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生徒の成績向上は学校側だけの責任ではない

生徒の成績は保護者にとっても学校関係者にとっても、非常に大きな関心事です

 

しかし「まじめに取り組んでいるようなのに成績が振るわない」「そもそも授業に身が入っていない」など、悩みも尽きません。

 

また、保護者は得てして「学校で何とかしてもらいたい」と考えており、学校関係者は「学校で対応できるにも限度がある」と感じています。[1]

 

どちらも「相手の責任」と考えており、第三者の目から見ても学生の成績の悪さがどちらに責任があるとも言いづらい状況です。

 

「子供の成績を上げるなんて簡単さ。良い点を取った時に大げさにほめればいいんだろ?」という人もいます。

 

テストの点が向上したら、少々大げさに褒めるという保護者や学校関係者も現実にいるようですが、良い点数を取ったことを褒めるだけで成績があがるというのは本当なのでしょうか。

 

高得点を褒めても成績は伸びない

実は高得点を取った時に褒めただけでは成績は伸びません。

 

生徒が勉強する理由(欲求)を持ち合わせていなければ、その高得点は続きません。
友達と過ごす時間やゲームをする時間を犠牲にして勉強しており、それらの時間(比較的長期間)と一時的に「褒められた」(短時間)ということを比較すると、友人との時間やゲーム時間のほうが子供に長時間喜びを与えているからです。

 

そして高校受験や大学受験が終わると「何をしたらよいのかわからない」という「燃え尽き症候群」という状態に陥ることになります。

 

学校教育は限界にきている

さらに、学校教育の現場では多くの教師が「行き詰まり感」を感じていることが報告されています。勉強意欲のない子供や、家庭での教育に問題がある子供への対応など、通常とは異なるような性質の子供を担当しなければいけないことがあり、教師としての無力感を感じるようです。[2]

 

たくさんの生徒を一人の教師が見なければいけないため、個人個人の特性や欲求にまで目が行き届きません
それでも生徒たちを何とかしなければならないのが「教師」という仕事です。

 

多くの教師が「将来のために勉強しなさい」「自分のためだ!」と生徒に伝えますが、なかなか伝わっているようには思えません。
勉強する生徒は最初から勉強していますし、勉強しない子供は特別な「きっかけ」がなければ変わりません。

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やる気を起こすためのマネジメントとは

そこで、学校教育では近年、ビジネスにおいて重要な考え方である「マネジメント」が、今後の学校教育に新たな風を吹かせるとの期待が集まっています。

 

事実、沖縄県教育委員会や宇都宮市立瑞穂台小学校やなど、既にいくつかの教育現場で「マネジメント」の思想が取り入れられています。

 

ベネッセコーポレーションのCMで「やる気スイッチ」という言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。子供のやる気スイッチを押すと自主的に勉強をし始めるというものですが、そのやる気スイッチの醸成に必要なのが「生徒のマネジメント」です。

 

内発的動機付けと外発的動機付け

ご褒美がもらえることを知っていてがんばって勉強することを「外発的動機付けで勉強している」といいます。端的に言うと「ご褒美をもらうために勉強している」状態です。逆に何かがもらえるわけではないけれど自分がやりたくて勉強している状態を「内発的動機付け」といいます。

 

そして、外発的動機は、内発的動機を壊す可能性が指摘されています。

 

例えば、絵をかくのが好きな子供を集めた試験では、絵を描いたことに対してご褒美を約束した場合に、徐々にご褒美のみを目的に絵を描き始め、「絵を描くこと」に対する純粋な意欲が失われるということが分かりました。

つまりテストの点数や頑張りに対してあらかじめご褒美を設定してしまうと、長期的に見ると勉強することが嫌になってしまうという結果が出ているのです。[3]

 

子供に勉強してもらいたいと思って「80点以上取ったらご褒美をあげる」と言っている親や教師は、長期的に見て子供の勉強意欲を削いでしまっているということになります。

 

生徒を信頼したマネジメント

前述したとおり、勉学に対する純粋な意欲を削がないようにするには、周囲の大人が気を配ってあげる必要があります。

 

