは、メンバーの特性を把握したうえで、適材適所のマネジメントすることが重要です。

 

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マネジメントで重要なのは「どういうタイプの人を組み合わせるか」

元アメリカ国務長官であるコリン・パウエル氏は、元々はアメリカ軍の士官であった人です。彼は、リーダーシップについて「個性の違うタイプの複数の指揮官を組み合わせよ」(*2)と著書「リーダーを目指す人の心得」で書いています。

複数の部下を扱う上司なら、他人に対して厳しい人間をどこに置き、優しい人間をどこに置くか、細かい人をどこに置くか、など適材適所を意識しろ、というわけです。

しかし、この「適材適所」というのが、簡単なようで難しい。

教育を受けても、自分の適性がわからないまま社会に出る人が、ほとんどだからです。

認知特性は人、それぞれ。

日本では、ほとんどの人が、言語優位者が作った学校に通い、言語を中心とする教育を受けてきているのだそうです。

教科書を読んで、テストに答えるには、言語が得意な人の方が得です。そのため、教師というのは、多くが「言語優位者」になっています。

しかし、筆者がみたマレーシアのインターナショナル・スクールでは、認知特性を明らかにするテストが行われていました。それによると、「この子は視覚から覚えた方がずっと効率が良いので、授業では教科書を使わず、動画などでインプットをしてください」となどと分析してくれるのです。

本人の好みや野心ももちろんですが、どうも細かく見ていくと、人間にはそれぞれの「認知特性」がある。得意なこと、苦手なことはもっと異なるはずだからです。それを明らかにしているのが本田さんの本です。

人に物事を遂行させるリーダーとしては、各自の役割分担と合わせて、その人がどんな特性と能力を持っているかを、正確に把握した方が、相手をうまく動かせるはずです。

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本田さんは、人にはそれぞれ得手不得手があり、同じことを聞いても、同じように理解・行動できるわけではないといいます。

学校の授業を文章でインプットするのが得意な人、絵で記憶する人、話を聞いたり、朗読してもらった方が頭に入る人、いろんな特性があるのです。

認知特性とは、神経心理学の分野ではよく使われる言葉です。一言でいうと、「外界からの情報を頭の中で理解したり、整理したり、記憶したり、表現したりする方法」です。
同じことを聞いても、誰もが同じように理解するわけではありません。同じ結論を持っていても、同じように表現するわけでもありません。人にはそれぞれ生まれ持った思考や認知の好みがあるのです。

[3]出典 本田真美 「医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン」(光文社)

例えば、子供の頃、悩まずに絵を描けた人は、「見た情報を処理するのが得意な視覚優位者」かもしれません。逆に、先生がいうことを全て記憶できる人は、聴覚情報とワーキングメモリーに優れているかもしれません。

このように、人はそれぞれ違うので、それぞれにあった方法でインプット・アウトプットをし、それぞれを適材適所に置いたほうが、ずっと仕事は楽になります。

例えば、道を覚えられない人、地図が苦手な人にタクシーの運転手のような仕事をさせると、本人も苦労しますし、周りも困ります。

タクシー運転手になるなら、視覚による認知が高く、空間把握力があった方が、地図も読めますし、狭い道で車両感覚も掴めます。

筆者自身も、新卒では事務員として保険会社に就職したのですが、事務作業をすると、恐ろしいほどミスばかりになってしまうことがわかりました。ワーキングメモリーが少なく、耳からの情報をすぐに処理するのも苦手ですし、細かい作業はどうも向いていません。

しかし、他人に原稿を依頼する雑誌編集者に転職し、その後、20年くらい大した苦もなく仕事が続けられました。向き・不向きがあるのです。

 

それぞれのメンバーの得意・不得意を見つけよう

 

コリン・パウエル風に言えば、それぞれの人に適材適所で能力を発揮してもらうことこそが、リーダーの仕事となります。つまり、リーダーたるものは、各人の能力や特性をよくわかっていた方がずっと便利ということです。

本田さんの書籍は、主に子供の発達に関わるものだと思われるかもしれません。しかしこの書籍には第四章で「認知特性に合った人生の選択方法」が書いてあります。[4]

例えば、視覚に優れたデザイナーも、言葉が苦手で、プレゼンや顧客との交渉がうまくできない、というケースがあります。また、言語優位の営業マンも、コミュニケーション能力が低く、相手の心をうまく読んで、柔軟に対応する力が弱いかもしれません。こうした相手の特性を見極めつつ、必要に応じて教育やサポートなどのフォローをすることが、上司にとって重要になるわけです。

 

組み合わせも考えて、より効果的なアプローチへ

その上で、顧客のタイプも見極めることができると、さらにスムーズになるかもしれません。著者は、異なる認知特性の人と付き合うときに知っておいた方がいいことについても触れています。

「言語優位者と聴覚優位者」や「聴覚優位者と視覚優位者」など、それぞれのタイプにより、コミュニケーション方法を変えた方が、より効果的になるということです。[5]

「言語優位者は、聴覚優位者と対するときには、話すスピードに気をつけること」「聴覚優位者が視覚優位者に対するときは、まず結論から切り出すこと」など、相手のタイプによって、付き合い方を変えていけ、と。

認知特性は、職業そのものだけではなく、研修の方法やインプット、指導の仕方にも現れます。人はそれぞれ認知特性が違うので、同じような英語教室が、同じように万人にあうとは限らないのです。

メンバーそれぞれの得意な記憶方法・得意な処理方法を知ることで、適材適所で働いてもらったり、能力をより発揮してもらう仕事をしたりと、大きな助けになるでしょう。

 

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のもときょうこ プロフィール
早稲田大学法学部卒業。損保会社を経て95年アスキー入社。その後フリー。著書に「日本人には「やめる練習」が足りていない」(集英社)「いいね!フェイスブック」(朝日新聞出版)ほか。編集に松井博氏「僕がアップルで学んだこと」ほか。マレーシアマガジン編集長。

参照
[1]出典 本田真美 「医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン」(光文社)
[2]出典 「リーダーを目指す人の心得」コリン・パウエル/トニー・コルツ著・井口耕二訳 (飛鳥新社)
[3]出典 本田真美 「医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン」(光文社)
[4]出典 本田真美 「医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン」(光文社)
[5]出典 本田真美 「医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン」(光文社)

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