しかし「どんな自分になりたいか」というのは、教師が生徒に押し付けるものではありません。絵を描く能力が秀でている生徒で漫画家になりたいという夢があるのに、東京大学理科三類に入りたいと言い出す生徒は、まずほとんどいません。

 

したがって、生徒をよく観察してみる必要があります。子供が発する「需要」と「供給」を把握するのです。とはいっても、このようなマネジメントを1人の教師が、担当する全ての生徒に対して行うには荷が重く、1年という短期間では難しいのも現実です。学校全体でのサポートが必要不可欠であり、学校全体としての共通した教育観と指導理念が求められます。[4]

 

マネジメントの初歩を学ぶ本

「学校教育にマネジメント的要素を取り込みたいが、きっかけがつかめない」「マネジメントって、企業が利益向上に役立てるものでしょ」という人向けに、お勧めの書籍が、岩崎夏海の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーのマネジメントを読んだら」、略して「もしドラ」です。

ドラッカーのマネジメントは400ページほどの本ですが、この「もしドラ」はそのドラッカーのマネジメントを更に読みやすくしたものです。
小説版が一般的ですが、文字を読むということに抵抗のある方はコミック化されたものもあります。
この本は、弱小野球チームのマネージャーがドラッガーの「マネジメント」を読みながら、甲子園優勝に向けてチーム全体がどのように動いていくのかということを「改善」していく物語です。
システムの改善のみならず、生徒たちの心の変化にも注目です。
生徒に対して「真摯に向き合う」ということがどれだけ大切かを教えてくれる本であり、随所に「ドラッ
カーのマネジメント」からの引用文がちりばめられています。
「ドラッガーのマネジメント」を直接読んで学校教育にそのまま持ち込もうとすると難しいのですが、もしドラでは学校が舞台になっています。
例えば、原作では「顧客とは何か?」という端的なものですが、もしドラでは「野球部にとって顧客とは何か」について言及しています。「顧客は誰か」との問いかけに、いきなり答えられる学校関係者はいません。
しかしながら「野球部にとって顧客とは何か」は「学校にとって顧客とは何か」に置き換えられますし、「野球部員にやりがいを持たせるためにはどうしたらよいか」という課題は「生徒にやりがいを持たせるためにはどうしたらよいか」という風に置き換えられ、学校での課題に導入しやすいのです。

この本を読んでみて「もっと知りたい」と思ったら、ドラッカー本人が書いたものの翻訳版である「エッセンシャル版 マネジメント」もおすすめします。[5]

 

まとめ

マネジメントとは本来、企業の中で人を統括する立場にあるマネジメント層に対して「どのようにして部下に生産性を上げさせるか」ということを追求した学問です。

 

学校運営の中でも「マネジメント」の考えは役に立つのではないでしょうか。

 

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参照

[1]https://www.benesse.jp/kyouiku/201011/20101111-1.html
[2]https://www.juku.st/info/entry/1564
[3]http://www.lib.fukushima-u.ac.jp/repo/repository/fukuro/R000004333/19-164.pdf
[4]https://warakunomichi.jp/naihatsutekidoukiduke-gaihatsutekidoukiduke
[5]https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%EF%BC%BB%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E7%89%88%EF%BC%BD-%EF%BC%B0-%EF%BC%A6-%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC-ebook/dp/B0083ZDWPE/ref=pd_cp_0_2?_encoding=UTF8&pd_rd_i=B0083ZDWPE&pd_rd_r=14f5eb96-cf59-11e8-9c5d-43773df65d37&pd_rd_w=J17gf&pd_rd_wg=NfK6Z&pf_rd_i=desktop-dp-sims&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_p=2b3f7bc2-ce03-4854-a8c9-a9fbc069f595&pf_rd_r=FKAYKD5D46W5AKDP9TVM&pf_rd_s=desktop-dp-sims&pf_rd_t=40701&psc=1&refRID=FKAYKD5D46W5AKDP9TVM

 

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